登場人物まとめ

<主人公三人組>

赤木あかぎ 歩夢あゆむ

 本作の主人公。夢渡りというスキルを有しており、寝ている間に異世界へ行く事が出来る。訳あって従姉妹の家族と暮らしており、咲良と加奈とは大の仲良しである。起きても寝ても一緒に過ごしているので、三人の結束は固い。

 尋常じゃないほど高い幸運値のおかげで、様々なドロップアイテム・スキルを入手できるという強みを持っており、そのおかげで様々なスキルを得てきた。中でも「魔力感知」は非常に使い勝手が良いスキルであり、ダンジョンの発見・索敵・他人がスキルを使うことを事前に知れるなどなど行う事が出来る。

 ダンジョンが地球に現れた時には、そのスキルを使ってダンジョン対策課に協力し、多額の褒章を手にした。いつか、加奈と咲良を食事にプレゼントでも用意しようかと思っていたりする。

 近所にダンジョンが出来て喜んでいた者の、残念ながら地球のダンジョンは政府の方針で閉鎖されてしまった。その事を非常に残念に思っている。

 そんな中、トレジャーハンター(考古学者)の両親と電話をして、父がダンジョンを攻略していることを知る。父との世間話は、地球人とダンジョンがどうかかわっていくのかを考えるきっかけとなったらしい。

 異世界では、ラトソールダンジョンを楽しく攻略中。初めてセントロマイナ(無限ダンジョンがある町)の外に出て、学ぶところが多い模様。

 また、ラトソールへ向かう途中で聴いたエレメンタルダンジョンについて興味が湧いている。名前からしてカッコイイなと中二心をくすぐられていたり。



赤木あかぎ 加奈かな

 本作のヒロインかつ主人公の妹。大人しく、あまりしゃべらない。また人見知りする。

 大人しい性格ではあるが、ダンジョン攻略に関しては積極的。地球にダンジョンが出来た日、何の躊躇もなくダンジョンに潜った事は、両親を驚かせた。本人は「まあ、慣れてるし」と思っているようだが。

 異世界のお店にて、酔っ払いが店員に絡んでいるのを見て、お酒の怖さを再認識した。その時、歩夢が「お酒を飲んで、本人が病気で苦しむなら自業自得。でも他人に暴力をふるうのは迷惑」と発言したのに対し、「病気になったら保険費を圧迫するから、自業自得では済まない」と分析したことで、歩夢から「頭が回るなあ」と感心されていたりする。

 ガールズトークの中で、歩夢との仲を聞かれ、ちょっと意識していたりする。それを恋と呼ぶのか、兄妹愛と呼ぶのか、情愛と呼ぶのかは、本人も分かっていない。



赤木あかぎ 咲良さくら

 本作のヒロインかつ主人公の姉。元気溌剌なスポーツ少女に見えるが、実は勉強もそこそこ出来る。

 異世界で剣術を磨いている事もあって、剣道部で活躍していた。確かに剣の腕はあるのだが、彼女の剣は魔物を倒すための物であり、剣道としては上手とは言い難い。

 引退試合にて、無意識に剣術スキルを発動してしまった事に、少々動揺している。魔力濃度が低いから良かった物の、もし異世界と同等の威力が出ていたら、相手の防具を破壊していたかもしれないと考えているのだ。

 異世界にある温泉旅館の温泉を非常に気に入っている。地球で忙しく勉強している分の疲れを癒しているのだ。

 湯あみ着が用意されているので、歩夢と一緒に入る事もあるが、彼がチラチラと視線を向けていることに気が付いている。男子が思っている以上に、女子はいやらしい目線に敏感なのだ。とはいえ、「男の子だもんね」とほとんど気にしていない。

 ラトソールダンジョンでは、水晶騎士をみて「騎士ってかっこいいなあ」と思っていたりする。剣を使う物として、騎士は憧れなのかもしれない。



<赤木家の大人たち>

・赤木聡

 歩夢の血縁上の父親。自称、トレジャーハンターだが、実際には考古学者である。

 アメリカで遺跡の研究をしていたところ、そこがダンジョン化して、とっても驚いている。早速調査に乗り出す事にした。また、【トレジャーハンター】という珍しいクラスを授かり、そのおかげでダンジョン攻略が非常に捗ったらしい。

