『世界で一番愛しい君は』過去編1

0 プロローグ

「誰か、アイツを黙らせてくれ……」

 優人は、頭痛がした。

 元カノである”結愛ゆあ”がおバカなことは知っていたが、さすがにここまでだとは思っていなかったのである。傍に立っていた優人の友人が眉を寄せ、結愛を見つめた。

「結愛、悪くない」

「そう言う問題じゃない」

という優人の言葉にまあまあと間に入る、友人。

「なあんで? ちょっと、あんた邪魔」

 彼女にとっては先輩である優人の友人に対し、ぞんざいな扱いをする結愛に呆れた表情の優人。



 これは優人が最愛の彼女と別れた、半年後の大学時代の物語である───。

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