〈ケモブレイン〉
聞きなれぬ「ケモブレイン」といふ響き。治療のつもりがボケさそふとは(医師脳)
「癌には、治療しても治らない『本物のがん』と、放置しても転移しない『がんもどき』がある」と、こう言って医学界に大論争を巻き起こした近藤誠センセが再び吠えた。
『この薬がボケを生む! 「ケモブレイン」にならない13の知恵』と、相変わらず衝撃的なタイトルの〈立ち読み版〉を見つけた。が、これを読むか読まざるかは「あくまで自己責任」というお約束で、QRコードを紹介しておく。
そもそも「ケモブレイン」なる語は、近藤センセの造語でも専売特許でもなく、抗がん剤治療の領域で広く使われている。
『ケモブレインの謎を解く』という小冊子も紹介しておこう。
こちらは、聖路加病院のホームページである。
https://hospital.luke.ac.jp/about/approach/pdf/ra22/4/research_activities_4_2_1.pdf
世のなかには情報があふれており、その多くには利害関係も透けて見える。
「クスリを出しておきましょう」と患者に言うとき、医者の頭のなかでは……。
「治療(予防)効果は〇%なので、副作用の心配は若干(×%)あるが……」という独り言が浮かんだはずである。
この〇%も×%も確率であり、あなたがこの薬を飲んだらこうなるという保障ではない。
いずれにしても、自分のことくらいは自分の責任において判断したいものである。
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