『世界で一番愛しい君を』未来編2 最終話

プロローグ

 いつもの出窓に腰かける優人の隣。

 いつの間にか定位置の結愛。

 スピーカーから流れるsugar。

 歌を口ずさむ優人を見上げる彼女。

 出窓の向こうにはいつもの景色が広がっている。


 あの日ここで始まって、終わったはずの恋。

 二度と会わないと心に誓って手放したはずなのに。

 

 片膝を引き寄せて、もう片方の手で彼女の髪に触れる。

 素直じゃなかった二人の未来は非日常に飲まれて。

 いつの間にかキラキラしていた。


 何度でも恋をして。

 世界で一番愛しい君を愛していくと誓うよ。


「優人」

「うん?」

「大好き」

 甘えるように服を掴む彼女に優人は口づけた。

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