第二話 "パルサゴの市にて"
◇ 成長報告 ◇
成長や各話の間での買い物の内容は、冒頭にちょこっと載せていく形にさせていただきます。
よくある一人一人報告していく形式ね……テキセだと大変と言うか、「詳しくはシートを読んでくれよな!」で片付けないとセッション開始までに30分くらい掛かってしまうんですね……6人いるということもあって……(´・-・`)
ということで、PC番号順にご紹介です。
〔ホープ〕
・能力値成長:生命(15→16)
・プリーストLv2→3
・新規戦闘特技:《ターゲッティング》
【フォース】を前線に撃てる他、将来的に賦術も使えるようにするため、とのこと。
ビルド相談の段階で、コンジャラーも伸ばしてもらう予定になっているので、とことん支援特化になるスタイルですね。
PC1らしく、パーティ全員を支えていただきましょう。
……一番幼い子にサポート任せっきりの大人達ってどうなん、とか考えてはいけません。
〔ローランド〕
・能力値成長:器用(18→19)
・ファイターLv2→3
・新規戦闘特技:《乱撃Ⅰ》
《乱撃Ⅰ》もまた、《シールドバッシュⅠ》と同じくヴァグランツ専用特技。1H武器で範囲攻撃を行なうことができます。
ただし、命中にペナルティがかかるため、補助をしっかりする必要もありますが。
他に範囲攻撃をできる人が現状ホープしかいない(それも数拡大【フォース】というあまりやりたくない手)ので、対複数戦は彼がキーパーソンですね。
〔セレスティア〕
・能力値成長:筋力(12→13)
・ドルイドLv2→3
・新規戦闘特技:《防具習熟A/盾》
ドルイドはMPを無限に溶かす存在。しかし魔晶石は無限では無い。
ので、ノーコストでも動けるバード技能をサブ技能に採用。……するための下準備として、まずは〈シンバルシールド〉装備のための習熟を採用です。
現時点では殆ど意味のない特技ですね。防護点が1点増えたのみです。
〔アルゲス〕
・能力値成長:筋力(15→16)
・グラップラーLv2→3
・新規戦闘特技:《捨て身攻撃Ⅰ》
《捨て身攻撃Ⅰ》は、1話で暗殺者くんが使っていた技と同じような性能の宣言特技。自身のHPを消費して打撃点を増加させる、なかなかリスキーな技です。
……アルゲスくんのHP、21しかない(パーティ内最下位タイ)んですけどね。防護点もZeroなんですけどね。
ダシュアのカバー無しには生きていけない。
〔フェルーザ〕
・能力値成長:精神(15→16)
・シューターLv1→2
・エンハンサーLv0→1
・新規習得練技:【キャッツアイ】
フェルーザだけは、冒険者レベルを上げずに命中力の補強に全振り。当たらなきゃ0ダメージですからね。
今後、マギとシューターをどれくらい伸ばしていくかは、相談しながらといったところです。
PLがマギシュー初挑戦ということもあるので、その辺のサポートもしてあげようかなと思っています。
〔ダシュア〕
・能力値成長:精神(18→19)
・デーモンルーラーLv2→3
・新規戦闘特技:《防具習熟A/金属鎧》
かばう盾らしく、順当に防御力を底上げ。
デモルラを上げてはいますが、魔神召喚は安定性が低く、供物のコストもキャンペーンにおいては馬鹿にならないということで、当分は普通に魔法を使うのみにするそうです。
こういうところ、キャンペーンっぽさが出てきますね。事故や金欠はとにかく避けたいものです。
以上、1話終了時点での成長報告でした。
改めて、第二話の本編をどうぞ。
◇ ル=ロウドの賜物 ◇
吸血鬼の狂信者と化し、自らも吸血鬼にならんと目論んだ青年・ニオによって、PC達の故郷・マカブは、滅びの危機に直面していた。
そんな故郷を救うために、オーレルムに伝わる秘宝がひとつ〈時の卵〉を求め、ゼルガフォートの街までやってきたPC一行。
しかし、手掛かりを持っていたはずの老商人・アシムは、何者かによる襲撃を受け、PC達に謎の手鎚を託して絶命してしまった。
その上、運悪くその襲撃事件の濡れ衣を着せられてしまった一行は、なんとか追っ手を振り切り、ひとまずは街を抜け出すことに成功したのだが……
