第4話 父親①

そして生まれてから3年が経ち、私は3歳、弟…いや

兄のレイズンは6歳、そして一番上の兄は8歳になったそして今専属メイドと母がいるので私は今妖精だった時の人格に変わってもらっている。

「お母様、今日お父様が帰ってくるんでしょ?」

「…ええ、そうよ」

『なぁ、フラン』

俺は今奥にいるが何が起きているのかはこいつを通じて分かる。

『何かあったのかしら。ほらレイドルまで黙っちゃってるわよ』

「レスティーナ、兄様なんかあったよねあれ」

「そうね」

そしてお父様らしき人が帰ってきた。

『血の匂いがする』

冷血公爵……

今明らかに目が会いそらされた。その瞳には皆きっと血も涙もないというのだろうな。そう思ったら

『……アイツは俺に似ているな』

元……ん?

『お前なんか変わった?』

『魔王と統合した』

え?そんなことできるの?

魔神のブラッティ

どうやらこいつと魔王はほとんど血筋的な関係だから統合出来たと。

『アイツは明らかに脅えている』

私も確かにそう見えたが

『なんでだ?』

『アイツは戦争なので血に汚れているだろう?だから不安なんだ。この血でお前たちを汚してしまわないかと』

…………。

『お前が人をなかなか信用出来ないことは分かっている。けれど少なくとも俺は信用していいと思うだってこいつらの魂は綺麗じゃないか』

『分かってるよ。だからお前は表に出ろとか言うんだろ』

こいつらは私の代わりに表に出ると言ってもずっととは言っていない。

私は兄弟以外出る気は無いのに。

こいつらは別人格だが私でもある。

だからこいつらがすごしてきた記憶も俺にはあるのだ。

『……ちょっと表に出る。フラン変わってくれ』

『分かったわ。私たちは何時でも』

『君の味方だから』

皆がそう言ってくれた。私が今表に出る理由は兄弟にこんな顔をさせるなと起こりに行くという感じだな

完全に凹んでいる。お母様も。そしてなにより兄達には幸せになる価値がある。自分の親に無視されて嬉しい子供なんているわけが無い。

そして急にガクッと倒れた私を心配した母が

「レス!医者を呼んでちょうだい!」

メイド達も執事達も

「お嬢様!」

「母上大丈夫ですよ。レスならもう目を覚ましましたよ」

皆もレイドルの言葉に驚きレスを見たら目を覚ましていた。

「……ご心配お掛けしましたわお母様。少しめまいがしただけですの」

兄弟は察した。今話しているのはレス本人だと言うことを。

そして今私はベッドにいてそこに兄弟がいた。

「急に出てくるなんてびっくりしたよ。」

「ああ。」

彼らはそう私に問いかける。何故出てきたのか。

それは

「お父様を叱るためだ」

「え?」

お前らなら見えているはずだ。

「父様の心は悲しい色をしていただろう?でも彼は少なくとも私達の父親だ。子供を避けていいはずが無い。私達を生み出したのは彼らだ。私が言いたいことはなんだと思う?兄弟よ。」

「……父親として子供の責任をもてと言いたいんだな?お前は」

「ああ。そうだよ、レイドル兄様。さすがだね」

「…レス、いったいどうやって叱りに行くんだい?」

「お父様の部屋を凸る!」

そして1週間何度もお父様の部屋に行ったがダメだった。 そして私の中で何かが切れた。

「……あのクソ親父が」




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