新型コロナにかかった! その対応と症状など色々顛末記。

kayako

猛暑と医療崩壊の中で……

 新型コロナが世界中を混乱させて、はや3年。

 日本でも第7波が来て、それまで以上に猛威をふるっておりますが――

 そんな中、ついに我が家にもやってきてしまいました。新型コロナの恐怖が!


 事が起こってから早くも1か月近くが経過し、おかげさまで夫婦共々何とか回復してきました。

 後遺症と思われるものも落ち着いてきましたので、備忘も兼ねまして、主にどんな症状があり、どのような対応をしていったか、その顛末を記していきたいと思います。


 ***


 それは7月末、日曜の夜。

 夫が何気なく体温を測ったところ、突然38度台の発熱が。

 それまで特に異常らしい異常はなかったので、二人ともビックリ。

 いや、まだコロナと決まったわけではない。これまでも37度台の発熱ならちょくちょくあり、気になる時は検査もしたけれど何ともなかった。

 そもそも自分たちは帰宅したら手洗いうがいは勿論、全身ファ〇リーズしてるし服もすぐ洗濯しているしシャワーも浴びている。それで3年間何とか無事で過ごしてきたのだ! 今度も大丈夫!! なはず!!!

 ……と、思っていました。


 しかし今回ばかりは甘くはなかった。

 突然38度台まで発熱するのは初めてだったし、咳の音も若干妙な気がする。

 これはとうとう来てしまったか。二人とも覚悟を決めつつ、翌日月曜朝イチでかかりつけの病院に電話してみることにしましたが――



 翌朝。

 病院への電話が、とにかくつながらない。

 いつもお世話になっている内科は勿論、相談センターも駄目。

 仕方がないので近隣の診療所に片っ端からかけてみたものの、どこも繋がらないか、10回以上かけてやっと繋がっても「発熱外来は既に予約いっぱいです」と断られるかの二択。

 数カ月前にちょっと発熱した時は問題なく診てもらえたはずなのに、また医療崩壊しているのか。何で、どうして!?

 これでは陽性かどうかも分からないし、薬ももらえない。一体どうすれば――?


 しかし何ともラッキーなことに、近くの穴場的な診療所がまだ発熱外来の受付をしており、午後になって診てもらうことが出来た。

 全く行ったことのない診療所ではあったけど、この時ばかりは救世主。

 そして抗原検査をした結果――


 その場で陽性が出ました。


 いやぁ、遂に来てしまった。

 覚悟はしていましたが、これだけ感染対策やってても駄目だったの?というガックリ感がすごかったです。

 ちなみに、夫は在宅勤務と出勤が半々で、出勤時は満員電車に乗ります。

(私は在宅勤務不可だけど電車には乗らずにすむ)

 感染するとしたら7割超ぐらいの確率で電車経由だろうなぁと思ってましたが、通勤電車から感染するのだけは本当に、個人の努力のみではどうにもならない!!



 とにかく、グダグダ考えていても仕方がない。

 夫には少しでも早く治ってもらい、自分は濃厚接触者として静かに自宅待機していよう。

 というわけで、この時点から夫は寝室で隔離生活!私は自宅待機!!当然会社には二人とも頭下げてお休み!!となったわけですが……



 前日まで普通に一緒に食事してて普通にベタベタ触ってたのに、今更隔離生活してどうなるのか。どうしようもない気がする。

 ちなみに我が家に個室はなく、夫婦共々寝室一緒です。

 夫にはひたすら寝てもらうしかない。氷枕や野菜スープを出来るだけ用意し、少しでも早く快方に向かってくれと祈っていましたが……



 予想通りというか、私の喉にも奇妙な違和感が。

 い、いや気のせい! 気のせいだって! 葛根湯飲んでのど飴舐めれば治るって!!

 そう思いつつ過ごしていましたが喉は全く治らず、悪いことに熱も出てきた。

 これは私も明日、ちゃんと診断を受けなければ!



 そして翌朝。昨日と同じ、発熱外来予約争奪戦が開始された。

 昨日はたまたま月曜だったから混んでいただけで、今日ならさすがに少しは……と思っていましたが、私の見通しはどこまでも甘かった。

 昨日と全く同じく、どこも電話がつながらない!

 これはもう、みなし感染者として中途半端な状態で過ごすしかないのか。昨日夫と一緒に行っていれば……と反省(感染防止の為、医療機関に行く時はなるべく一人ずつでと考えてのことだったんですが)

 みなし陽性となった場合の指針は県のHPにも掲載してはいるものの、あまり詳しく書いていない上分かりにくい……これはある程度自己判断で行動しろということなのか?


 しかし、諦めかけたその時。

 昨日夫が診てもらったのと同じ診療所へダメ元で電話してみたところ、幸運にも電話は繋がり、なんと予約も取れた! まさしく救世主。


 そして午後から病院に向かうことになりましたが――

 外はカンカン照りの酷暑。夫は療養中なので車は使えない。私はペーパードライバー。

 というわけで、行ったことのない診療所へ、猛暑の中熱と頭痛でふらふらしつつ、徒歩で向かうことになりました……片道10分が30分に思えるほど遠かった。

 昨日夫と一緒に診察受けていれば……と再び猛省。

 夏場に病院へ行く際は皆様、熱中症対策を十分に!



