襲来、巨大隕石!4(FFXX本隊&増援第1陣 vs 殲滅隕石 a.k.a. タライマワシ彗星)
『『撃て!』』
集結した6隻の戦艦に座乗する艦長たちから、一斉に号令が下される。即席の連合軍とはいえ、息は間違いなく合っていた。
また、それぞれの艦が、砲撃を開始しながらも艦載機を放出している。空は隕石の破片だけでなく、軍事力が形を伴ったものでもまた埋め尽くされていた。
「……その破壊の力、この世界にはあるべきに非ず。微力ながら手を貸そう」
「守るべき人々の元に、あれを向かわせるわけにはいかん。霊となってもなお、私はこの力を振るう」
「その心意気、やはり貴方は単なる竜種ではありません。であれば、貴方に恥じぬようにしなくては」
事情によりエリア0にいた代行者も、自身の能力や仲間にした者たち――ヴィグバルトの蒼炎のブレスや、ロイヤの
さらに、隕石迎撃に参加しているのは
近くにいたほぼ全ての
「世界の危機に、強きも弱きも無し。我が風の刃にて打ち砕く」
「幾多の人々の希望、眩しいわね。まるで星の海のよう。……であれば、私もそれを守るために、ひと肌脱がないとね」
「ちょいとこれは、見過ごせないねぇ。
彼ら彼女ら竜種の攻撃は、摩耗し自然消滅を狙うにもいまだ大きすぎる塊を、着実に削り砕いてゆく。
「砲撃を絶やすな! 一発も撃ち漏らさず、砕け散らせ!」
「第3艦隊各艦に次ぐ。あの隕石を、完全に迎撃せよ」
「神託を果たすのです。私も“希望”を信じましょう」
「ゲルハルトに負けてはいられません。このオラケルの全力、示すとしましょうか」
「流石です、リラ様。私も、力となりましょう」
カラドリウスにアトラスとギガース、またゲルゼリアおよびゲルゼリア艦載機、そして新たに訪れた
特にオラケルの、背面の筒状砲身は元より全身を包むコート状の装甲を全て真上に向けた対空砲撃は、単機で艦と渡り合える弾幕密度を誇っていた。
「おらおらおらぁ! どんどん来いやぁ!」
「ここまで砕ければあとは容易い!
もちろん、最初からいる
「一斉砲撃! 近接信管作動、完全に破砕するか落下の摩擦で燃え尽きさせるのです!」
「待たせたな、ゼルシオス! 我らも燃やし尽くす!」
「ご主人様、お待たせしました!」
ドミニアの猛砲撃や、
生まれを、国を、そして種族すらも超越した一時的な連合軍の猛反撃は絶えることなく続き――最終的に、破片の一つすら残さず完全に姿を消失せしめたのであった。
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★解説
無理ゲー。桜付き介入案件。
今回は「増援を呼ぶ」「隕石の落下速度大幅減少」という程度の(いちおう縛りの範疇である)介入だったけれど、最悪縛り解禁して「単機で跡形も残さず消失せしめていた」レベルの介入すらありえた案件。
そして、ぶっちゃけストーリー的な意味で必須だった敵。
たぶんこれでFFXXの勇名が轟くことになる。少なくともその第一歩。これに限らず、後々の展開を考慮しても絶対に必要としか言いようがない。
「いろいろなものを超越して呉越同舟、即席連合」という展開こそ、私が求めているシーンなのだ。
こんなの、増援抜きの桜付き抜きである現時点のFFXXの戦力じゃ破砕しきれない。シミュレーターで分析してみたけれど、「増援に桜付きの介入に、そして現地の(また、迷い込んだ)竜種や
だからこそ、艦首に強力な砲を取り付けた飛翔戦艦ゲルゼリア“改”やその他増援を召喚したのである。ここまでしないと「桜付き抜きで、跡形も残さず消し去る」だなんて無理にも程がある。もはや「単独ユニットでどうにかなる」レベルではない。
あと、有原製ボスとして、さらりとシュライティアにグリムガルテを、そして南木様から許可を得てアプサラスおばあちゃん……守護竜アプサラスを出演させて(いただいて)いる。
借り受けたアプサラスおばあちゃんは(生息位置や性格的に)もう自由に動くとして、またグリムガルテも“あの子”のいる場所へと戻るとはしても、シュライティアに関してはここから経過した時間が短いとエリア8内にいる可能性が大。竜種基準なので速度の保証は出来ないが、彼は意外とあんまり速く移動しないのである。
こうして砕くのも、大変な苦労である殲滅隕石ことタライマワシ彗星。
ただし、良くも悪くも完全に破砕したため、隕石由来の素材という新武器作成のチャンスはゼロとなった。おこぼれを狙っていた方には申し訳ない。
さて、これを受けたセントラルの首脳陣各位は、FFXXにどういう反応を示すことやら……?
いずれにせよ、ここまで徹底してようやく完全勝利をつかめたほどには強敵であった。
たぶん次があるとすれば、この隕石程度では比にもならないほどの世界の脅威が襲い来るだろう。
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