べべ王のキャラ設定の詰め直し

キャラクター04:べべ王

https://kakuyomu.jp/users/tekitokun/news/16817139555022603933


 オンラインゲーム「ドラゴン・ザ・ドゥーム」の男性アバター。

 ボイルドの命により、ラーグが召喚した4人のアバターの一人である。

 召喚士ラーグの半ば意図的なミスにより、ロッドヒーラー家の施設からかけ離れた場所に召喚される。


 身長は1m20cm。

 80才。

 ジョブは騎士(大盾装備タイプ)だが、ゲーム内で全ジョブレベルMAX(LV186)を達成しているため全能力が桁外れに高い。

 またクラフト(製造)レベルもMAXに到達しているため、製造施設や道具が揃っているのなら大抵の武器・防具・道具が作成可能。


 王を名乗って入るが、マスター(プレイヤー)によって作られたフレーバー設定にさえもそんなものはなく、完全にネタ扱いである。

 大盾装備であるため防御性能に特化しており、パーティの仲間をモンスターの攻撃から守る役目を持つタンクタイプの性能を持つ騎士である。(ちなみにランス装備の騎士は若干防御寄りの性能を持ったアタッカー、聖剣装備の騎士は回復魔法にも優れるアタッカーとなる。)

 ちなみにべべ王がタンク役をしているのは、圧倒的不人気の役職でありクランSSSRでタンクが不足していたためである。

 また、タンク役の中でも大盾装備の騎士を選んだ理由は、回復担当のヒーラー役も同時に不足気味だったため、少しでも回復魔法が使えるジョブが欲しかったからである。


 一見して白髪白ヒゲの小柄なじいさんだが、服を脱ぐとマッチョであり、まるでドワーフの様ですらある(ドラゴン・ザ・ドゥームにドワーフの種族を選択してアバターを作成する機能はない)。


 金の鎧の上に赤いローブを羽織り、白い頭髪にはカールがかっていて王冠を連想させるアミュレットの頭飾りをしている。


 べべ王の持つ大盾は顔を模しており、盾が攻撃を受け止める度に使用者に文句を対して言う(この盾はドラゴン・ザ・ドゥームのジョークアイテムだった)。

 また、サブ装備としてT字型の短い杖を腰に差しており、これを使用して低レベルの回復魔法と専用の攻撃魔法を操る。


 防御力上昇の指輪、各種抵抗力上昇の指輪、各種属性抵抗力上昇の指輪を両手にはめており、素のステータスの高さと相まって殆どの攻撃がまともに通用しない。

 ただし、ドラゴン・ザ・ドゥームに存在しない攻撃や属性に対する防御装備は持っていない。


 主に使用するスキルは「ドレインシールド」「ホーリーショット」「ホーリーブレード」「シールドダッシュ」「ゴッズ・フィールド」「フラッシュシールド」「ヒール」「キュア」。

 また「ドレインシールド」を用いて敵の攻撃を受ける事で、その力や、魔力、爆発を吸収した際にのみ使えるスキルとして、「チェンジエレメント」「エレメンタルショット」「エレメンタルブレード」「スリープシールドライト」「ストーンシールドライト」等がある。

 べべ王は杖で魔法を発動するが詠唱は必要なく、魔力を込めた杖を振って決められた仕草をすれば各スキルを発動する事ができる。

 「ドレインシールド」……大盾て受けた敵の攻撃を吸収する。衝撃や爆発や熱などもエネルギーとして吸収できるため、自分へのダメージはもとより周囲への被害も防ぐ事ができる。ただし、盾に攻撃が当たる瞬間を見極めて大盾に魔力を込めなければ発動できないスキルであるため使用者の技量が問われる。熟練のタンク役であるべべ王はこのスキルを非常に得意としている。

 「ホーリーショット」……杖の先から野球ボール程度の大きさの聖属性の光弾を発射する。射程は120m。

 「ホーリーブレード」……杖の先に聖属性の魔法の刃を生成する。刃の長さは90cm程度で、長時間維持する事ができる。

 「シールドダッシュ」……裏側に魔力を込めた杖を忍ばせて大盾を前方に構え、敵に向かって突進する。この時、盾の前面には魔法障壁が生成され、これを利用して敵や敵の攻撃を弾き飛ばす。