 で、抗原検査の結果……

 私もその場で見事、陽性判定が出ました。



 陽性が確認されるとほぼその日のうちに、スマホ経由で保健所から自宅療養の案内が来て、新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS)の登録をすることになります。

 HER-SYSは毎日症状をチェックして入力していく必要があります。会社への症状報告も合わせて毎日しないといけなかったので、地味に面倒でした。


 ついでに言うと、入院とか宿泊療養とかの話は全くなく、当たり前のように自宅療養一択でした。

 私の地域では原則、入院か宿泊療養か自宅療養かの判断は保健所がするようで、自分から希望したとしても無理な模様(県のHPにも「宿泊施設への入所希望のお話をいただいても御案内できません」と、はっきりと赤太文字で書かれてあった)



 ***


 主な症状としては、

 夫は発熱・咳・頭痛・倦怠感といったところ。

 私も似たようなものでしたが、私はこれに加えて何故か激しい吐き気がありました。

 今年の春~夏に流行した変異株(?)は、子供など比較的若い世代に嘔吐症状が出やすいという情報を見ましたが、当方特に若くもないのですがとにかく吐き気が酷かったです。

 昔から体調が著しくおかしくなると決まって嘔吐してしまう体質でしたが、コロナも例外ではなかったようで……

 発症初日から二日目にかけて、ポカリを飲んでは吐き、お粥を食べては吐きの連続。

 病院でもらったカロナールを飲むとある程度おさまりましたが、薬が切れてくると頭痛も吐き気も壮絶なことに。

 カロナールは飲んでから8時間は空けるようにとの指示がありましたが、5時間もすると症状がぶり返してくるという状態が続きました。

 この状況で一体どうやって栄養を摂取して症状を抑え、体力回復するか。

 嘔吐が続くようなら最悪、点滴入院が必要になるか? そこまで考え込んでしまいましたが……



 特効薬もない以上、食べられるものは食べられる時に出来るだけ食べ、痛い時には薬をきちんと用法容量守って飲み、ひたすら休むしかない。要は食っちゃ寝生活の徹底です。

 2022年8月現在、コロナを治す方法はこれしかないから仕方ない!



 というわけで、夫も自分もとにかく寝て食べることで、少しずつ回復してきました。

 問題だった吐き気も、3日目の朝盛大に戻して以降、何故か嘘のようにスッキリ。

 夫は発症5日目ぐらいから在宅勤務が出来るほどまで回復。私の方は嘔吐の連続でだいぶ体力を奪われましたが、それでも薬が効いている間ならそこそこ動けるまで回復しました。

 何とか料理が出来るようになったのは5日目ぐらいからだったか。



 それまでどうやって食事などを準備していたかというと……

 これはもう、ほぼ出前に頼るしかありませんでした。

 あとはそこそこ作っておいた野菜スープとか、ため込んできた保存食品とか、非常用に準備しておいた缶詰や飲み物も引っ張り出しました。今使わずにいつ使うのだ!!


 そして、実家が比較的近いのも幸いし、母が色々食糧を持ってきてくれました。

 これが正直一番助かったかも知れません。

 勿論直接対面はせず扉の前に置き配してもらいましたが、これには心から感謝するしかなかった!



 ***


 5日目を過ぎる頃には、夫も私もそこそこ動けるようにはなってきました。

 しかし夫婦ともども、原則10日間は外出不可の状態。

 いつまでも出前や災害用食料や実家に頼るわけにもいかないし、残りの日数をどうやり過ごすか。

 ある程度回復してからは、それが最大の課題となりました。


 そこで使ったのが、まずはネットスーパーでした。

 最初は色々戸惑うことも多かったですが、いざ使いだしてみると、近くのスーパーでは置いてくれなくなった商品もあったりして色々便利だったり。

 しかし問題は、注文してから2~3日待つ必要があるという点。

 特に今はネットスーパーの需要がひっ迫しているのか、かなり遅めの日時しか指定できないことも多かったです。それでも相当助かりましたが。


 アマゾンで飲み物を箱買いしたのもかなり良かったです。病気の時に飲み物はいくらあっても困らない!

