襲来、巨大隕石!3(FFXX本隊& vs 殲滅隕石 a.k.a. タライマワシ彗星)

 純白のビーム砲が、隕石を貫通して遥か彼方まで破壊の光を送る。

 もともとゲルハルトの一撃でかなりのダメージを追っていた隕石は、二度目の砲撃に耐えかねてバラバラに砕け散り始めたのだ。


 そしてその破片は――エリア0とエリア8に、雨のごとく降り注ぐ。


「こっちからじゃ離される一方だぜ、クソ!」

「せめて、狙い撃てる状況を……!」


 ヴェルリート・グレーセアとアズリオンは共に攻撃の手を緩めるつもりは無かったが、射程外なのはどうにもならない。


 と――


「うおっ!?」

「何っ!?」

「えっ、なになに?」


 ヴェルリート・グレーセアとアズリオンが、突如として


     ***


「ここは……エリア8の上空か?」

「エリア0ともまたがっているな」


 二機が転移させられたのは、エリア8と0の境界空域だ。


「とりあえず、ここなら撃ち放題だな! 誤射の心配もぇからよ!」

「そういうことか! ならばこの好機、利用させてもらう!」


 二人がそれぞれの武器を構えた直後――


『やはりこちらにいらしておりましたのね!』

「アドライア!?」


 アドライア――戦艦ヴァーチアの艦長から、通信が入る。


『状況は既に把握しております、隕石の破片を撃墜すれば良いのでしょう?』

「ああ、その通りだ! 頼むぜ!」

「ところで、ドミニアとよく似た巨艦はいったい?」


 勝手知ったるゼルシオスとアドライアが話しているところに、アドレーアが割り込む。


「あれは識別不明艦ですわ。ですが、隕石に致命打を与えた以上、少なくとも今は味方のようです」


 ドミニアと似た配色をしておりながら、識別不能とされている艦。

 この場にいる面々はあずかり知らぬことであるが、その艦の名前は“ゲルゼリアかい”――異世界に存在する“ゲルゼリア皇国”の最強の戦艦だ。それは徐々にゼルシオスたちのいる高度まで上昇しながら、「我ラ、味方ナリ」の発光信号を繰り返し点滅させていた。

 よく見ると艦首に2機のロボットがいるが、それらに構う余裕は無い。


「あのバカでけぇのが、すげぇ白ビームブッパしたぶっ放したってのかよ。はぇー……」

『会話はここまでですわ。来ますわよ』


 わずかな会話の猶予を得られてはいたが、それも時間切れだ。

 しかし、話しながらも態勢は十分にとっていたため、迎撃準備は完了している。




 次の瞬間――隕石の破片が、雨あられと降り注いできたのであった。


---


★解説


 本編の文字数が少ない?

 キリの良さを考慮したらこうなるんじゃぁ!w


 次回か次々回で完全消滅かと思われます。

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