第4話 出会い:一希②
出会い:一希②
言われた居酒屋に雪と行き、生で見た彼女は写真で見たより可愛らしい
少し酔ってるのか頬がピンク色になっていてさらに可愛く見える
「じゃあ一希さんはユリさんの隣ね」
隣に座れるのか。やばい。嬉しい。
にやけそうになり顔を引き締める
「一希さんめっちゃ不機嫌だけど、ゆーやん無理矢理連れてきたの?」
俺はそんな顔してたのか、彼女さん頼むからユリさんに聞こえるように言わないでくれ
俺の心臓はバクバクだったが、ユリさんの飲み物がないことな気がつきようやく話す事ができた
「なにか呑みますか?」
「あー梅酒ロックで。てか2人はいちゃいちゃしててこっち気にしてないんで今のうちに帰っても大丈夫ですよ。無理矢理連れてこられたんですよね。なんかすみませんでした」
ようやく話せたのに彼女から帰っていいと言われ悲しくなった
今まで女性から帰っていいなんて言われる事はなかった
どうにかまだ話したいと思い、我ながら必死に会話をつなげた
解散の時、まだ彼女と一緒にいたいと思い気がついたら引き止めていた
「もうすぐ終電なので」
断られてどうにか一緒にいたくて乗らなくてもいい電車に乗った
聞いた所によると彼女は40分も乗るとの事で先に4つ先と言ってしまった自分を呪いながら電車での楽しいひとときを過ごした
駅に降り立ち呼んでおいた車に今までに感じた事のない高揚感と満足感に満たされながら帰路へとついた
この時の俺は最大のミスに気がついていなかった
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