詩 思い出品修理店
仲仁へび(旧:離久)
第1話
……知ってるかい?
……壊れたものをあっという間に直してくれる
……不思議なお店の存在
「店長。これが本日、この店に持ち込まれた品物です」
「あれま。こっぱみじんにんなってら。こりゃ大変だぞ」
ヒビわれ かけら たくさんの
それでも ひとつ 手に持って
粉々になってしまったそれを
元の形に戻すのは簡単ではない
壊れてしまったそれを
完全な形に修復するのは
まったく簡単ではない
それでも手に取る事をやめないのなら
私も貴方を手伝いましょう
「ずいぶん修理に時間がかかってますね」
「うむ、今回ばかりはダメかもしれんの」
「そんなこと言っておきながら、ぜんぜんあきらめた顔してませんよね」
ヒビわれ かけら たくさんたくさん
それもこれも 手に持って
共に なおそう つくりあげよう
ありべき形と あるべき姿に
「ふう、時間はかなりかかりましたけど」
「ああ、修理成功じゃわい」
「お客さんの喜ぶ顔を見るのが待ち遠しいです」
詩 思い出品修理店 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます