第8話 彼女が初めて愛した家族達(フランside)
私は次の日信用できるものだけを集めた。
それは私の家族と専属メイド達と執事だけを集めて
私は兄弟の了承も得て話した。その話を聞いたもの達はなんとも言えない悲しい顔をしていた。
けれど私はまだ兄弟に言えていないことがある。
私は禁術で咎人にされてしまったと。リーバイが犯した罪を擦り付けられ、彼の愛した天使まで私に濡れ衣を着せられ神に見放された。そこから私は神を信じないと誓った。けれどある日私は魔神になり神となった。ずっと神から見放されてきたが彼らの濡れ衣がバレてから私はあと2回転生を繰り返した。神達には沢山謝罪されたが私はその時、魔神の中に眠る私の心が崩壊していることに気づいた。けれど今私には私を愛してくれて大切にしてくれるもの達が居る。だから
『皆、私は今の自分と向き合いこの人達の事をちゃんと見ようと思う。だから今度からは表に出るよ』
『じゃあ私と統合しましょ!レスと私最近気づいたら入れ替わっていたでしょ?』
……確かに。
『分かった。ありがとうフラン。いつも私の代わりに表に出てくれて。』
『うん。私も楽しかった。これからはあなたの一部になってもう会えなくて寂しいはずなのになんだか』
嬉しい。だって1つ成長できるのだから。
でもその前に
「私、今から表に出ていつも私を守ってくれたブランド統合するんです。彼女も『私』なので皆さんに紹介しても?」
そしたら皆頷いてくれた。
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フランside
私の人生は華やかだったと思うわ。
だって家族にも友達にも恵まれていたもの。
だから私の中に奥深くで眠るこの子にも見て欲しかった。けれど私は前の記憶もあるため、家族も信用する事がなかなかできてなかった。
私はリンドの、2回目の人生だったのだから。
私はある意味本当の笑顔ができていなかった。
そのせいでこの子の代わりに表に出た時、メルなどから私の作り笑いがバレていたのかもしれない。私は2回目の人生、幸せだったはずなのにどうしても笑うことが出来なかった。けれど日に日に彼らと過ごしていくうちに、私とレスはいつの間にか統合しかけていた。だから私はこんな幸せにしてくれた『私』の家族に御礼を言いたかった。
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