第2話 狂気に追い込まれる台湾人
ところが、8月28日にとんでもないニュースをネット新聞フォーカス台湾で見てしまった。
酒に酔った男、派出所で刃物取り出す 警官発砲、13発中6発命中
https://news.yahoo.co.jp/articles/7af72bb2fad812b35151fb87763bf36833d2d52f
2022/08/27 17:23
上官から表彰された発砲の警察官(右)=台南市警察局提供
(台南中央社)26日午後3時ごろ、南部・台南市の派出所で酒に酔った男が突然隠し持っていた刃物を取り出す騒ぎがあった。命の危険を感じた警察官は、拳銃13発を発砲し6発が命中。男は取り押さえられ、病院に搬送された。
台南市政府警察局によると、宅港派出所に現れた男は「クーラーに当たりたい」と話した後、交通違反で取り締まりを受けたと不満を訴え、腰の辺りから包丁2本を取り出し、警察官に歩み寄ったという。
警察官は威嚇射撃を行った上で、男の下半身に向けて発砲。5発が足に、1発が腹部に命中した。男は台南市内の病院に運ばれたが、命に別条はない。
派出所を管轄する同警察局学甲分局は、法令に従い適切に拳銃を使った上で男を取り押さえたと強調。同警察局の方仰寧局長はその後の記者会見で、発砲した警察官をねぎらった。
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◎ 文化の違いか、時代の違いか
① 「包丁2本を取り出し、警察官に歩み寄った」だけで、「拳銃13発を発砲し6発が命中」とありますが、その程度のことで、狂ったように拳銃をぶっ放すなんて、プロフェッショナルのすることではない、とわたし平栗雅人は思います。(日本の漫画「」天才バカボン」に登場する警察官のようです。)
その程度の応対の仕方なら、女・子供でもできる。
1年間、警察学校で逮捕術を学んだプロならば、もっと適切な、それなりの対処の仕方があったはずです。
「法令に従い適切に拳銃を使った」とありますが、
それが本当ならば、とんでもない「法令」ガ台湾にはあるものだ。
これでは「警察官が身の危険を感じたら、有無を言わせず拳銃を発砲しても良い」ということです。
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たとえば、台湾で私がバイクで走行中、警官に停止させられ、免許証の提示を求められる。何も違反はしていないのに、という気持ちで「何で、止められるんですか ?」と(中国語で)不満を口にしながらポケットに手を突っ込んだ私は、さっきバイクの修理でポケットに入れておいたカッターを、誤って出してしまう。
その瞬間、警官はピストルを抜き空砲を撃つ。
驚いた私は、「ちょっと待ってくださいよ」といいながら、半歩前へ出る。
すると警官は、足に向かってバンバン撃ちまくる。
警官は「法令に従い適切に拳銃を使った上で、外国人の男性(私)を取り押さえた」ということで、賞状を授与され、哀れ、私は下半身不随となる。
② 大体からして、撃たれた男に病院で尋問もせず、一方的に警官の言い分だけで、「正当防衛」と、丸一日で(表彰状を与えることで)既成事実を作ってしまうなんて乱暴な「法令」が、世界の何処にあるのでしょう。 → 台湾はそうなっているらしい。恐ろしい国だ。
負傷した加害者(被害者)の回復を待ち、尋問し、裁判するのが、台湾の総統のお好きな「民主主義法治国家」ではなかったのか。
私は、今回の事件をフォーカス台湾(だけ)で知り、心底、台湾にいるのが嫌になりました。やはり「2.21」の国だけある。
だってそうでしょう、警察官一人が狂っているのではない。
警察という組織、それを報道する台湾の公的報道機関、つまり、台湾の政府・行政組織全体が「狂気」なんですから、どうにもならない。
100年前の日本と同じく、現在の台湾はファシズム国家(になりつつある)なのです。
「権威主義中国」「独裁国家中国」「自由と平等を殺す暗黒国家中国」どころの騒ぎではない。そう叫ぶ台湾自身が、その通りになろうとしている。
**** まあ、私自身は、身の危険があれば台湾を出ればいいだけの話だし、日本人の若い皆さんは、台湾に行かなければいいだけのこと。もし旅行で行ったとしたら、そういう台湾の持つ、恐ろしい暗黒面もまた、しっかりと見てくることです。
大学日本拳法人とは、真理(事実)の裏表を見ることが、その目的(のひとつ)なのですから。****
