第5話 ラン活の魔法が強まっちゃったのは、ウソのせい?「義務教育は、無償にします」ウソ、ウソ。子どもにかけるお金は、無償じゃないでしょ! 

 ラン活には、子どもたちの負担を減らす努力を、期待したいよ。

そういう努力ができれば、学びが生きて、こんなモヤモヤとした社会でも、切り開けるようになるんだろうけれどな。

 「良いランドセルを、買いましょう!」

 良いって、何なんだろう?

 各家庭の見栄っ張り合戦のようにも、なってきた。

 「義務教育は、無償にします」

 どこかの偉い人が言ったかと思えば、子どもにかけるお金は、全然、無償なんかじゃないじゃないか!

 「保護者は、たくさんの金をかける。それでも、子どもたちは満たされない」

 だよね。

 学校が、言ったことを守ったりして、責任を果たせるのなら、こんなバトルには、ならなかったんじゃないのかなあ?

 子どもたちが、身体1つで学校にいって、学校に何もかもがそろった上で、授業がおこなわれるのが、本当の、無償化教育なんだろうけれど…。やっぱり、理想論ですか?

 「ランドセルは、学校指定品じゃ、ありません」

 言ってくれるじゃないか。

 ランドセルは、たしかに、中学校(公立)のカバンのような性格の物じゃあない。だから、小学校には、リックサックを背負って登校したっていいわけだ。

 それなのに、おバカな学校の先生もいて、めちゃくちゃ。

 「児童の、皆さん?小学校には、ランドセルで登校しなければなりませんよ?」

 違うんだってば!

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