第3話

今回は継母さんとお父さんが再婚する前の話をしようと思います。



当時高校生だったお母さん。

私がお腹の中にいると気づいて、お父さんの両親は今回は堕ろして、それによって産むことのできない体になっても責任を持つと、

お母さんの両親は娘が今後産むことのできない体になってほしくないから産ませたいと意見が割れて、何度も話し合ったようです。


その後色々ありましたが無事産まれました。




そして私が2歳の時、お母さんが用事で外出している間に親同士の喧嘩のせいで離婚になり、私はお父さんの親の元で育てられることになり、お父さんはおじいちゃんに家に入ることを禁止されました。


私自身は覚えていませんが、両親が離婚した以降は、自分が色々できないから捨てられたんだと思ったのか、1人でお風呂に入ろうとしたりしていたそうです。



5歳の誕生日の時、おばあちゃんの親戚の人の家で誕生日を祝ってもらっている時にお父さんが来ました。

その日以降親戚の家に預けられた時は、お父さんが迎えに来てお父さんとお母さんが住んでいる家に連れていかれました。


そこでお母さんがスパゲティを作ってくれたり、一緒にお母さんの誕生日を祝ってチョコレートケーキ1ホールを3人で食べてめっちゃ甘かったこと、外食へ行ったり、ゲームを教えてもらったり、ゲームをしているところを見たり、3人でお風呂入ったり、手で動物を作ったりするのを教えてもらったりと、とても楽しい時間だったのを覚えています。


でもある日2人の大きな声で目を覚ましてキッチンへ向かうとお父さんが見えて、お父さんの隙間からお母さんが包丁を持ってお父さんと喧嘩しているのが見えました。

そしてそのあとお母さんは外へ行き、お母さんの後を追うと外は雨で、お父さんは私に着ていたパーカーを着せてお母さんが乗った車を出発させないよう車の前に立ちました。

そのあとお父さんはボンネットにかぶさり車を止めてお母さんとまた話をしていましたが、お母さんは車を発進させて行ってしまいました。


そのあとはお母さんに電話して戻ってきてと言うよりお父さんに言われて電話かけたり、お母さんの実家の前に行って出てくるのを待ったりしましたがお母さんは戻ってくることなく、そのあとどうなったかは覚えていません。



そしてお父さんとおじいちゃんはいつのまにか仲直りしたのか、おじいちゃんとおばあちゃんの家にお父さんがいるようになり、年に1〜2回お母さんとお父さんと旅行に行くようになりました。



なぜあの喧嘩が起きたのかはわかりませんが、離婚する前、お父さんはよくお母さんに暴力を振るっていたらしく、今でも家の壁にその時の穴が空いています。


そしてお父さんとお母さんとの旅行は、再婚しないのになぜするんだろうと謎には思っていましたが、大きくなっておばあちゃんがお父さんに連れていくように言ったから行ったんだと教えてもらった時、お父さんの意思じゃないんだと気づき悲しくなりました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る