GM(ホープPL):貴方達はゼルガフォートを脱出して、雪に覆われた荒れ野を彷徨っているところです。
セレス:「……さて……逃げてきたはいいものの、どこを目指したものやら、ね」
フェルーザ:「取り敢えず動いてはみたで良いでありますが……流石に見切り発車が過ぎたでありましょうか」
アルゲス:「方角はこちらであってはいるはずですが。代り映えの無い景色では確証は持てませんね」
特に算段も何も無いこの状況、殆ど振り出しに戻ってしまったようなものである。
どうしたものやら。
ところで今回のキャンペーン、GMが替わっていることからお察しの通り、所謂リレーキャンペーン形式を採用しています。
そして私のGMタイミングは、残りは最終話のみ。なのでここから最終話まで、全てPL視点でのリプレイとなります。
故に、シナリオ上の細かいギミックやなんやらは、私は把握しておりません。このリプレイを書いている段階では都度確認を行なっていますが。
ローランド:「とりあえずは街で手掛かり集めだな。」
ダシュア:「次の街、なんやったかなぁ」
セレス:「ゼルガフォートから、一番近いところだと……(地図ぺらぺら)パルサゴ?」
アルゲス:「鉄道沿いだと、情報の周りも早い可能性がありますからね。一旦パルサゴの方に歩いているつもりではありますが───」
GM:では、そんな相談をしている貴方たち。ふと後ろを見ると、何台もの馬車が並走している、旅団のようなものが近づいて来ている。
ダシュア:「あれ、なんやろ。キャラバン?」
セレス:「もしかして、あれが黄金の……いや。規模が小さい、かしら」
ダシュア:「まさか、さっきの街の追手やないよねぇ?」(カラカラと笑う)
GM:やがてその一団はあなたたちの付近で止まり、一人の男が顔を出す。「こんなところで旅人と遭うとはな、珍しいものだ。何処かに向かう予定なのかい?それとも探し物か?」
アルゲス:「……少々、やんごとなき事情で旅をしていましてね」
ダシュア:「あんさんらこそ、冬の移動は珍しいんとちゃいます?」
GM:「ははは!珍しいだろうが……俺たちは旅芸人なのでね。笑い求める人のところには行かねばならないのさ」
アルゲス:「ふむ、確かにそれは珍しい。そのような方とお会いできた今日は良い日ですね」
セレス:「えぇ。それに……あなた達の目的地は、人のいるところ、なのよね」
GM:「あぁ、俺たちはパルサゴで講演をする予定なんだ。これも何かの縁だ、乗せてやってもいいが───」
ここで余談だが、このセッションを行なったのは、とある音MADが流行っていた時期である。
そして只今GMが動かしているNPC・一座団長の立ち絵は、とある人気投票で53位だった男である。
なので。
GM:「───お願いがあるんだな~」
セレス:あんたのチームに入れってんだろ!(条件反射)
ローランド:草
アルゲス:今のはわかってやったでしょこれ!!
とても自然な流れでお約束を回収しました。
ちなみに私はネタ抜きでちゃんとⅩだいすきですよ。うそじゃないよ。
さておき。
ローランド:「金は……そんなにないけど、その言い方だと、はした金が目当てじゃないんだろう?」
GM:「あぁ。俺たちの公演を手伝ってくれよ。できることをするだけでいいし、何なら給金も出す。当然、あんたらの素性も探らないさ。なんせ俺も、某所では札付きでね」
フェルーザ:「公演の手伝い、でありますか……う、裏方であれば」
ダシュア:「うち、小魔はん早着替え芸できるで~」
ローランド:「俺も軽業ならちょっとくらい。」
GM(ホープ):「ぜひ……お願いします。」ちなみに今回はローランドの後ろが定位置です。
かくして一行は、運良く馬車に拾われ、次の街へと向かうことに。
なお、馬車の中にいた団員の女性シャドウ・ベルファナと、少し会話をすることになったのだが。
GM:ベルに特に質問が無ければ、パルサゴにシーンを切り替えます。
ダシュア&ローランド:君可愛いね。てかLINEやってる?
