地球に魔力がやってきた～魔法もダンジョンも夢で予習済みです～

閑話：現実世界攻略wiki、その2

◆序盤の手引き◆

1. ステータスの確認

　『ステータス』と唱える事で自分のステータスを確認する事が出来る。なお、心の中で唱えるだけでも良い。

　また、ここで表示される内容は他人には見られない。よって、他の人の前で開いても、こちらの情報がバレる事は無い。

　ステータスは以下の項目からなる。

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『名前』

レベル：その者が得た経験値の指標。経験値は魔物を倒す事で取得できる。

＞ダンジョン閉鎖前にダンジョンに入った人の話が[ここ](外部ページへのリンクです)に載っている。

生命力最大値：その者が持てる最大の生命力。生命力が残っている限り、負った傷は瞬時に回復する。年齢や健康状態によって増減する。

＞ダイエットに励んだら、生命力最大値が上がったという報告がある。

＞一方で、どれだけ健康的な生活を送っても、ある一定の量から先は増えないとする計算結果が出ている。[このページ]を参考。

生命力回復率：一分あたりに回復する生命力。年齢や健康状態によって増減すると思われる（要検証）

＞ダイエットに励んだら、生命力最大値が上がったという報告がある。

魔力最大値：体内に蓄える事が出来る最大の魔力量。こちらはレベルやスキルでしか増えない（要検証）

魔力回復率：一分あたりに回復する魔力量。こちらはレベルやスキルでしか増えない（要検証）

幸運値：アイテムのドロップ率やスキルの成功率に関わる。日常生活における運とは無関係。

＞幸運値に二倍以上の差がある二人が、ガチャをしたものの、排出率に差は無かったという報告がある。

スキル

・所持スキルの一覧が記載されている。

＞[現状判明しているスキル]というページに、様々なスキルの効果と使い勝手が載っているので、参考にされたし。

クラス

・所持しているクラスの一覧が記載されている。

＞[現状判明しているクラス]というページに、様々なクラスの効果が載っているので、参考にされたし。

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2. 生命力に関する診断

　まず生命力最大値に関してだが、[このページ]に詳しい検証が記載されている。

　軽く解説すると30歳未満ではおおよそ年齢と等しく、それ以上はあまり増減しないと分かっている。また、BMIや喫煙歴、飲酒歴、病気などによって増減する。

　また、物理系スキルのレベルなどで多少増減すると指摘されているが、まだまだ要検証とのこと。

　これを利用した「生命力電卓」という物が公開されている。これは、年齢などのデータからおおよその生命力を計算してくれるものだ。もしこれで、出力される値と実際の値に大きな誤差があれば、何か体に異常があるという事かもしれない。人間ドックを受ける事をお勧めする。

3. 魔力、幸運値に関して

　結論から言うと、出来る事は無い。

　魔力最大値と魔力回復率に関してだが、これは[このページ]によると、生活態度とはあまり相関しないと結論付けられている。このページに記載されている『中二病の程度と魔力値に関しての研究』は面白いので一読する事をお勧めする。

　先天的に決まる素質、程度に考えておけばいいだろう。

　この値は魔法系スキルのレベルを上げる事で多少増減すると指摘されているが、まだまだ要検証とのこと。

　幸運値に関しては、前述の通り日常生活における運勢とは相関しないと思われる。先天的に決まる素質、程度に考えておけばいいだろう。

　ドロップ率に関しては、ドイツのダンジョン研究者が出した[ジャーナル](外部ページへのリンクです)に詳細が載っている。

4. スキルに関して

　攻撃スキル、防御スキル、回復スキルなどのアクティブスキルは全て「何度も使う事で少しずつレベルが上がる」事が分かっている。回数や消費魔力に関する考察が[このページ]で行われているが、決定的なデータは出ていない。

　ただ、レベルが上がることは確実なので、人に迷惑をかけないよう気を付けながら、スキルの練習に励むと良いだろう。

…

……

………

◆生命力最大値に関する検証◆

　以下のフォームで、生命力の値と年齢、喫煙歴、飲酒の頻度に関する統計を集めています。個人情報に関する記録は残りませんので、積極的に情報提供頂けると助かります。

　＜情報提供の依頼は終わりました＞

　おかげ様で、1000人以上の方から、情報を集める事が出来ました。誠にありがとうございます。

　集めたデータを基に、統計学的な解析を行いまして、以下のようなデータが得られましたので、共有したく思います。

1. 年齢と生命力の関係

　30歳未満では、相関係数は0.75でしたので、30歳未満に関しては、年齢と生命力には高い相関があると結論付けて問題ないと思われます。

　おおよそ、年齢と同じくらいと考えて差し支えないと思われます。

　ただし、これは「完全に比例関係にある」という意味ではないです。正確にはシグモイド型のカーブを形成していると推測しています。また、生活習慣にも大きく影響を受けるようです。

2. 喫煙の有無と生命力の関係

　喫煙の有無と生命力に関しては、p値＜0.001で「タバコを吸わない方が生命力が高い」と判明しました。

　具体的な式については……

＜中略＞

3. 飲酒と生命力の関係

　タバコ程顕著ではありませんが、禁酒は生命力を上げる要因と考えられます。(p＜0.01)

　具体的な計算に関しては……

＜中略＞

　さて、これらすべてのデータを基に、マルコフ連鎖モンテカルロ法(MCMC)を使って生命力の近似式を算出しました。以下のような式であらわされます。

[生命力]＝15×tanh(3×([年齢]－15)÷30)＋15－[喫煙係数]－[飲酒係数]－abs(23－BMI)

喫煙係数

・全く吸わない＝0

・週に1～5本＝5

・一日あたり1～5本＝10

・一日一箱以上＝15

飲酒係数

・全く飲まない＝0

・週末に少し飲む＝1

・毎晩少し飲む＝3

・毎晩2～4杯飲む＝5

・毎晩5杯以上飲む＝10

　実際計算して、この値から大きくかけ離れている場合、気が付いていない病がある可能性があります。

例）アルコール性/非アルコール性肝硬変、悪性新生物、内分泌異常、自己免疫疾患、アレルギー他

　とは言え、これはあくまで指標です。偶然低いだけかもしれないので、「ヤバいヤバい！」と焦らず、「うーん、せっかくの機会だし、人間ドックにでも行くか」くらいのノリで受け止めてもらえると助かります。