すばらしい理論を作りました! 学会で発表したいです!


 先生、僕は確かに英CIで赤点をとりました。それは認めます。なんの反論もありません。ええ。

 でもですね……あと一点だったんですよ。そうです。あと一点。一点足りなかっただけなんですよ。さすがに追試っていうのはあんまりかなぁと思うわけです。


 えっ、ダメって? いや、最後まで話をきいてくれませんか? めちゃくちゃ重要な話なんです。


 そもそも僕の主張する一点くらい許そう理論は日本……いや、世界中の子供達を救うと言っても過言でない理論なんですよ!!!


 例えば30点未満が赤点としましょう。29点の子がいるとします。この理論で救うことが出来ます。たった一点ですから。そして28点の子です。一点くらい許そう理論で助かった29点からたった一点ないだけです。


 そうです。当然、28点の子も許されます。29点の子がセーフなのですからたった一点くらい許そうではないですか。


 そしてこれを繰り返していくと最終的に全ての子供達が救われるわけです。素晴らしいでしょう?


 これは最早、今流行りのSDなんたらとも言っていいと思うわけです。


 そうです。SDGsです。僕はそれが言いたかったんです。世界には貧困で困っている子供達が沢山います。そしてそれと同じように宿題や赤点、補習などに困っている子供達もいます。その子供達を助けることこそ、これからの社会がやっていかなくてはいけないことなのです。


 その為にもまずは一歩ずつ、すなわち僕の追試をなくすことから始めて______ダメ? 普通に追試? そうですか……ちくしょぉぉぉぉ。


 ※今回はなんとくなく先生への交渉的なイメージで書いてます。ただのノリです。気にしないでください。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

作者による作者のための作者のまとめ タカ 536号機 @KATAIESUOKUOK

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る