フェルーザ:わぁ()
アルゲス:デモンズラインなら……
セレス:そっちのラインかぁ〜
出会い厨が二人炙り出された以外は特に何も起こりませんでした。
◇ パルサゴの市へ ◇
GM:次の日に、旅団はパルサゴに到着する。人の姿はそれなりにあり、少し賑やかな街というくらいだ。
フェルーザ:「ほほー、此処がパルサゴでありますか……気候を鑑みれば、随分と盛況でありますな」
ダシュア:「冬にしてはえらい盛り上がってはるなぁ」
アルゲス:「ふふ。今度は観光できるとよいですね」
GM:「全員出て来い!設営するぞ!」そして団長の一声で、組員達が飛び出て、設営準備を開始する。
アルゲス:「っと。仕事の時間ですね」
GM(ベル):「ん、良かったらお手伝いお願いできないかな?対価は……明日の演目の技を教えるってのでどうかな?」
ローランド:「ああ、ぜひ頼むよ。」
フェルーザ:「勿論であります!……出来るかはものによるでありますが」
GM(ベル):「ありがとー!じゃあよろしくね!」そう言うと、彼女も外へと飛び出して行ってしまった。
アルゲス:「……。おや、もしかしてワタシ達置いていかれました?」
セレス:「……追いかけたほうが、いいやつ?」
GM(一座団長):大丈夫。「おーい、旅人さんたち!こっちでテント張るの手伝ってくれよ!」先程の会話が聞こえていたのか、君達に向けてそんな声が聞こえた。
セレス:「はあい。さて、テント、テント……って、このサイズ……」
ローランド:「これ、サーカスの天幕じゃないか?」
GM(一座団長):「ああ。どでかいやつさ。柱を持ってくれ、布は俺たちが張るからな!」見せてくれたのは、水色と白の縞模様のテントですな。
フェルーザ:「早くも手順書が欲しくなってくるでありますなぁ……」
セレス:「……なかなかの、重労働、なのだわ」
アルゲス:ふむ。(ダシュアを除く女性陣を見てから)「団長さん。彼女たち向けの作業等はありますか?」
ダシュア:どうしてですか!(筋力18)
アルゲス:だって……ダシュアの筋力PT内2位だし……(一位はローランドの20)
GM(一座団長):「そうだな……あ、なら……デカいポールと橋の設営をやってくれ。あれは盛り上がるんだ」空中綱渡り的なアレ用のものですね。
そんなこんなで、この日一日は設営に時間を取られた。
対価として、夕食の後、団長とベルから簡単な技の手ほどきを受けることに。
GM:技の練習もひと段落ついて……夜にしたいことなどなければシーンを移します。
アルゲス:それとなく黄金のキャラバンの話、その辺のモブに聞いておく?目的はボカすとして。
セレス:ワンチャン実際に会ったことがありそうだしね。
ローランド:隠れている訳ではないしな。聞こう聞こう
GM:では、団員の一人である、動物の調教師が応じてくれる。「黄金のキャラバン……ねぇ」
ダシュア:「うん。うちもキャラバン出身やから、会ってみたいんよねぇ。なんや知らん?」
GM(調教師):「そうね。今なら、カルザーラ塩原あたりにいるんじゃないかしら。今回の公演の後には、近くまで行く予定だし……途中までは乗せて行ってあげられると思うわよ」
フェルーザ:「おお!それは有り難い話でありますな!」
アルゲス:「ふむ。渡りに船といった話ではありますが」どうする?と他PCに目線を送る。
セレス:「んー。わざわざ、別れて自力でー、とする理由もないかしら?」
GM:「うん……そうだね」と、ホープも賛成気味。「もしそのつもりなら、団長に話は通しておくわよ。というか私、団長より実質偉いのよ」
ローランド:「おっ?稼ぎ頭みたいな?」
GM(調教師):「この一座の経理と動物の調教、宣伝は私がやってますの」
アルゲス:「経理、ですか。通りで」
フェルーザ:「成程……財布の紐を握る者が強くなるのは、必然普遍の原理でありますな」
ダシュア:「そういう意味だと、うちらはセレちがいっちゃん強いんかな?」
セレス:「あら。私は、お財布の紐は、握っていないのよ」と言ってから、少し考えて。「……手綱は、握っているかも、だけど」
セレスにこう言わせてはいるが、実際にこのパーティの財布の紐を握っているのは私(PL)である。
キャンペーン主催者の責務ということで、購入品や所持金(共有資産)の管理、私がやってるんですね。
なのでまぁ、実質セレスが紐を握っているとも言えなくは無いのかもしれない。
そんなこんなで夜も更けたので、この日は就寝となった。
尚、会話の裏でダイスbotを使ってポーカーもどきをしていたのだが。
ローランド:「3のフォーカード!」
ダシュア:「あちゃ。うちは一組やわ」
アルゲス:「……」(ワンペアの手札をそっと伏せる)
GM(調教師):「ふふ。私の勝ちね───ストレートフラッシュ」
ローランド:「ガーン!嘘だろ……積み込んだのに……」
GM(調教師):「うふふ。イカサマは、バレないようにやるものよ」
こやつらめ。
◇ 喝采に包まれて ◇
GM:次の日、パルサゴの町は多くの人々で賑わいを見せた。大平原に暮らす人々にとって、市は数少ない娯楽の場なのだ。一座が公演を行う天幕も、大勢の客で満員御礼となっていた。
アルゲス:流石に他PCいる中(同じ天幕)で堂々とぬいぐるみ抱えて寝るのアレだな……ということで、あまり眠れず早起きします。
セレス:えらい。 えらいか?
