白銀のシンセシス

用語～前編：Grayish future～

１．Innovation Century＜IC＞

　西暦2363年に、人類が宇宙で生活を送る様になってから100年が過ぎた記念として制定した年号。

２．チャリム

　新エネルギー機関、Ｇ.D.ジェネレイターを搭載した人型機動兵器。

　名前の由来はリム（四肢）が生えたチャリオット（戦車）。

３．G.I.N.ダイヤ＜Ｇ.D.＞

　木星で発見された不変の発電能力を持つ天然のダイヤモンド。

　白銀に輝く外観と、性質を表す３つの単語（Generator、Immutable、Naturall）の頭文字から名付けられた。

　特定の周波数の電磁波を照射する事で共鳴して、エネルギーを発する性質を持つ。

　純度によりエネルギー生産量が異なる。

　FL：都市レベルのインフラに活用される。

　IF：戦艦クラスの兵器で使用される。

　VVS２：高性能チャリムに使用される。

　VS２：量産型のチャリムで使用される。

　SI２：産業用で使用される。

　I３：高級自動車等の市販品で使用される。

４．G.D.ジェネレイター

　G.I.N.ダイヤの性質を利用した動力機関。

　西暦2139年に高田博士によって開発された。

５．G.D.ウエイブ

　G.D.ジェネレイターの稼働に必要な電磁波。

　使用されているG.I.N.ダイヤの純度によって周波数が異なる。

　G.D.ジェネレイターが稼働している区域で必ず観測される事から、レーダー代わりに使われる。

６．ブラック・ダンデライオン

　宇宙空間に浮かぶ人工の大地。

　カーボンファイバーの黒い外装と、緊急時に居住区を分離する構造が、綿毛を飛ばすタンポポに似ている事から名付けられた。

　＜セイヨウ＞、＜アカミ＞、＜クモマ＞、＜タカネ＞の４基が存在する。

７．アースガバメント＜E.G.＞

　　地球上の全ての国家によって樹立された統一政府。

　　国家間の戦争をなくす統一政府樹立は、世界に平和をもたらす筈であった。

　　だが、宇宙に住む人類を無視した突然の地球政府樹立は、第一次宇宙戦争＜灰かぶりの夏＞を引き起こした。

８．ブーケ・オブ・ダンデライオン＜B.o.D.＞

　　アースガバメントに対抗する為に４基のブラック・ダンデライオンの自治区で結成した連盟。

　　私設軍隊ファングを結成して、地球侵攻を開始した。

９．ファング

　ブーケ・オブ・ダンデライオンの私設軍隊。

　所属している自治区によって４つの艦隊に分かれる。

　セイヨウ所属の第一艦隊。

　アカミ所属の第二艦隊。

　クモマ所属の第三艦隊。

　タカネ所属の第四艦隊。

10．灰かぶりの夏

　　I.C.16年７月にアースガバメントとブーケ・オブ・ダンデライオンの間で行われた第一次宇宙戦争。

　　戦争によって生み出された無数のスペースデブリによって、大気圏突入及び突破が困難になるまで続いた。

11．G.D.アウトバースト

　G.D.を暴発させる大量破壊兵器。

　産出量が限られるG.D.が消失する事は、人類の未来を閉ざす事になる為、禁止兵器となった。

12．24憲章

　大量破壊兵器の使用を禁止する憲章。

　24憲章にはアルファベット26文字から、核兵器を表す『N』、G.D.兵器を表す『G』を除くという意味がある。

13．メガジュールクレジット＜MJc＞

　IC時代の電子マネー。

　IC元年時点での1MJのエネルギー価格を基準に制定された統一通貨である。

　現代とはエネルギーの相場は異なっている。