第1話 兄弟
私達は一度目の人生なかなか裕福で力があった。
だが私達は魔力が少なかったためひどい仕打ちを受けていた。私達が信じられるのは兄弟だけだった。
そして兄、そして弟だった子が兄となっていた。
確かに元弟は私よりしっかりしていた。
彼らは驚いたように目を見開いていた。
私はまさかと思った。そしたら脳内に彼らの声が聞こえた。
…『キリルか?』
ああ…懐かしい
『そうだよ。久しぶりだねルイとリンド』
ルイは兄でリンドは元弟だ。
『まさか僕が兄になってしまうなんて不思議な感覚だよ。今世は幸せになりたいな…』
もしかして
『なぁ、お前らはもしかして二回目の人生なのか?』
二人は頷いていた。
『キリル、お前は違うのか?』
『違うよ。もう腐るほど生きてきたよ。お前らに会えたことは嬉しいと思っている』
そう言ったらリンドは
『だからか。僕達ずっと兄さんの中に他の気配がしていたんだ。魂は同じはずなのに。』
そしたら急に
『お前ら脳内で会話できんのか』
…はあ
『キリル、そんなため息つくなよ~!』
『…キリル、そいつは誰なんだ?』
今喋っているのは精霊だった。元光の精霊王。
『…元光の精霊王のエードラム。訳して私の中にいるものはエドと呼んでいる』
『?!』
『どうした?!』
何故か兄弟は驚いていた
『エードラム様?!先代の?!』
『知ってたのか?』
『…この国はなフィーシー帝国だぞ!』
…マジか。
エードラム帝国は光の精霊王でこの国のはじめの精霊でもあった。
『やっぱりな!お前らの魔力からしてそう思ったわ!』
そういえば……
『なぁ、お前ら今世の名前なに?』
そう聞いたら兄はレイドル、元弟で現兄はレイズンらしい。そして家族のことを聞いたらそれはそれは大変で公爵は今戦争中で皇帝と共にいるそうだ。
『ほう……戦争か。どこの国も戦は尽きぬのだな』
『今喋ったのはこの世界には無い異世界の帝国の帝王だったラジエルだ』
そしたら兄は
『お前すげぇな』
『兄さん私は今日生まれただろ?母さんは』
『今隣で寝ている』
……家族というものは久々だな。けれどこれまでの人生どれも存在が上だった為いい思い出は無い。
『兄弟よ…今は幸せか?』
そしたら
『父にはあったことは無いけど…母と専属メイドと執事がいい人で恵まれてるよ』
そっか……でも
『すまないが私はもう疲れたんだ。兄弟よ君達の前で以外では私は出てこない。そして信用できると見なしたもの以外。……ほんとに疲れたんだ』
『……分かったよ。それで兄さん』
『そうだぞ。今のお前は赤ん坊なんだ。そんな顔をするな』
そしたら他の『私達』も励ましてくれた
『……最初の人生はあれだったろ?俺達が生きている時心がどこかあいたような気持ちだったんだ。』
『我もそうだった。だからお前は休め。だが主人格はお前だ不可抗力によりお前が表に出てしまうこともある。そして今のお前は赤ん坊だ。魔力は我々がいるから強いが体に不可がかかる為今は入れ替わることが出来ない』
それは仕方がない事だ。
『……ありがとう』
「改めて宜しく……レスティーナ。僕/俺の可愛い妹」
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