フェルーザ:「この街からだけでなく、周囲の村々からも結構来ているものでありますなぁ」
ローランド:「大人気だな、本当。」
GM(ベル):そうして貴方たちが目覚める頃、来客が一人。「おっはよ!」
ダシュア:「ベルち、おはようさん!」
ローランド:「ベルファナもよく眠れたか?」
GM(ベル):「うん、ばっちり!」
アルゲス:「それで、本日は公演ですが……ワタシ達は変わらず裏方を手伝えばよいですか?昨日教えて頂いた内容を、覚えてはいますが───」
GM(ベル):「ううん、君たちにも出番があるよ!ちょっと後になるけど。準備しておいてね!それじゃ、私はこれで!」それだけ言うと去っていきます。どうやら話をあまり聞かないタイプ。
アルゲス:「……。まだ先、となると、時間の問題のようですね。今のうちに、昨日聞いた内容を復習しておきましょうか」
セレス:「しかし、これだけの人の前で、見世物を……緊張するのだわ」
ローランド:「馬術芸はサーカスの華だからね。頑張れよ、セレスティア」
ダシュア:「セレちのおうまさんも頑張ってな!」
セレス:「えぇ。見せてやるのだわ、奥義・三連火の輪潜りを」なおやらされるUMAは【ファイアプロテクター】がほしいなぁとおもっています。
せっかくライダー技能を取っているので、うちの女には(RP上では)それを活かしてもらうことにしたのである。
尚、実際にファイプロを習得できるまでドルイドを伸ばすかは不明である。ちょっとした理由で冒険者Lv=ドルイドLvではなくなる予定なので。
ダシュア:「うちは……30mくらいから落っこちたら盛り上がるやろか」
アルゲス:「直前で飛び上がれば、あるいは?アナタならそのまま落ちても平気そうですが」
ダシュア:「30はむりかもなぁ…10くらいなら、ちょっと痛いくらいやね」
セレス:「落ちたあとまで、折り込み済みなら、まぁ……?」
GM:そうこうしていると、外から団長の開演を告げる叫び声が聞こえることでしょう。「レディースエーンドジェントルメン!楽しいShowの始まりだあ!!」
ローランド:「やべっ、緊張してきた。」
かくして、ショー(という名の『チャレンジ』)が始まりを迎えた。
オープニングショーのダンスのメンバーにはベルファナもいて、無事に演技を終えると、PCたちが控えている舞台裏へと戻ってきて、背中を押してくれたりした。
それぞれが担当することになった芸は、
・ホープ→前口上
・ダシュア→演劇
・ローランド→舞踏
・セレスティア→歌唱
・アルゲス→綱渡り
・フェルーザ→ナイフ投げ
といった感じ。
なお、貴重な経験点を逃す手は無いと、ホープとローランド以外はここで〈剣の恩寵〉を消費。
ホープ、ダシュア、セレス辺りは恩寵をあまり必要としないので、今後もチャレンジで雑に消費していきそうです。
……と、ここでひとつ盛大なルールミスに気がつく。
GM:チャレンジ君……君もしかして挑戦した人しか経験点もらえなかったりするのが正しかったりするんか?
