君の顔とときめきと
素顔の君の眼差し
俺の心は射抜かれる
温かいけれど鋭い
和毛の先には硝子の矢尻
わかっているのかいないのか
俺のこの気持ち
魂は震えている
決して寒いんじゃないのに
もっと適確に言うのならば
揺さぶられているんだろうな
瞬間に刻み込まれる
ときめき
字で表すならば
刻めくとでも書くのだろう
忘れる事なんて出来ない
君が俺の横を通り過ぎる時
その亜麻色の髪の間からは
ほのかに甘いそよ風が吹く
俺の腕は君の方へと伸びて
振り向かせたがる
抱きしめたい
それだけでいい
抱き寄せて
君の前髪を上げて
額に口づけしたい
それだけのつもりが
君の魅力はあまりに強過ぎて
俺は君を離す事ができない
そのしなやかな肢体
鼓動は小さな胸を揺らす
願わくば君が
俺と同じ気持ちでありますように
卒倒寸前で臨んだのに
俺の手の平は
既に君の肌へ触れている
潤んだ碧玉は俺の顔を映している
吐息が俺の首元を温める
断続的な鼻息
腿の上の弾力
切なさという感覚与件
全身で君の存在を感じる
この世界で確かなものが俺と君だけである瞬間
刻めいた永遠
あいしてるよ
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