『地下鉄エイリアンは、お好み焼きがお好き』 具編 いか


 『で、問題とはなに? きみに対処できないなら、ぼくには無理。』


 織田物教授は、あっさり言いました。


 『メールが来ました、差出人は不明。しかし発出点は、地球の中心点。まだ、最後の、堀抜けてない場所。駅より10キロばかり先。』


 『だれか、行ってるんじゃないの。先に。』


 『あたしの知る限り、ない。』


 『ふうん。で、なんと。』


 『ここは、人類が来るべき場所にあらず。どうしても、来たいなら、それなりの貢ぎ物を用意したうえで、臣下の令をとりたまえ。できないなら、罰として、地球全体を揺するから、覚悟せよ。陸地は、すべて、海に覆われるであろう。警告を行うから、見るがよい。』


 『また、やなやつだな。貢ぎ物ってなにを要求している?』


 『お好み焼きを、人類が続く限り。』


 『ぶっ。地球さんが、お好み焼きを食べるわけがない。警告は、あったのか?』


 『うん、あった。掘削ロボが、1000体、丸焼きにされた。』


 

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