③ 100年前の日本は、小林多喜二という反戦活動家を警察署内で尋問で殴り殺す、なんてことを、日本中の警察署内でやりながら、ファシズム(独裁国家)の道を歩み始め、日中戦争から太平洋戦争という狂気へ邁進していきました。(日露戦争は、明らかにロシアの皇帝はアジア侵略の意図があったので、日本が戦うという大義はありましたが、日清・日中・太平洋戦争なんて、なんの大義もない、いわば、ロシアに代わって日本がアジアを荒らしまわっただけでした。)
現在の日本も台湾も、100年前の日本と同じ精神状態になりつつある。両者共に「狂気」が蔓延し始めている。
◎ 日本の天皇ファシズムの被害者であった、父や祖父たちから話を聞いてきた私にとって、今回の発砲事件で明らかになったこととは;
何が危ないといって、台湾人全員が狂気に走るほどの「恐怖心」に怯えていることです。
その恐怖とは、台湾人自身が自分で作り出したものであり、
その「自己製造による恐怖心」によって、台湾人全員がどんどん弱きもの(神経過敏症・ノイローゼ)になって来ている。
10年前の、あの大らかでゆったりした台湾人はどこへ行ったのか、と思うばかりですが、それが人の心というもの。
「手を翻せば雲となり、手を翻せば雨」。人の心、国や地域の人々の心理状態というものは、為政者とマスコミのプロパガンダによって、斯くも簡単に変わるものである、という事例を見た思いです。
それまで、何も問題がなかった対中国との平和的な付き合いを、アメリカという(国家を支配する)世界一の暴力団と組み、無意味な刺激・不要な威嚇を中国人対して行い、中国人がそれに対して反発すると、逆に、自分たち台湾がいじめられているという風潮を作り出し、世界へ宣伝しまくる(黒を白と言い換える)。
→ 現実には、世界170カ国が中国の立場を認めている。
台湾客家は、ここ数年来、大国の脅威、権威主義国家の圧迫という幻想を作り出すことで、「弱きもの香港」と同じく「哀れな小国台湾」を自己演出してきた。 最近では、大国ロシアに蹂躙されるウクライナを、自分たち台湾の未来の姿であると世界に喧伝する。
そうやって「哀れな台湾」というイメージを自国民に信じ込ませ、「毒を以て毒を制す」とばかりに、中国を嫉妬するアメリカにますます縋(すが)りつき、無関係の国である日本まで自分たちの芝居に引き込もうとしている。
何のことはない、台湾客家は、次の台市や新北市の市長選で勝利し、いよいよ台湾客家の利権と就職先を拡大しようとしているだけのことでしょう。
この茶番劇を演出している、台湾客家の政治家や実業家たちによって作り出された、幻覚・蜃気楼のような「中国の脅威」を、本気で信じてしまった台湾の民衆こそ悲惨です。
コロナで脅され、防空訓練だの落下傘部隊の演習だのといった各種イベントで脅威を煽り立てられ、アメリカや日本の3流政治屋(煽り専門大根役者)のオンパレードによって、どんどん台湾民衆は精神的に追い込まれている。
その追い込まれて疲弊した人間の一人が、包丁を持った酔っ払いであり、そんなべろべろに酔っ払った人間を15発の弾丸で蜂の巣にした警察官もまた、毎日のニュースで心を不安定にさせられた同じ民衆の一人なのです。
酔っ払いも警察官も、台湾客家(政治家たち)の引き起こした「中台紛争の恐怖」によって、心を不安定にさせられた民衆の犠牲者といえるでしょう。
民衆も体制側(政治家・警察官・軍人という公務員たち)も、イライラし、不安に駆られているのは同じですが、結局、そういう国家の危機にあたり、損をするのはもっぱら民衆の側です。
○ 台湾客家おかしいんじゃないの、と言えば警察官に逮捕され、尋問され、小林多喜二のように警察署内で殺されてしまう。
○ 戦争で徴兵され、最前線で突撃を命令するのは台湾客家であり、死ぬのは民衆。
○ 台湾客家を中心とした公務員は、戦地へは行かず「銃後の守り」として、内地で「大変だ、大変だ」と言いつつ、のんびりとコーヒーを飲んでいる。
外国人のお前には何の被害もないだろうといえば、そんなことはない。
ここのところ、スーパーの食料品は2割方上がったり元に戻ったり、と不安定だし、なんといっても台湾の住民たち自体に心の余裕がないという感じが伝わってきて、私までも・・・、別に変わらないか。
現在の台湾人は、確かに「怯えている」「不安定な精神状態」です。
台湾原住民だけではないだろうか。どっしりと構えているのは。
さすが、何万年もこの地で生きてきた原生種だけある。
2022年8月30日
V.1.1
平栗雅人
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