第4話「人類が一致団結した日」
Side ディノ・ゼラヴィア
政治的な都合もあるので自分達の戦力を最終防衛ラインに配置して今のエクスアーマーの実力を御手並み拝見する。
学園の最終機密の塊である、モニターだらけの司令室に入る。
そこで御手並み拝見と言う奴だ。
エクスアーマーは一時期流行ったラノベ型パワードスーツである。
胴体や顔、太ももや二の腕を露出したMS少女的な武装である。
これで戦闘機以上の機動力と戦車以上の火力を出し、ビームやビームサーベルなどの数々のSF兵器を操るのだから凄いのなんの。
それに強固なシールドで守られていると言う。
こう思うと本当にSF兵器だな。
本当に地球産?
敵の数は大した事はない。
中型と小型の戦闘機型の群れとした編制だ。
この学園の戦力なら十分対応可能だが司令室は別の意味で緊張している。
何処となくエクスアーマー部隊達の応答の声が堅い。
そして新兵のようだが士気はとてつもなく高い。
万が一しくじって俺に被害を受ければ地球が危機になるから当然だろう。
訓練通りにやれと言われても無茶だ。
そして周辺の基地から次々と。
海外からも出撃許可がひっきりなしに来ている。
まるで人類が一致団結しているようだ。
まあ折角のアピールの機会だから仕方ないだろう。
学園側も失態を晒したばかりなので汚名返上のために頑張っている。
この程度の敵戦力相手に一致団結する人類って見ている分には面白いね。
相手側からすればたまった物ではないけど。
☆
戦闘その物はまるで訓練か演習かのように早期に終結。
まあこんなもんだろう。
特に言う事はないが賛辞の一言でも言うのが礼儀だろう。
「大型を確認!! 複数です!! 予測進路はこの学園です!!」
大型の反応。
戦闘機型の群れの長か。
大きさは地球の巡洋艦クラス。
「全戦力を出せ!! 総力戦だ!!」
「全ての救援要請を受諾!! 人類の底力を見せろ!!」
モニターでは複数の大型ディセントが光学兵器やミサイル、実弾を全周囲に撒き散らしている。
エクスアーマー部隊は必死に抵抗している。
世界各国から学園周辺で待機していた駆け付けたエクスアーマーや戦闘機も混じっている。
だが無情にも防衛ラインが突破されようとしている。
☆
Side ゼラヴィア帝国軍 ブラストフレーム隊 隊長
『地球人の連中頑張るね』
『まあそれも限界のようだがな』
部下が口々に言う。
エクスアーマーと言う兵器は辺境惑星の兵器としては目に見張る物があるが、それでもあの金属の敵性体相手には火力不足だ。
人型機動兵器、ブラストフレームの実力を見せよう。
私達が駆るのは親衛隊専用機、ダークキャリバー。
キャリバーを専用にフルチューンしたカスタマイズモデルだ。
宇宙だろうが、空中だろうが自由に駆け回り、並の軍艦だって落とす火力を備えている。
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