第27話 イメージと想いの融合

 シアニー、なんて頼もしい僕の味方なんだろう!


「そうか、タイミングもベストだったんだね! お盆の今だからこそ、シアニーなら何とか、お母さんが中間層から成仏出来て天国へと向かえるようにしたり、継母への報復を実現出来るんだね!」


 僕の声は、中間層に来てからシアニーが聴いた中で、多分、一番弾んでいたかも知れない!


「うん、僕に任せておいて! それには、まず、君が元の世界に戻らないとね」


「戻るって、どうやって……?」


 そんな風にシアニーは、いとも容易く言ったりしたけど……

 中間層で、慣れなくて不器用にやっと動けているような僕に、三次元に戻る能力なんて有るのだろうか?


「さっき、もう教えていたよね? この世界は、現実と違って、出来ると信じる事と具体的にイメージしてその通りになっていくと思う気持ちが何よりも肝心なんだ!」


 そうだった……

 ここ、中間層では、その繰り返しだった。


 それで、これまでも、常識的に考えたりしたら、どう考えても不可能そうな事を何とかやり遂げて来たんだ。

 そう考えると、不思議なんだけど、今、自分が願っている内容で、不可能なんて事は無いような気さえしてくる。


 中間層では、信じてイメージする事と強く思う気持ち次第で、実現される!

 僕に出来ない事なんて何も無いんだ!

 だから、シアニーの言う通り、想像してみよう!


 僕の幽体が本体に戻るイメージ……

 第三の目の辺りにそのイメージを描いて、気持ちをそこに集中させて、僕には出来るって事を強く信じるんだ!

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