第05話 木に登ると書いて……

合唱コンクールの覇者、僕と鮫島くんが中心人物となって、

蒲郡坪郷中学2年内部で、一大プロジェクト発足中!

天海祐希に「勇気」を貰い、黒木瞳のような「人見」知りでも熱視線。

ええ? ヒント、出し過ぎ?


第二章 過激に歌え♪ 衣装を纏え♪

茶化ラ塚過激団

青色組「シアン   」……2年A組から選抜

赤色組「マゼンタ  」……2年B組から選抜

黄色組「イエロー  」……2年C組から選抜

橙色組「オレンジ  」……2年D組から選抜

紫色組「パープル  」……2年E組から選抜

緑色組「ビリジアン 」……2年F組から選抜

水色組「ペールブルー」……2年G組から選抜

※選抜外は、大道具、小道具、衣装、照明等、やること盛り沢山!

茶化ラ塚過激団は、男子の立場と女子の立場を入れ替える。

僕は相変わらず指揮者が主なポジションだったが、

衣装はセーラー服だったり、チャイナドレスだったり。

僕達(ネコ、ハルチ、美幸ちゃん)は全員D組で

僕と美幸ちゃんはそもそも体格が全く違う為に

彼女の衣装を借りることは出来なかった。


絵空事では終わらない、茶化ラ塚の課外授業風景

「ラ~♪」「ラー♪」「ラ~♪」「ラー♪」


「皆さん、ラ~♪」「ラー♪」「そおれ、ラ~♪」「ラー♪」

「茶化ラ塚の発声は、ラで始まり、ラで終わる。皆さん、もう一度、ラ~♪」

音楽教師の石風呂ピン子先生が、僕達の茶番を大いに盛り上げてくれる。


Newcomer:

石風呂ピン子 PINKO ISHIBURO


2年D組は、配色はオレンジだから

2004年にとても流行った

ORANGE RANGEを歌おうと張り切っていたが

チャットモンチーと言う古いBANDの

「橙」と言う楽曲が沁みるっちゅーんで

先ずは恒例のYouTube試聴の儀から。


さざ波のようなミドルテンポのロックチューン。

気になる歌詞も検索すると

本来は英語部分の箇所が

プリーズ ドンゴー エニモアとカタカナで表記。

その潔さが稀有な感じで好きになる。

※歌い易いし、発音を咎められない。


茶化ラ塚は、各クラス同時進行でイベントを進めて行く。

2年D組は、割と決めごとには真剣に取り組む様子。

指揮者でも無い、伴奏者でも無い美幸ちゃんは

可憐なソプラノ・ヴォイスをさえずって

今、取り組むべき「橙」の完成に力を貸そうとしてくれている。

それは、ネコやハルチにも、同じことが言えそうだ。

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