おばあちゃんのラン活~サイボーグ高齢者、罪な女の夢を配っても良いんじゃない?~
第4話 「宿題は、あったほうが良い」と考える人もいます。その理由を、教えましょう!ランドセルって、本当のところ、何を詰め込む物なんだろう?
第4話 「宿題は、あったほうが良い」と考える人もいます。その理由を、教えましょう!ランドセルって、本当のところ、何を詰め込む物なんだろう?
ヤングケアラーの子の、事情。
「今、平気?」
「うう…」
「おばあちゃんの面倒を見られるのは、あなたしか、いないの」
「…」
「お願い!」
家から、介護の連絡がきちゃったら…。
「ごめんね」
「もう、帰っちゃうの?」
「またね!」
「うん、またね!」
秒で、帰宅の準備だ。
塾や習い事には、通えない。
「私、…。皆に、遅れをとっちゃうなあ」
学習の、痛み。
学校からの宿題っていうのは、そうして、勉強の時間をとれない子にとっては、ありがたいものだったりする。という意味で、こういう考え方が、あるんだよ?
「勉強のできるチャンスが、できる。だから、宿題は、毎日あっても良い」
ただ…。
どういう生き方でも、小学生が大変な思いをしているのは、変わらない。教科書などが分厚くなって、教科だって増えて、ランドセルは重くなっていく。
「勉強をしないと、この社会を、生きられなくなっちゃうよ?」
大人が、焦るのも、わからなくはない。
子どもを愛すればこそ、不安になっちゃうんだな。
でも、そうした大人の不安が、子どもを傷付けるラン活に変わるのは、事実でしょ。
ああ、ランドセルは、何を詰め込む入れ物なんだろう?
心のランドセルには、余白も、あってほしいもんだ。無駄に見えるような物でも、子ども自身で感じた宝物を、ランドセルの余白に入れられれば、良いのにね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます