19. ローマの休日(1953年、アメリカ)
またまた久しぶりになりましたが。
超有名な映画にして、このコラムでは一番古い年代の映画になります。
監督は、ウィリアム・ワイラー、主演はグレゴリー・ペック、オードリーヘップバーン、エディ・アルバート。
イタリアのローマを舞台にした映画で、観光名所になった場所が多数登場。トレヴィの泉、真実の口、スペイン広場、コロッセオ、ヴェネツィア広場、共和国広場、サンピエトロ大聖堂(バチカン)など。
ちなみに、昔、私がヨーロッパ一人旅をした時、それらの観光名所はほとんど行きました。今は、観光客が多すぎて禁止になったそうですが、スペイン広場近くでジェラート(アイスクリーム)を買って、スペイン広場の階段の上で食べましたし、もちろん有名なコロッセオやサンピエトロ大聖堂にも行きました。
残念ながらサンタンジェロ城は行きませんでしたが。
ストーリーは、皆さんご存じだと思いますが、ヨーロッパの某小国のアン王女(オードリー・ヘップバーン)が、各国を表敬訪問しますが、過密スケジュールによる疲労から、城を抜け出し、ベンチでうとうととしてしまい、アメリカ人記者のジョー・ブラッドレー(グレゴリー・ペック)に介抱され、という話。
なお、オードリー・ヘップバーンは、当時まだ24歳の新人。この映画でアカデミー主演女優賞を獲得。
ちなみに、オードリー・ヘップバーンが劇中で載った、イタリアのスクーター「ベスパ」が有名ですが。
あれは、初期型のフェンダーライトと呼ばれる型で、フロントフェンダーの上にヘッドライトが配置されていることに由来するとか。
ただ、正確には1950年に発売された、ワイヤーチェンジ方式のフェンダーライトだそうで、映画に使われた型は、諸説ありますが、1950~51年の「125」が使われたという説が有力。
この映画のお陰で、一躍有名になったベスパは、売れまくったらしいですが、現在、ベスパを製造・販売している、イタリアのピアッジオグループの公式サイトには「roman-holiday=ローマの休日」として紹介されています。
可愛らしくて、女性に好まれそうなスクーターではありますね。
また、オードリー・ヘップバーンに関しても、実は本名「エッダ・ファン・ヘームストラ」と言い、ベルギー生まれのイギリス育ちと言われています。
第二次世界大戦中の幼少期、ドイツ占領下のオランダに住んでいた頃、「オードリー」というあまりにもイギリス風の名前であることを心配した母に、上記の偽名を持たされたという説もあるそうです。
西洋人は、日本人に比べると、老けるのが早いですが、彼女は年を取っても美しい人でしたね。
もちろん、若い頃の彼女は、日本人が好みそうな「可愛らしい」顔立ちをしていましたが。
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