第10話一希からの視点②
一希からの視点②
あれから2週間彼女からの連絡は一切なかった。待っても待っても俺の私用の携帯がなるのはこの憎たらしい秘書勇佑からと弟のゆうじともう1人の幼馴染だけだった
なんで連絡がこないんだ
雪はちょくちょく彼女の迎えの際などに会ってるらしいが、連絡がこない
あの隣の部署のやつには連絡したのか毎日気になって毎日見張ってるがその素振りもない
「あの雪ちょっといいか?」
「どうしたんすか?あ、そういえばユリさんから連絡きました?」
まて、なんでこいつが知っている?
彼女から聞いたのか
「なんか彼女さんから聞いてないか?連絡なんでしないか、とか、」
明らかにニヤニヤしてやがる。でももう背に腹はかえられない。
「なんかどう連絡したらいいかわかんないってカフェで相談してたら隣のやつにオレンジジュースこぼされて、白衣が汚れて1週間しごかれた挙句連絡するってこと自体忘れたらしいですよ。
俺も一希さんからなんも言われてなかったんで、あの人基本女の人に興味ないから連絡しなくてよかったかもって言ったのでさやさんからゆりさんに何か言うこともせず忘れ去られていったみたいっす!」
こいつ今笑顔で爆弾大量に落としたよな
怖いなこいつ天然の悪魔か何かなのか?
てかオレンジジュースってあれじゃねーか
「なあ雪。俺はお前の上司だよな?んでゆりさんの友達の彼氏ってわけだよな
頼む。協力してくれ!お前の彼女さんは今日何時に帰るんだ?お前は迎えにいくよな?
今日は俺も行く!」
「え、一希さんってゆりさん狙ってたんすか?!うちの会社ゆりさん大人気すぎないか。
早く言ってくれればゆりさんの情報、他のやつに売らずに先輩に売ったのに、きゃは」
「きゃはじゃねーよ。お前ゆりさんの情報売ってたのか?あ?ちなみに誰に?どんな?
2度とするな!!お前の彼女に貢ぐ金がないなら俺に情報を売れ。他のやつに流したら海外の支店に飛ばす」
「海外はいや!職権濫用だ!
さやさんお金大好きなんですんません
教えてたって言ってもどこでランチするとか
帰る時間とか、好きなものとかくらいですよ!今日一緒に行けば会えますから。ね?」
それ俺今すっごい知りたい情報だよね
こんな近くに情報を持ってるやつがいながらなぜ活用しなかった
商談とかなら楽なのにゆりさんの事になると本当に難しい
今日の帰りに少しでも仲良くなりたい
そしてあわよくばユリさんの連絡先を俺の携帯に登録したい
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