 あと今にして思うのは、吐き気が酷い時用にウィダーインゼリーなどのゼリー飲料がもう少しあれば良かったかも知れません。



 それから、地域の配食サービスについてですが……

 当初、自宅療養中の食事は配食サービスでも何とかなるかな?と考えてましたが、これに関しては正直、自分の見通しが大甘だったと言わざるを得ません。

 まず、私の住む地域では、配食サービスは

 家 族 全 員 が 陽性と認められなければ使えないという鬼システム。みなし陽性の濃厚接触者というだけでは対象外らしい。

 うちは夫婦二人すぐ陽性判定されたからまだいいとして、親が二人とも感染して子供(幼児)が濃厚接触者という家庭の場合どうするんだ。まさか感染疑いの幼児一人で買い物行かす想定なのかこのシステム。


 そしてさらに問題なのが、届くまでの時間。

 我が家の場合、申し込んでから到着まで1週間ぐらいかかりました。自宅療養終了間際です。

 うん、まぁ、相当ひっ迫していたんだろうな……としか言えません。


 配食サービスで頂いたのは、レトルトカレーやパスタソース、カップ麺、缶詰、サ〇ウのごはんといったところ。

 お味についてですが……

 頂いている分際であまり贅沢は言えないのですが……うん……といった感じでしたw

(サ〇ウのごはんはちょうど切らしていたので助かったけど)

 これは地域によっても、また時期によってもかなり違うと思いますので何とも言えません。

 多分相当色々ひっ迫して(ry


 ですので、配食サービスはあくまで補助的なものと考えた方が良いです。

 地域によって受けられる条件が違うので、お住まいの地域のHPなどを一度は確認されておくことをお勧めします。

 普段から非常時に備え、備蓄は出来るだけ万全にしておきましょう。



 ***


 意外に困ったのが、自宅療養時の暇つぶし。

 ある程度回復してくると、何もやることがない。

 というか、やる気が起こらない。

 そんな時こそ小説やエッセイ書き溜めろと思われるでしょうし、実際そうしようと思ってたのですが、療養中はこれでもかというほど気力がわかなかったです。

 書くどころか読む気力さえわかず、ゲームすら、ほぼやる気になれなかった。

 恐らく、体力と同時に気力もごっそり奪われたのでしょう。

 仕方がないので、動画を色々眺めているしかありませんでした。

 時節柄か、日航123便関連動画をかなり見てしまい、さらに気持ちが沈んでしまった……

 当時のニュース映像とか見ていると色々こみ上げるものがある。

 あとは岡田〇司夫のジブリ解説動画やら、意味もなくやたら見てました。アレは連続して見ていると癖になりますw



 そして、後遺症に関してですが……

 幸い私も夫も、よく言われる味覚異常・嗅覚異常はありませんでした。

 発症から半月経過した時点で、夫はほぼ全快。

 私は若干の咳と、右ふくらはぎの痛みが残っております。

 右ふくらはぎは10年以上前に下肢静脈瘤の手術をした場所で、手術以降も時々痛みがあったところ。

 ずっと食っちゃ寝の生活してて再発したか?と思ったのですが、先日静脈瘤専門病院で診てもらったら、特に問題はないとのこと。

 何でぇ??と疑問に思いながら湿布を貼っていたら、何故か少しずつ治ってきました。

 素人判断ですが、コロナは元々身体の弱い部分(手術跡など)にダメージ与えることもあるのかな?と思っています。


 ただ、寝すぎにせよ血栓にせよ、コロナ起因であることは間違いない。

 皆様、万一発症して延々寝るだけの療養生活になっても、出来るだけ意識して足を動かすようにしましょう。同じ姿勢を続けていると血栓の原因にもなるし、何より筋肉があっという間になまってしまいます。

 回復後初めて出勤した時は、こんなにも筋肉ナヨナヨになっていたか……と愕然としました。



 ちなみにワクチン接種状況ですが、夫婦ともに3回目接種、その直前での発症でした。

 3回目接種については色々迷ってたし仕事のピークもあったしで打つのが遅れた……

 今は泣く泣く予約をキャンセルし、次の接種タイミングを考えているという状況です。

 さすがに罹患して1か月以内でワクチン打つのはちょっと怖い。



 ***


 それにしても、病院への電話の繋がりにくさだけはどうにかならないものか。

 子供が発熱した母親があまりの繋がらなさに業を煮やし、直接病院に飛び込んできたって何もおかしくないし責められないだろう(ツ×ッターでは知らないが少なくとも私は責められない)


 病院に容易にかかれない、簡単に熱を出せない、救急車も呼べない、そんな緊張の日々が3年続いている……

 子どもや高齢者を抱えた家族のストレスは尋常ではないでしょう。

 そう考えると、もうそろそろ今までのコロナ対応を考え直すべき!2類から5類へ!!の議論が出るのも当然のことかと。



 ともかく、今回の感染で分かったことは。



 ・感染予防と同時に、感染「してしまった」時の準備も普段からやっておくべし

(カロナールを常備するのもいいけど、他の症状に備えて漢方もある程度あるといいかも。

 私は吐き気対策に補中益気湯を処方してもらえました)

 ・これだけ感染対策してるから大丈夫!という思い込みは捨てるべし

 ・配食サービスをあてにしてはいけない



 以上3点、今後の教訓として心にとめておこうと思います。

 今回無事回復したからといって2回目3回目がないとは限らないし、次でさらに酷いことにならないとも限らない。

 私たちはかなり軽症のケースだったと思いますが、それでも体力気力の持っていかれ方は半端ではなかった。決してただの風邪ではないと実感しました。

 皆様も感染予防、そしていざという時の備えを万全に!!

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新型コロナにかかった! その対応と症状など色々顛末記。 kayako @kayako001

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