第6話 私の病気
気がついたら朝だった。もうベッドには縛られていなくて、ベッドの脇ではマサキさんが点滴の調節をしていた。
マサキ「おはよーらんちゃん。今先生呼ぶね。」
ショウ「おはよー。とりあえず鼻のチューブとおしっこの管とお尻の体温計外そうか。」
そういうと先生はすんなり点滴以外の身体中の管を抜いてくれた。昨日に比べてずいぶん動きやすい。
でもショウ先生はいつになく厳しい表情だ。何かあったのか。。少しらんは不安だった。
ショウ「らんちゃんに大切なお話があります。きいてくれるかな?」
らん「うん。」
ショウ「昨日の胃カメラ検査でらんちゃんのお腹の悪いものが何か調べました。結果なんだけど、ガンでした。」
らんは頭が真っ白になった。
らん「ガンって死んじゃう病気だよね。私死ぬのいや。絶対いや。」
ショウ「確かに亡くなる方も多い病気だね。でも先生一生懸命らんちゃんのこと治そうと頑張るから、らんちゃんも頑張ろう。」
らん「うん。。」
ショウ「いつになく素直だな。今日から抗がん剤をはじめるよ。少し辛いかもだけど頑張ろうね。」
らん「こわいけど頑張るね。」
しばらくしてからショウ先生が点滴の袋を持って病室に来た。
ショウ「じゃあ抗がん剤のお薬いれるね。気持ち悪くなるかもしれないからそしたらすぐにナースコールすること!わかったね。」
らん「わかった。」
点滴をはじめてから30分ほどたったとき、突然吐き気が襲ってきた。らんは急いでナースコールを押した。
マサキ「らんちゃん気持ち悪くなっちゃったかな?大丈夫だよ。すぐに先生呼ぶからね。」
ショウ「らんちゃん気持ち悪いかなー?ちょっとごめんね。」
そういうとショウ先生はらんの喉の奥に手を入れてきた。らんは必死で抵抗するが先生は手を抜いてくれない。
らん「せん、せい、、気持ち悪いよ、、吐いちゃう、、オエッ」
らんは吐いてしまった。
ショウ「らんちゃんごめんね。これが1番いい方法なんだ。少しは楽になったかな、」
らん「もうせんせい嫌い。抗がん剤も嫌い。もうやらないから」
ショウ「それは困るなーとりあえず今日はゆっくり寝てな」
とりあえず吐き気もおさまり、らんは眠りについた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます