第9話

今でも友人と呼べる人間は高校時代の同級生だけである。

やはり高校というのは受験というフィルタリングで、ある程度レベルが同じなだけある。

最初は友人なんて要らないと思っていたが、意外と出来てしまった。

高校を卒業してもう十年経ったが好き今でも連絡を取っている。

彼等は私が死んでも悲しんでくれるだろう。

そう思うと安心して死ぬことができる気がする。


私にとって友人というのは貴重である。

というのも友人の定義が非常に狭く、友人になるまでが長いからだ。

信じているわけでも好きなわけでもないが、なんだかんだ一緒にいても苦ではない。

嫌なことも沢山だが、許せるようになった。

とても貴重な友人だ。


もし友人がこれを読むことがあれば、伝えたい。

ありがとうと。

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