第572話 10円玉

「10円玉持ってない?」


「何で?」


「私の好きな人の好きな人を知りたくて」


「10円で買収しようって?」


「いや、10円玉と文字盤? を使えば何でもわかるらしいんだよね」


「ああー、あれか。でもあれ2人以上必要だろう? 見たところ1人だけだけど、誰か一緒にやる人いるの? ……それに、夢のない話をすると、答えを知ってる人がいないと分からないらしいけど……」


「……あー、じゃあ、いいや。君の好きな人を教えてよ」


「え」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る