第19話 『プロポーズされてません♡』
19.
杏 side:
『お疲れさまでした。
休日まで大変ですね』
『高橋さんの言葉で少し癒されました。
今日は何してましたか? 』
『あぁそれが・・非日常的なことがありました』
なぬ、やっぱりデートだったのか、と口から出そうになったが
なんとか口チャックに成功した。
『へぇ~、なんですかそれ、めちゃくちゃ興味沸いた』
『Twitterでね、同級生が一緒におやつというか、まぁコーヒーTime
してくれる相手を募集してたんです。 私は中・高・大学と私立へ
通ってたので、そんな言うほど親しくはなかったんだけど、ずっと
同じ学校だったので何度かクラス一緒になったことがあったりして
それなりに知ってるっていう間柄で』
『もしかして、行ったんですか? 』
『ふふふ、はい、行っちゃいました』
ふふふって・・
行っちゃいましたって・・
なんか、やだなぁ~。
『坂口さん、質問していいですか?
そのTwitterに何人が反応したでしょう?
当たっても景品でませんけど・・当ててみてください』
あの日、駅にはふたり。
他のメンバーは買い物して帰ったというパターンも
あるかもしれないが・・・。
寄り道しないなら、一番近いあの駅を使う可能性が
高いよなぁ~。
そしたらぁ、あの男がTwitterでつぶやいていたとすれば、だ
高橋さんひとり? ってことか。いやいやいやぁ、いやいやいやぁ。
当てたとしても、何も景品はないのだしっと、それなら
なんかさぁ、1人? って言いたくないよ。
『3人? 』
『ブッブー』
『ヒントくださいー』
『もっと少ないです』
なに・・ということは、答えが分かってしまった。
いや、待てよ😂。
『Twitterを上げてたのは男性ですか? 』
『いいえっ、女性でしたぁ~』
『じゃあ、そこへ参加するために駆け付けたのは2人ですね』
『ピンポーン! 大当たりですぅ~、すごい坂口さん! 』
いえいえっ、ぜんぜんっ、すごくないからっ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます