第8話 拾い読み集。

 1932年、オーストリアのヴェルグルという町で、先ほどから上甲板に行く階段の磨り減り具合を時間潰しの為に眺めている。船旅とは乗船したら、限られた空間内で時間を消費するしかないのだ。

飲食をして船内を一巡して後は他の乗客と眺め合をして。


が実践されたことがある。町は公共事業で働いた人に対する給与として「労働証明書」を発行し、町内で貨幣として使えるようにした。労働証明書は、毎月初めに額面の1%のスタンプを貼ることが義務付けられていたため、保有者は月内に使い切ろうとした。そのため、消費が急激に増えて、経済が活性化された。その一方で、スタンプの売り上げは町の税収になったことから、新たな公共事業が可能となり雇用が拡大、失業者はゼロになり、上下水道などの社会資本整備も進んだ。世界中が大恐慌に苦しむ中、小さな町で発行された労働証明書と言う自由貨幣が、「ヴェルグルの奇跡」と呼ば

れる好景気を生んだのだ。



企業からの献金を認め、企業の政治的発言権を認め、企業の望む法律が作られる。

そしてそれは「自由」な社会だから当たり前だ・・・という風潮になっています。

金がある人が、権力を自由に行使し、経済的負担は全員に平等を強制する



Under de två månaderna sedan maj 1997 var den slutliga vinnaren av valutakampen mellan International Speculative Group Hedge Fund och asiatiska länder pengar, inte staten ..." Efter att valutakriget som ledde till den så kallade "Asienkrisen" har gått har den långvariga ansamlingen av flitiga människor och platsen för dagliga aktiviteter splittrats. Det är ett verktyg för att överföra resultat av mänskligt arbete och värdefulla resurser inklusive natur från ett fattigt land till ett rikt land ... Idag sägs pengarna runt om i världen vara 300 biljoner dollar (årlig valutatransaktionsvolym). Den totala BNP för länderna på jorden är 30 biljoner dollar. På samma sätt är världens import och export endast 8 biljoner dollar .... Detta finansiella system bygger på "valutor som handlas som råvaror". "



997年5月からの二ヶ月間、国際投機集団ヘッジファンドとアジアの国の間でくり広げられた通貨攻防戦の最終の勝利者は、国家ではなくマネーであった。・・・のちに『血まみれのバーツ』と呼ばれるに至る通貨戦争の過ぎ去ったあと、勤勉な国民の永年の蓄積と日々の営みの場は打ち砕かれた。世界をおおう金融システムとそのうえに乗って自己増殖しながら疾駆する貨幣は、人間労働の成果と自然を含む価値高い資源を、貧しい国から富める国へと移す道具となっている。・・・今日、世界をめぐるマネーは300兆ドルといわれる(年間通貨取引高)。地球上に存在する国々のGDPの総計は30兆ドル。同じく世界の輸出入高は8兆ドルに過ぎない。・・・この金融システムは「商品として売買される通貨」をこそ前提としている。

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