年表~前編:Grayish future~
・AD2133年
木星で白銀に輝くダイヤモンドが発見される。
・AD2135年
日本の高田博士を中心とした研究チームが、木星で発見された白銀のダイヤモンドに特定の周波数の電磁波を照射すると莫大なエネルギーを発振する事を発見。
この発電能力を持った不変の天然ダイヤを、Generator、Immutable、Naturallの頭文字を取ってG.I.N.ダイヤモンド<G.D.>と名付けた。
・AD2139年
高田博士がG.D.の発電能力を利用した動力機関G.D.ジェネレイターを開発。
博士はG.D.ジェネレイターの利用条件として、世界各国に核兵器の撤廃を要請する。
だが、核保有国の全てが、一市民でしかない博士の要請に従う事は無かった。
・AD2140年
所属不明の潜水艦から発射された核ミサイルにより、北海道の高田研究所が消滅。
実行した組織は不明だが、核兵器を撤廃せず、新エネルギーの恩恵を受けられなかった大国による行為とされた。
・AD2143年
高田博士が全世界に宣戦布告する。
一市民の宣戦布告を世界中があざ笑う中、博士はG.D.を暴発させる大量破壊兵器G.D.アウトバースト<G.D.O>を世界中の首都に投下した。
世界各国の首都焼失。人類史上最大のテロ行為と認定される。
報復として、高田博士が潜伏していた富士山に核兵器が打ち込まれる。
この事件が切っ掛けで、日本は国家としての機能を失った。
・AD2144年
各国首脳はこの悲劇を繰り返さない為、核兵器及びG.D.兵器の使用を禁止する<24憲章>に署名した。
24憲章にはアルファベット26文字から、核兵器を表す『N』、G.D.兵器を表す『G』を除くという意味がある。
・AD2151年
大量破壊兵器によって荒廃した世界に希望をもたらす為に、世界各国で宇宙開発が推進される。
宇宙に居住可能な大地を築く計画が始まる。
・AD2263年
宇宙での新たな居住地<ブラック・ダンデライオン>完成。
宇宙に生活の基盤が確保出来た事により、宇宙開発が更に促進される。
・AD2363年
人類が宇宙で生活を送る様になり100年が過ぎた記念として、年号をInnovation Centuryと改める。
・IC16年5月
地球の各国が共同で地球政府アースガバメント<E.G.>を樹立する。
・IC16年7月
E.G.に対抗する為、ブラック・ダンデライオンの各自治区が、宇宙連盟ブーケ・オブ・ダンデライオン<B.O.D.>を樹立し、私設軍隊ファングを結成する。
第1次宇宙戦争<灰かぶりの夏>勃発する。
・IC16年10月
E.G.とB.O.D.の宇宙戦争で発生した夥しい数のスペースデブリにより、大気圏の突入及び突破が困難となる。
・I.C.22年
前編:Grayish future
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