 「ゴッズ・フィールド」……魔力を込めた杖を胸の前で回転させるように振ってから天に掲げる事で発動し、自身を中心に球状の魔法の結界を貼る。大きな結界を貼る場合はその分大きく、そして若干ゆっくりと杖を胸の前で回転させる必要があり、発動までの時間が多少遅くなる。この結界は非常に強力で打ち破る手段は限られているが、結界の大きさを増せば増す程、結界を長時間維持し続ければ続ける程大量の魔力を消費してしまう。特に時間経過と共に消費する魔力の量は加速度的に上昇するため、長時間の使用は難しい。べべ王でもこの結界を自身の周囲5mのサイズで1分間維持するのがせいぜいであり、大抵の場合は何度も結界を貼り直す事で魔力を節約している。また、この結界は術者の判断に基づいて味方の攻撃は遮断せずに、敵の攻撃のみを遮断する事ができる。

 「フラッシュシールド」……大盾から強烈な閃光を放って敵の目を眩ませるスキル。大盾の裏に杖で光の紋章を描く事で発動条件を満たし、その後は使用者の任意のタイミングで発動する事が可能。

 「ヒール」……ルルタニア神殿の白竜の紋章を杖で描き、対象の傷を癒す。ルルタニアではランク1の基礎回復魔法であり本来は回復量は高が知れているのだが、べべ王の魔力レベルならば大抵の怪我を治す事ができてしまう。ただし、べべ王達同様にレベル186のHP(体力)を満タンにするには余りにも心許ないため、この魔法はあまり信頼されておらず高ランクのヒールポーションを使用する事が多い。またドラゴン・ザ・ドゥームでは欠損という状態異常は存在しておらず、その結果召喚後の世界では失った直後(傷が治りきっていない状態)であれば欠損した体の一部すら構わず再生させてしまう。

 「キュア」……ルルタニア神殿の白竜の紋章を杖で描き、対象の状態異常を治療する。ただし、ランク1の治癒魔法であり、対応する状態異常は限られる。治せる状態異常は「毒」「麻痺」「眠り」「泥鈍」「火傷」「氷結」「雷痺」「聖印(聖属性耐性ダウン)」「暗闇」。対応していない状態異常は「水濡」「石化」「呪い」「スロー」「封印」「浸食」そしてドラゴン・ザ・ドゥームには存在していなかった状態異常。対応していな状態異常が多いためこの魔法は信頼されておらず、高ランクのキュアポーションを使う事が殆どである。

 「チェンジエレメント」……「ドレインシールド」を使用して大盾で受けた火属性攻撃は火属性のエネルギーとして、氷属性ならば氷属性のエネルギーとして大盾に吸収されるのだが、吸収したのとは別の属性を必要とする場合はこのスキルを使用する。敵の攻撃を吸収した大盾に向かって杖で地・水・火・風・聖・闇の紋章をそれぞれ描く事で発動する。

 「エレメンタルショット」……大盾に吸収された属性の魔法弾を杖から発射する。聖属性以外の魔法弾を発射したい場合はこれを使用する。

 「エレメンタルブレード」……大盾に吸収された属性の魔法の刃が作り出される。聖属性以外の属性の魔法の刃を生成したい場合はこれを使用する。

 「スリープシールドライト」……大盾から青白い光を放って見た者を睡眠へと誘う。使用には「ドレインシールド」で吸収したエネルギーが必要。大盾の裏に杖で睡眠の呪いの刻印を描く事で発動条件を満たし、その後は使用者の任意のタイミングで発動する事が可能。睡眠耐性の高い敵に対しては長時間その光を見せ続ける必要がある。

 「ストーンシールドライト」……大盾から灰色の光を放って見た者を石化する。使用には「ドレインシールド」で吸収したエネルギーが必要。大盾の裏に杖で石化の呪いの刻印を描く事で発動条件を満たし、その後は使用者の任意のタイミングで発動する事が可能。石化耐性の高い敵や、身体の大きい敵に対しては長時間その光を見せ続ける必要がある。


 クランSSSRを作ったのはべべ王のマスターであり、べべ王もクランマスターの権限を持つアバターである。

 今でもべべ王はクランの運営、メンバー間の要望の調整などを一手に担っている。


 べべ王は基本的にゲーム内の知識しかなく、現実の常識はまるで知らない。


 べべ王のマスターはお笑いに造詣の深い関西人であり、コッテコテのギャグやら天丼ギャグを好む。

 また、イジりが大好物で、ターゲットを見つけたら徹底的にイジる。

 自分にちょっかいを出して来る奴がいれば、しつこいくらい徹底的にイジり返す。

 毎回、相手が怒るまでしつこくイジるが、怒られたら即座に謝っていつも事なきを得ている。(当然心から反省はしていないので、何度でも繰り返す。)

