棒術部に入っていた主人公は、帰り道に事故に遭った。そこに現れたのは、紫の髪をした青年。主人公は青年にある願いを伝えたのだが、青年はこれを聞き間違えてしまう。
そして、その聞き間違いの結果、主人公は奇妙な学校の教室で目覚める。そこには個性豊かなクラスメイトがいて、主人公の言葉の検証を行う。しかしその検証の結果、主人公は自分でも信じられないことを口にしていた。
そしてクラスの担任らしき人物に、実習に連れ出されてしまう。その実習とは、自分の業に向き合うことだった。果たして、その実習の内容とは?
そして、主人公に訪れる運命の二択。
主人公はどちらを選ぶのか?
クラスメイト達の運命は?
この文字数でこの満足感は、半端ではない!
是非、御一読下さい。
『死神』を冠した作品は数多くありますが、こちらはまたひと捻り入った面白い設定の死神たちの物語です。
『半人前』の死神たちが『一人前』を目指し、チームを組んで学んでいく。この『半人前』と『一人前』が重要なキーワードになっています。ここで言ったら台無しなんでこれ以上は黙るしかないんですが、こういう設定私大好き!続きが読みたい!とコメントで速攻叫びました。
主人公シュンの葛藤とそこから立ち上がっていく姿も読み応えたっぷり。個性的な武器を使う戦闘シーンも迫力満点ですし、ブロマンスや仲間同士の絆などが好きな方にもおすすめ。
コンテスト用とのことで一旦完結ですが、ここで終わってしまうのは非常にもったいない作品だと思います。いつか長編として読めるのを期待!