第06話 僕とパンツと制約

 そんな会話をしていると、このクラスの担当教員が入ってきて、いろいろ定番の話をしていった。ちなみに、さっき言ったみたいな清楚系女教師なんかではなく、頭がハゲてきているおじさんの先生だった。世の中そんなうまくいかないものだ。可愛いクラスメイトにエロ可愛い女教師、さらには他の学校の可愛い子と交流があり、更に小学校や中学校とも関係があって、最後とどめの宇宙からの生命体が目の前に落ちてきてさらにそれが人型の美少女なんてことは、ライトノベルだって滅多にないのである、幼なじみがかわいいってだけで感謝すべきである。圧倒的感謝………!


 こんな感じで、高校二年最初の日は、あっという間に終わってしまった。


 ここで、一日目の成果を記しておこう。

・この能力は動いている人には使えない。

 少しの動きは大丈夫だが、体の中心のようなものがずれてしまうような、そんな激しい動きをしている人のパンツの情報は得られない。

・その動いている人に合わせて僕自身が頭を動かしても、パンツを見ることはできない。つまり、パンツをみることに全神経を集中させないと見られないってことだと思われる。

・人間以外のパンツは見られない。

 妹が持っていた人形さんのパンツは見られなかった。他人が見たら人形を玉視する変態に見えたかもしれない。あながち間違っていないが。

・上に着ている服はスカートでもズボンでも大丈夫である。

 街中のおばさんの見るのはしんどかったが、ズボンでもいけることは、確かだ。僕に熟女趣味はないぞ!僕の許容範囲は中学一年生から三十歳までである。この範囲なら彼女募集中だ!てかラ○ンやってる?

・写真のアイドルのパンツは見られなかった。因みに二次元も見えなかった。

 二次元の壁は、超えられなかったよ…。

・パンツは実際に履かれている状態が見えるとかではなく、ただ、この女の子がこの柄のパンツを履いているということが、ただ呆然と、わかるってだけである

先にも語った通りである。僕はこれだけで興奮できる。実際、一日で三十回以上使っちゃったほどである。

・この能力を使うと、言うなら、数学の難問を二分間超真剣に考えた時みたいな疲労が襲う。

 これだけ見るとたいしたことないと思うかもしれないが、1日三十回使えば、六十分数学の問題集を真剣に取り組んだことになるのである。そりゃ可愛い女の子ならいいけど、察して。


 このことから、夢で見たことは事実だったと考えられる。これは、ある何秒間、情報処理能力を向上させて、肌とその次の1枚を見分けて処理する以外の方法でしか説明出来ない。ほんとこの向上した能力を他に使えないことだろうか…

こんな僕でも落ち込む時ぐらいあるのだ。


 こうして、僕は、人類でもっとも無意味で、力を無駄に使ってしまう能力を手に入れたのだった。

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