第10話 「私、お医者さんに、なります!」医学部の学生たちの中にある、幼稚な現実。医者、医師の、悩み。シックスポケットは、どうなっていく?

 ラン活の愛は、宇宙。

何度も、シックスポケットの言葉を、思い出す。両親と両祖父母の、合わせて6つの財布からお金が出て、1人の子に集められる愛のテーマ…ラン活!

 「俺が、買う!」

 「いえ。私が買います!」

 「あたしが!」

 「わしが!」

 ラン活の魔法には、注意。

 「ご利用は、計画的にね!ランドセル選びが、親たちの価値観の押し付けにならないようにすること!」

 そうそう。

 一番大切なのは、子ども本人の気持ちだものね。

 「困ったねえ…」

 ちょうどそのころ、リンネおばあちゃんは、ある医者に、長生きの相談をしていた。

 それは、マサキという医者。現役時代に、小学校の教師だったリンネおばあちゃんにとって、マサキは、かわいいかわいい教え子だった。

 すると、相談返し!

「リンネ先生、聞いてくださいよ!」

 最近、マサキは、保育園の保護者会で、若い男性保護者に言われたある一言に、かつんと、きていたという。

 「マサキよ?何と、言われたんじゃ?」

 「お医者さんって、偉いんですよね。何よりも、金持ちだ。良いなあ。良いランドセルを、買えそうですね。って、言われました」

 納得いかなかった、マサキ医師。

 「怒りたくなるのも、わかる」

 リンネおばあちゃんも、納得。

 ラン活の、呪いですか??

「私、お医者さんになりたくて、大学の医学部に入りました!」

マジで、そう言う子もいる!どう、思いますか?

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