喧嘩
【イチゴー、イチゴ】
助かった!
「やー、イチゴか!ありがとな!ブタ」
ルカは、ブタの頭を撫でながらイチゴを食べた。
「ありがとう、ブタ」
ブタは、俺を睨み付けて消えた。
TVを消すように、青山の頭の中を消してやった。
「あーん、モグモグ」
そう言いながら、大好きなイチゴを食べている。
「いつまで、続けるんだよ!杏奈」
「嫌だって言ってるでしょ!」
「だったら、もういいだろ」
「やめて、離して」
俺は、ルカにヘッドフォンをつけさせた。
「何だよ!リゼ」
「ポンタロウ見るだろ?」
ポンタロウとは、果物の美味しい食べ方を教えている死神界の動画配信者だった!
「何で?今、喧嘩してるだろ?」
ルカには、性の類いを見せるのは禁止なのだ!
何故かって?
20年前に、死ぬ予定じゃないレイプ犯を殺したからだ!だから、ルカの足には、金の輪っかがはまっている。
もう一度やれば、抹消だと言われている。
元々、俺達は人間だった!
死神に選ばれるのは、罪を犯した子供だけだった。
ルカは、母親を自分の目の前でレイプされた。そして、殺された。そして、13歳のある日、5人の犯人を拳銃で撃ち殺した。
俺は、両親に虐待をされていた。11歳のある日、寝てる両親を滅多刺しにしたのだ。
そして、突然命に終わりを告げられてこっちに来た。
だから、ルカはそういう場面を見ると怒りがコントロール出来ないのだ!
「いいから、ポンタロウ」
俺は、再生を押した。
ルカは、イチゴの食べ方を見つめていた。
「杏奈、今なら妊娠しないだろ?」
「やめてよ!赤ちゃんの事で話してるのよ」
「だから、何だよ」
あー、こいつは駄目だな!
頭の中が、もうそれでいっぱいだわ!
「いやー」
暴れる、杏奈を押さえつける。
もう、完全に杏奈は鬼畜の玩具だった。
服は、ビリビリにされた。
杏奈は、ボロボロ泣いてる。
「ゴホッ、ゲホッ、ゲホッ」
むせてるのに、お構いなしだ。
杏奈は、何度もされていく。
「おろしにいくから、洗ってこいよ」
「ゴホッ、ゲホッ、ゲホッ」
まだ、二時間もあるか…。
終わった杏奈は、震えながら泣いていた。
カチッ、煙草に火をつける青井を見つめながら頭を握り潰してやろうと思った。
「駄目よ!」
涙目の、俺の隣に座ったのは婚約者だった。
「ローズ」
「駄目よ!リゼ」
そう言って、手を強く握り締められる。
「うー、あぁぁぁあ」
「いっ、いっ」
俺は、ローズの指をへし折った。
「はぁ、はぁ、はぁ。リゼ」
「ごめん」
「いいのよ」
唇から、血が垂れてきたのを見つめていた。
手を見つめるとローズの指は、あり得ない方向に曲がっていた。
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