 自分たちが調査していたダンジョンも、もうすぐ政府が管理する事になるそうで、もはやアメリカでいる必要がなくなった。久しぶりに日本に帰ろうと計画中。


・赤木佐奈

 歩夢の血縁上の母親。自称、トレジャーハンターだが、実際には考古学者である。

 夫である聡と共に、世界中を旅している。ダンジョンの出現に関しては、あまり何とも考えていない。


・赤木和樹・赤木さつき

 歩夢の叔父と叔母。加奈と咲良の親である。

 子供達がダンジョンに興味を示している事を心配している。今回は無事だったけど、次も大丈夫とは限らない、と思っているからだ。

 そんな二人を心配させない為にはどうすればよいかと、三人は頭を抱えていたりする。


<ダンジョン対策課>

・綾地美鈴

 コンピュータサイエンティスト。ソフト面(≒プログラミング)はもちろん、友人とドローン開発をしたりとハード面(≒機械工作)も達者である。

 歩夢と共に、日本中のダンジョンを探す旅に出た女性であるが、彼女が抜擢されたのは、高校生である歩夢に圧迫感を与えない為だったりする。というのも、ダンジョン対策課の中では数少ない女性だからだ。

 今は、ドローンを使ったダンジョン攻略に励んでいる。成果はそこそこ出ているらしい。


・白石栄作

 ノリのいい若い男の人。広報担当。

 かなり頭が切れる人物位であり、歩夢がダンジョンを察知する能力を持っていることを見抜いた。


・佐藤和樹

 美鈴・栄作の上司。

 威厳がある、強面の男性。本人が普通に話しているつもりでも、相手を怯えさせてしまう事が最近の悩みだったりする。



<獣人三人娘>

・キャシー

 赤木三人組と親しくしている猫の獣人女性。白くてふさふさな猫耳と、すらっとした尻尾を持つ。

 赤木三人組の成長を見て、少し焦りを覚えていたりする。もっとも、悪い感情という訳ではなく、あくまで「自分も頑張ろう」というポジティブな感情である。


・マリ

 赤木三人組と親しくしている狼の獣人女性。サラサラな尻尾を持つ。男口調で話す。

 お肉に目が無いことが分かった。赤木三人組と一緒にエスケープラビットの肉を食べた事を知り合いにこれでもかと言うくらい自慢したとかなんとか。

 ちなみに、エスケープラビットを食べている時、彼女の尻尾は物凄い速さでブルンブルンと回転していたと歩夢は語っている。「尻尾ってこんなに早く動かせるんだ……」と赤木三人組は興味津々だった。


・ユイナ

 赤木三人組と親しくしている狐の獣人女性。黄金色のモフモフ尻尾を持つ。

 赤木三人組の成長を、自分の事の様に喜んでいる。弟の成長を見る姉のような感情である。



<ドワーフ>

・チャール

 セントロマイナで暮らすドワーフ。武器のメンテナンスを行ったりしてくれるギルド職員である。ランクが上がるとほぼ無償でメンテナンスを行ってくれるので、歩夢達は何度もお世話になっている。

 ラトソールダンジョンのスタンピードを受けて、久々に故郷に帰る事にした。全く本編には関係ないが、この里帰りにあたり、正式に有給休暇を取っているので、お給料の心配は無いらしい。


・プレーリー

 ラトソールで暮らすドワーフ。物作りもしない事は無いが、むしろギルド職員としてのんびりと生活している。

 近くのダンジョンでスタンピードの兆候が表れて大慌て。ラトソールには強力な冒険者があまり居ないので、セントロマイナまで向かって助けを要請した。

 なお、「歩夢たちだけでいいのか?」と言うことに関してだが、「一つのギルドにだせるヘルプ要請は一組まで」というルールがある。つまり、セントロマイナで歩夢らが募集を受けた時点で、基本的には、それ以上セントロマイナで募集がかかる事は無い。

 逆に、セントロマイナ以外のギルドには追加でヘルプ要請を出す事が出来る。詳しくは次章。



<その他>

・リエル=ヘキサウィング

 本作に登場した初めてのネームドモンスター。

 ダンジョンの中枢を知る存在の一人であり、歩夢達の事情もある程度把握している。

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