イケメンに美女……!1(ゼルシオス&ゲルハルト&パトリツィア vs 鬼女 お万)
ゼルシオスとゲルハルトは、
砲撃が飛び交うが、ヴェルリート・グレーセアとアズリオンの機動力があれば、当たるものではなかった。
「おいこらテメェ! いきなりぶっ放すたぁ、どういう了見だ、あぁ!?」
怒りもありケンカ腰の口調となったゼルシオス。
程なくして、返ってくる。
「それはあたいのセリフだ! いきなり我が物顔で空を飛ぶたぁどういう了見だコラ!」
「知らねぇよ! 気づいたらここに来てたんだよ! 本当だ!」
「そうか! じゃあ降りてきな!」
明らかに危険な“お誘い”を受けるゼルシオスたち。
(危険だ……だけど面白そうじゃねぇか!)
だがゼルシオスの心境は、高揚感で満ちていた。
「いいぜ、降りてやらぁ! ゲルハルト、お前もだ!」
「
「いいじゃんいいじゃん、行こうよゲルハルトー」
「くっ……」
一方のゼルシオスは、なし崩しに向かう運びとなった。
***
「着いたぜ。今降りる」
ゼルシオスは機体をひざまずかせると、
そして、ダイナマイトであり筋骨隆々である、胸のサラシと袴だけを着たワイルドなんだか裸族なんだか微妙である鬼女の前まで向かっていった。
「うおぉ!? どうなってんだ!?」
叫ぶ鬼女だが、さらに叫びたくなる出来事が起こる。
「とうちゃーく!」
「やれやれ、どんなことになるのやら……」
アズリオンが降り立つと、一瞬で機体が消失する。
ゲルハルトとパトリツィアにとってはいつも通りのことであり、ゼルシオスにとっても“もう見慣れた”のであるが、鬼女にとっては初めて目にしたものであった。
「消えたぞ!? そっちの黒くてデカいのも、どうなってんだよ!」
「そういうものだ。
「はーい、よろしくー!」
「そんでもって、俺はゼルシオス・アルヴァリア。あの戦艦における幹部みてぇなもんだ。いや……特攻隊長か」
特攻隊長かどうかはともかく、ゼルシオスは実際に遊撃隊隊長である。
と、我に返った鬼女が、目の色を変えながら話しだした。
「あたいは“お
「お?」
「えっ?」
笑みを浮かべてお万を見るゼルシオスにパトリツィアと、驚愕が混ざるゲルハルト。
「イケメンに美女たぁ、いいねぇ! 実にいい! そういうわけで、とりあえず、脱ごうか!」
目にも止まらぬ早業で動くお万。
次の瞬間――
「おぉう!」
「うわっ!」
「わー♪」
3人の服が、あっという間に剥かれたのであった。
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★解説
お万様と話をする際の礼服は全裸!w
というわけで、ゼルシオス、ゲルハルト、パトリツィアの3名には全裸になっていただきます。服はビリビリに破いてしまっても良かったものの、お万様のスキル“おいはぎ”の説明(“繊細な技”とある)上「綺麗に脱がせる」のがしっくり来るかな、と。
それにしても、イメージするだけでカオス……w
あ、蒸気やら謎の光で大事なところは隠れているということで、ここはひとつ。
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