セントラル到着(ユニット:FFXX本隊)
「さぁて、いよいよだな」
ゼルシオスはネメシスとシエルを無事に収容してから、ドミニアのブリッジに戻っていた。
アドレーアと、聞いた限りの経緯を話す。
「降ったと思えば、あっという間に止んでしまいましたね。天気とは気まぐれだと思っていたのですが……まさか竜種によるものとは」
「ああ。もっとも、もう味方になったけどな。ネメシスの功績だ」
「まあ。そんなことが」
「そうだよ。あと、その竜は戦わせないでやってくれや。そういう頼みだ」
「最大限、善処します」
アドレーアは王族である。はたから聞いただけでは社交辞令にしか聞こえないような言葉にのしかかる責任は、きわめて重いのだ。
「ところで、セントラルまでもう少しだったな?」
「はい。陸地も見えてきている頃です。敵襲の気配もありませんので、間もなくかと」
「着いたら大変な目になりそうだぜ」
FFXXの勇名は既にして、広範囲に伝わっている。
ゼルシオスが真っ先に思いついたのは、住民からの熱烈な歓迎であった。
もっとも、行動を起こすために、彼らの到着を待ちわびている人物もいるのだが……それはもう少し先の話である。
「さぁて、どうなることやら。息を抜いてる余裕も無さそうだぜ」
「着いてから考える、でもよろしいのでは?」
「おっ、良いこと言うじゃねぇかアドレーア。それもそうだな」
などと、しばらく雑談していると――
「先頭のカラドリウスから伝達! 『我らセントラルに突入す』! 繰り返す、『我らセントラルに突入す』!」
「いよいよじゃねぇか。何があんのやら……バケモンでもいそうだぜ」
「いずれにせよ、一度体制を整えるとしましょう。出来れば着陸したいですが、適切に輸送すれば空中待機でも大丈夫でしょう」
「だな!」
かくしてゼルシオスたちは、エリア0――セントラルに無事、到着したのであった。
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★解説
次話から代行者サイドです。
これが終われば、いよいよ厄竜戦です。
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