映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』

シリーズ第一作目『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』に続いて二作目。2018年公開。


※今回はいつもよりネタバレ全開だ! 気を付けろ!


一作目の楽しい魔法の世界、美しく幻想的な魔法生物、から一転して急にダーク強めてきた。いや、そういう雰囲気は一作目から端々にはあったが。


MCU然り、ホビット然り、一作目の楽しいお祭り感がある時から急に手放しで楽しいって言えなくなる。

お祭り映画じゃなかったのか……胸躍る冒険譚じゃなかったのかよ……ってなるやつ。

最後の方までいった時、一作目を振り返って「一作目はまだ平和だった……」って遠い目をして懐かしむやつだよ。


私そういうの知ってる。むしろ大好物だけど、胃を痛くしながら「美味なり……」って言うやつだろ。


我らの愛すべき主人公、ニュート・スキャマンダーにずっと地面舐めててもらうしか心休まる方法がない。



で、まずナギニね。


いやいやいやいやいやいやいやいやナギニのそれはねーよ。あまりに惨い。

スネイプ先生殺して、ネビルがグリフィンドールの剣で斬ったあのナギニが……?

いや、待て、私の情緒が交通事故を起こしかけている。

ちょっと待ってくれ……あばばばば……。


名前を言ってはいけないあの人の横でシュルシュル言ってたあの時も、ナギニとしての意識はあったのだろうか、とか思うと私の心が玉突き事故を起こすのでやっぱいいです。知りたくない。


……………………で、実際どうなの?



そして次、終始ちょっと仄暗い水の底から感を漂わせていたリタ・ストレンジ嬢。

こじれた三角関係……いや、ティナがいるからその辺の心配はないんだけど。

とにかく仄暗い水の底からなので、あの映像は綺麗だけど、軽い鬱状態をかましてこようとする。こわい。

そして死んだ。

え、嘘でしょ。ちょ、おま………!

脚本がテセウスに厳しくないか……!?


とか思ってたら、クイニーが敵対するグリンデルバルドに付いた。

まてまてまてまて落ち着け。ちょっと落ち着け。みんな急にどうした!?

グリンデルバルドはかっこいいがちょっと落ち着け。

「一緒に来てよ!」が魂の叫び過ぎてあれに返すべき正解の言葉なんて思いつけないがちょっと待って。


とにかくちょっと待ってくれ。


あまりのことにニコラス・フラメルのくだりとか、初見でみたときまじでちょっとどうでもよかった。そんな場合では無かった。

そんなことよりクイニーが……私にアップルシュトゥルーデルつくってくれるクイニーが……クイニー……そんな……そんなばかな……!



っていう二作目。

二作目でこんなかき乱してくんの。ふ、やるじゃん。(震えながら)


そして観終わって諸々を反芻しながら最後に考えるわけです。


ジョニデのグリンデルバルドとジュード・ロウのダンブルドア、最早そこにいるだけでファンサービスみたいな二人がおそらくシリーズ終盤では愛憎入り乱れるガチンコ対決するわけだよ。ハリポタの史実通りならね。


ニュート・スキャマンダーとパン屋さんは、その横で一体何をする気なんだろうか……。

っていうね、みたいなね、いらん心配をしだす。


そう、そういう心配をしてしまうぐらい、このグリンデルバルドがヤバいよね。

もうジョニデが全開なグリンデルバルド。

このひと絶対ヤベーヤツ! 絶対触れちゃなんねえヤツだ!

わかる。わかるよ!

ヴォルデモート卿とはまた違う角度のヤベーヤツだ!

こ、このジョニー・デップが最後ジュード・ロウと対決をするのか……ヤバいわ考えるだけで今私がヤバい。(※あまりのことに語彙力を失った二人のファンの感想です)


その後まあ色々あってジョニーのグリンデルバルドはアレしてソレしたわけだがな……しょんぼり。


横で深刻にわちゃわちゃしてるクリーデンスくんが結構好きなんですが、こっちもこっちで中の人がわちゃわちゃしおる。


そんな感じで中でも外でもどこを見ても、なんか大変なことが起こってるファンタビ二作目。


シリーズ通して一番のガチイケメンパン屋さん、ジェイコブ・コワルスキーを推しておけばおそらくそこまで情緒をかき乱されることはないような気がしていますがどうでしょう。どうかな。わかんないな!

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