『地下鉄エイリアンは、お好み焼きがお好き』 粉編その2
出来たばかり、ぴっかぴか、のハワイ中央駅は、オアフ島の沖合いに作られた。
エレベーターの起点と、駅だけのために、でっかいビルが海の中から立ち上がっている。
織田物教授は、高速飛行挺で、ヘルシンキから直行したのである。
宇宙空間をひとっ飛びであった。
奥さまが指定してきたのは、起点ビルのなかの、オールドタイプ・お好み焼き店『かみなりさま』であった。
店長さんは、ナゴヤ出身の月人類である。
両親は月生まれで、たまたま、仕事で地球に来ていた。
息子は、そのまま、地球に居着いてしまった。
お好み焼きを、極めたい、というのが、理由らしい。
もんじゃから、関西風、ヒロシマ風、イタリアンお好み焼き、パリスタイルお好み焼き、アメリカンスタイル、ルナお好み焼き、なんでもこなす。
人気は、やはりルナであり、それがここの売りだ。
地下鉄エイリアンさんは、関西風が好きで、旦那は、もんじゃが一番好きだ。
ここには、自分で焼くコーナーと、焼いてもらうコーナーがある。
ふたりは、自分で焼くコーナーを選択した。
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