第11話 おばあちゃんが、サイボーグになった理由って?医者のあの悩みは、ラン活の悩みを、いやしてくれる魔法になるかもしれないよ?

 医者の仕事は、その保護者の考えるようなものじゃない。

 医者、医師は、毎日が勉強だ。

 人の命の仕事、なんだもん。

 「私、お医者さんになりたいんです!だから、医学部に入ったんですよ?」

 どうして、そういう幼稚な感覚の女医に、医学部の学生が、増えちゃったんだろうね。

 「私、お医者さんになりたいんです!だから、医学部に入ったんですよ?…って言う子は、何だ?人の命を、何だと思っている!」

 リンネおばあちゃんは、真面目なマサキのグチに、お付き合い。

 「私、お医者さんに、なりたいんです?20歳以上の子が、言うことか。こういう子が、医者となってメスを振るうのか」

「怒るな、マサキよ」

 「命を扱うの厳しさが、どこまで、理解できているんだ。こういう子に、手術をされたら、患者はどうなる?」

 「怒るな、怒るな…」

 「先生、こんな日本を、変えませんか?」

 「…」

 「愛が、足りないんですよ!」

 「ふぁっ?」

 リンネおばあちゃんの入れ歯が、外れそうになった。

 「先生!」

 「…わかったよ、マサキ!」

 「先生!」

 「マサキ!私を、変えておくれ!」

 「…はい?」

 「小学生になる子たちに、愛を、配るんじゃ!」

 「…」

 「そのためには、サイボーグになろうではないか!」

 「…はい?」

 「ランドセルを配って、日本を、強くしよう!」

 そんなこんなで…。

 リンネおばあちゃんは、先月、サイボーグとなりました。

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