第2話 兄side

俺には2人の弟がいた。

俺らは虐待を受けていた為せめて俺はこの子達には被害を受けさせないよう守ろうとした。俺らは自分と兄弟しか信用できていなかった。だが驚いたことに次男のキリルは特に警戒心が強かった。そんな彼に恋人ができた。けれど俺らの数少ない友人の1人は天使、身分が圧倒的に違う者に恋をしけれどその天使は彼のことを好きだった。嫉妬した友は復讐として俺らを殺しキリルの恋人を殺した。その後のあいつが心残りだった。それが俺はまた記憶を持って転生したらしい。記憶を取り戻したのは3歳の頃で俺には1歳の弟がいた

俺は……俺ら兄弟には魂を見る力と脳内で会話が可能だった。弟の魂がリンド……末っ子の弟と同じだった。

だけどまだ記憶は戻ってないらしい。

そして2年後5歳になった時、弟が

「……兄様はさ……人には前世があるって信じる?」

急に妙な質問をしてきた。けれど言葉のワードに前世とあった。

……まさか

「レイズン……いやリンド」

「やっぱり兄様もだったんだね!!」

俺に弟は言った。

「今前世の記憶思い父様はいないの?」

……俺の今世の父はとっても冷たい目だった。そして俺を避けていた。そして今は戦争に出ている。

「……今戦争に出ているんだ。」

「そっか。でも良かったよね。少なくとも専属メイドドや執事や母様は味方みたいじゃないか」

「確かに今世は信用できる人間がいる。それだけが救いだな」

そして母は今お腹の中に赤ん坊が居る。

「兄様、お腹にいるのが兄上だったら面白いよね」

「ああ」

分からないけどアイツが母上の中に居る気がするんだ

そして

可愛い女の子が生まれた。その子は大きな声をあげずに静かに涙を流しているだけだった。周りはざわついていた。何か問題があったのかと言っていたが何も無かったと。

不思議な赤ん坊だとみんな言ったそして俺らが顔を覗かせた時あまり見えていない景色の中一瞬動きを止めて少し微笑んでいた。

その時に確信した。

『……キリルか?』

『そうだよ。ルイとリンド』

俺らは涙を流した。

また出会えた……。こんな奇跡があるのかと。俺は生まれて初めてこんな嬉しいプレゼントは初めてだった。

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