第7話 お薬の影響

抗がん剤を始めてあっという間に1週間になった。これから1週間は抗がん剤を体に入れなくて済む。そう思うだけで気持ちが楽になった。

ショウ「らんちゃんー今日終われば抗がん剤とりあえず1週間はやらなくていいからね。今日がんばろ。」

らん「頑張ってるよ。今日も頑張るね。」

ケント「らんが苦しんでる姿見ないでいいだけでも俺は楽だよ。」

カイト「らんが抗がん剤終わりってことは、、」

ユウタ「らんが抗がん剤終わりってことは俺の抗がん剤が始まるってことか。明日からみんなと遊べなくなるな、、」

らん「ユウタお兄ちゃん明日から抗がん剤なの、?やっと遊んでもらえると思ったのに、、」

ユウタ「ごめんね。俺も頑張るから。」

らん「大丈夫。頑張ってねお兄ちゃん。」


らんは気持ち悪くなり、何度か先生に強制的に吐かされたものの、なんとか乗り切った。

しかし、らんはこの1週間吐き気が来ることを恐れて何も食べなかったため体が食べ物を受けつけなくなってきており、もともと細い体はさらに細くなっていた。

ショウ「らんちゃんおつかれ。ひとまず抗がん剤は終わりだね。でも先生ちょっと気になることがあって、、ご飯食べてないよね?」

らん「吐くのが怖くて、食べられなくなっちゃった。。」

ショウ「でもご飯食べないと体力も落ちるから体がもたないし、さすがに体重落ちすぎだな。らんちゃんは嫌がるかもしれないけどお鼻からチューブ入れてご飯食べてもらうしかないな。」

らん「いやだ!またあの時と同じようなチューブでしょ、?痛かったし気持ち悪かったしいやだ!絶対入れさせない!」

ショウ「ずっとベッドに拘束しておくのもよくないからな、、仕方ない、麻酔入れるか」

そう言ってショウ先生はまたマサキさんに電話してる、、

ショウ「マサキ、挿管チューブと麻酔機持ってきて。あと経管栄養のチューブのセット」

すぐにマサキさんは来た。

マサキ「らんちゃんごめんねー動かないように抑えるね」

マサキさんに抑えられて動かない私の鼻にショウ先生は透明なチューブをグイグイと入れてくる。

らん「いたいー!ぬいて!いたいよせんせいー」

ショウ「いたいねーちゃんとチューブ入ったの確認したら麻酔かけるからねーそれまで暴れないよー」

抵抗したけどチューブを入れられてしまった。そしたらショウ先生はさっきよりもっと太いチューブを出してきた。、嫌な予感がしたので抵抗しようとしたが身体をマサキさんががっちりつかんでいて動けない。

ショウ「これもすぐ終わるから暴れないよーこれ入ったら麻酔かけるからねー」

そう言うと先生はすでにチューブが入っているのとは反対の鼻にチューブを入れてきた。いたいし苦しい。

らん「せんせいいたいー!やめてよー!ぬいて!」

マサキ「暴れないよー痛いよね。頑張ろうねもう少しだよー」

やっぱりチューブを入れられてしまった。気持ち悪いし苦しい。

ショウ「挿管できたから人工呼吸と麻酔するねー眠くなってくるよー」

鼻の挿管チューブから麻酔ガスが出てきた感じがした。人工呼吸器をつけているから勝手に呼吸をしてしまって抵抗できない、、

らん「ショウせん、、せい、、ますい、、いや、だ、、お兄ちゃん、たち、と、、あそぶ、、のに、」

そうしゃべっているつもりなのに気管にチューブを入れられていて声が出ない。

あっという間に麻酔をかけられてらんは眠ってしまった。

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