第7話 オリヴァーside

私はオリヴァー・ランプシィ公爵の当主になった時

冷血の公爵と呼ばれていた。そして私は皇帝陛下、サミュエル・ゴードン・セオドアの近衛騎士で総騎士団長でもあった。

私達は血の悪魔と呼ばれていた。

戦争中で血に染ったこの手で我が子を触るのが恐ろしかった。何より皇太后に脅された時はどうしようもなかった。

この国は20年前から騎士団長は皇族との血の契約が必要で逆らえないようになっていた。

この血の契約は外には漏らしてはいけないという決まりがあった。

私の妻はソフィア以外いらない。

そして家に帰ってきた時、レスドルは俯いていた。

それでいい。私を嫌ってしまえばこの子達を危険な目に遭わずにすむ。

レイズンも悲しそうな顔をしていたが。レスティーナだけは違かった。私の公爵家は200年前神からの贈り物としてダイヤモンドのような目がさずけられ、騎士団に入ったばかりの頃私の目の色は変わり、偽りを見破る神の目と覚醒した。皇族も似たような感じで皇帝陛下は心の声を見破る能力があり、第1皇子は全てを見通す能力を持っていた。惜しくも皇太后は皇族であってもその能力に目覚めなかった。彼女は皇帝と、第1皇子を殺そうと企んでいるらしく、私の能力を欲し、私を手に入れようとしていた。レスティーナ達と夕食を食べている時、彼女の笑顔は偽りだった。

まるでその身体には別の者が入っているような。

けれど日に日に過ごしていくうちに彼女の本心が見え始めたような気がした。自然な笑顔を見せるようになっていった。

レスドル達を見た時は驚いた。まるでとても安心したよに泣きそうな顔で微笑んでいたのだから。

私がいない間何かあったのかと思った。

そしてその夜、私は騎士達と共に侵入者を始末していた。それで私は部屋に戻ろうとしたあと、レスティーナ、レスが、あの子が絶望に満ちた表情で涙を流して歩いていた。私はこの時まるで心臓を破かれたような痛みだった。

「……なんて顔をしているんだ、お前は。」

彼女は驚いたようにどんな顔をしていると聞いてきた。そして私は気づいていることをうちあけた。

そしたら驚いたことに前世の記憶を信じるかと聞いてきた。レスは泣きながら、そう問いかけてきた。


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