第11話 『プロポーズされてません♡』

11.


 坂口 side:


 感謝感激雨霰、俺は家に帰った後、彼女の手作りクッキーを

嚙み締めた。


 早く正式に付き合えるよう、気持ちを伝えないと。


 何か自然にそうなるような切っ掛けがあればなぁ~。

 しかし、告白がこんなに難しいものだとは。


 自分からしかけて付き合ったことがない俺には至難の技だ。

 バンジージャンプより難しい気がしてきた。 


 学生時代クイーンズタウンにも行ったが・・周りにいる人たちが

次々と飛び込んでゆく中、俺は尻込みして、ただ見てるだけだった。


 ヘタレ具合が分かるというものだ。


 行けっ、GOGO!

 いつ飛ぶんだ、今だろっ!

 あっ、明日は休日出勤だった。


 早く寝よっ。


  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



杏 side:


 さぁ~てと、ゆっくりと起きた日曜日。


 昨日はたくさん歩いたから、ちょっとまったりしようかな

なんて思いながらTwitterを何気に見ると、同級生が何か

囁いている。


  Twitterで同級生からお茶の誘いが。

 


 『誰か一緒におやつTime過ごしてくれませんか?

 場所は元町商店街のClassicalっていうカフェ。

 時間は14時半頃から。返事ください』


 何度かクラスが一緒になったことのある子だった。

 誰か来るのかな? とか、何人くらい、こういうのって集まるんだろう?

 ・・・って興味が沸いて、私は行ってみることにした。


 

 

          

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る