 『王である!』と名乗るのは、マスターがいつもドラゴン・ザ・ドゥームの配信生放送に出ると、絶妙のタイミングで『王である!』と不意にメッセージして笑いを誘っていたのが元である。

 マスターがエモーションを使用して街で見かける他人のアバターを笑っては逃げるというイタズラをよくしていたため、他人を指さして笑うのもイタズラも大好きである。


 ドラゴン・ザ・ドゥームは恋愛要素のないゲームであったため、べべ王は恋愛というものを知らないし、特に興味もない。


 酒は大好きだが、異常に酒に強くて酔わない。

 酔いつぶれる時は不意にぶっ倒れる。


 不規則な生活をする段によく付き合っているが、段と違って規則正しい生活にすぐに戻れる。(あくまで召喚後に身に付いた習慣です)。

 卑怯な事、ズルい事を平気でするが、すぐにバレる。

 そしていつも謝って許して貰おうとする。


 道化てはいるが、その本質は真面目なクランマスター。

 ”新たな世界でどう冒険者クランとしての活動を続けるか?”という事こそが、今の彼の命題である。

 召喚後の世界では冒険以外にもしなければならない事が増えてしまい、それが冒険者クランとしての活動を阻害する場合があるのが目下の悩みの種。


 道化師の様な格好と小さな背とは似合わぬ、がっしりとした体格。

 ゴロンと岩が転がっている様な、そんな印象を受ける。

 周囲と溶け込むことのない、派手で場違いな衣装。


 「何をそんなにブリブリ起こっておるのじゃ? ダンダン~♪」

 「おやカイル、そこに居たのカイ? な~んちゃって」


 一人称:わし。

 好きな食べ物:人参スープ(ララさん製)。

 嫌いな食べ物:酸っぱい物全般。

 好きなもの:お笑い。

 嫌いなもの:勉強。

 趣味:お笑い。

 好きな色:金。




 このキャラクターにはモデルが2人います。

 僕がオンラインゲームしていた時にクランマスターしていた関西系の人と、実際に生放送に出ては「王である」とチャットしてくプレイヤー。

 当初は”実際に見た人をモデルにしたキャラなので動かしやすいだろう”と思っていたけど、実際に書いてみたら動かすのに一番苦労したキャラクター。

 なんといっても、関西のお笑い感覚に対して僕は理解が薄い。

 モデルとなったクランマスターともせいぜいVCでのやり取りくらいだったし、単純に取材不足だったのだろう。

 『続・冒険譚』を書き直す前に、本でも動画でもいいから関西系のお笑いのノリについてもっと理解を深めねばならないだろう。

 それと今ひとつ克服しなければならないのが、”人をイジる”という行為に対して、僕が抵抗ある事。

 このためべべ王が人をイジる描写が非常に描きにくかった。

 それと、しつこく同じネタをやる事にも抵抗がある。

 『王である!』ってネタをずっとやり続けるのがモデルに忠実ではあるのだが、書いてるこっちがキツかった。

 しょーもないネタを飽きもせず永遠と繰り返していた元ネタの人達に、もっと成りきる努力をしなければならないらしい。

 もっと己を捨てて、しょうもない事を堂々とできるように心がけねば……。

(2022/09/12追記)

 大阪のお笑い精神を少しだけ学ぶことができたので以下に追記しとく。

①何かネタを振られたら、無視せずちゃんと乗って返す。逆に返せなかったら負けと思え。

②普段からネタを振られても返せるように、頭をお笑い脳にしておく。つまり”こんなネタを振られたらこう返す”とシミュレートをちゃんとしておく事。

③駄洒落に関しては、常日頃から駄洒落に頭が回るようにトレーニングしておく。目に入った物を片っ端から駄洒落に変えるようトレーニングして駄洒落脳を作り上げねばならないだろう。(一直線上に洗浄する。真っ暗な部屋で枕投げ。手袋で作ったテーブルクロス。……トレーニングを初めたばかりの僕の駄洒落レベルはまだまだこんなもんです///)

④”なんでやねん”は魔法の返し言葉。使おうw

⑤ノリツッコミを覚える。


 キャラとしては行動的な段と組む事が多いため、その影に埋もれがちなのだが、クランSSSRのメンバー全員の事を考えて動くのはべべ王だけである。

 ルルタニアに居た頃から常にクランの維持を第一に考えており、クランを維持するために己が変わらねばならないと悟ればそのための変化を恐れはしない。

 タンク役らしく縁の下の力持ちのキャラである。

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