セレス:わたしもね、そんな気がしてきた(実際それが正しい)
アルゲス:PT内での経験値分散を考えるより、みんな強くなって敵も強くしたほうがハッピーになる説が有力です
しかし、既に一話のチャレンジ分の経験点は使ってしまった後……というのもあったので、「経験点いっぱい入るならその分敵も盛ればええんやで」で解決することに。
ということで本リプレイ、皆さんの知っているグリフォンロードよりも、敵味方共にパワーがインフレするかもしれません。
いやぁ、最終話が楽しみですね(ひとごと)
◇ 逃げ出したハンマーヘッド ◇
GM(調教師):やがてすべての演目が無事に終わり、観客もみな天幕を後にした頃。「お疲れ様。君たちがいてくれて、とても助かったわ。ありがとう」調教師が君達のところにやって来る。
ローランド:「ああ、こちらこそ。」
アルゲス:「期待に応える程度の成果だっただろうかと案じていましたが。問題なかったようですね」
GM(調教師):「えぇ。で、これは今回のお給金。予想以上だったから奮発しちゃうわよ 」と、やや大きな麻袋を手渡す。中には3360ガメル入っとります。
フェルーザ:「オワ……まさか給料が出るたぐいのものでありましたとは」(タダ働きの覚悟)
セレス:「あら。これは……"この間"の"収入"と合わせれば、六人で分けても、まとまった額になりそうね」詳細は伏せる。
ダシュア:「ええの?こんなに。」
GM(調教師):「いいのよ。盛り上げてくれたことに対する、正当な報酬よ」
ローランド:「しばらく路銀に困ることはなさそうだ。改めて、感謝しよう」
GM(調教師):「ふふ。明日はお休み。街にでも繰り出して、リフレッシュしてくるといいわよ。それじゃあね」そう言って、彼女は去っていきます。
フェルーザ:「街に……リフレッシュ……急に言われても、使い道がわからないでありますな」
セレス:「?……じゃあ、フェルーザ、今までいったい、何のためにお仕事を……?」
フェルーザ:「???」(くびをかしげる)
ここ社畜ポイント。
GM:さて、調教師と入れ替わりで君たちの元を訪れる人が二人いる。一人目は鍛冶屋の男、もう一人はリルドラケンの商人。
そしてこの後しばらく、チャレンジの報酬とも言える各NPCとのコネを獲得するイベントを消化。
装備強化は一割、購入はなんと二割引きで行なえるという、至れり尽くせりのサービスを提供してもらえることになった。
我ら六人パーティ、出費もそれだけ多くなるので、やり繰りが楽になるのは大変ありがたい。
GM(商人):「こう、あんたらは、強大な何かを打ち倒す旅の途中だと思うんすよね。なんて、適当言ってるだけっスけど!」
フェルーザ:(バチバチに動揺したエルフ、抑えていた手をあらぬ方向に曲げ悪化させる)
アルゲス:ははは。 こいつ今のうちに殺すべきか?
セレス:卵見つけて戻ってきた時にでもやるか
GM:やめれ
なお約2名、疑わしきは処せよの精神の者がいた。
疑を怠るなってよく言うからね、しょうがないね。
GM:商人達が去ってから程なくして、今度はベルファナがやって来る。「あっ、いたいた!簡単な撤収作業が終わって、これから晩御飯だから、団長が呼んでるよ!」
セレス:「ふふ。成功祝い、なのね」
ダシュア:「お祭り騒ぎやねぇ。団長さんにもお礼言わな」
アルゲス:「……里を出てからは慌ただしい事ばかりでしたが。今日限りは良い慌ただしさに恵まれましたね」
GM:そうして貴方たちがベルファナに連れられてやってきた天幕では、すでに宴が始まっているのか、大勢の声が響いていた。「うっぷ……お~ご苦労……今日の公演、ありがとな……。あんたらのお陰で、すごい盛り上がりだったぜ」と、だいぶ出来上がった様子の団長が出迎えてくれる。
ローランド:「いいってことよ、ここまで連れて来てくれたお返しさ」
アルゲス:「ええ。恩を返させて頂いた、それだけですよ」
セレス:「どういたしまして、ね。……ところで、団長さん……その、大丈夫、なのかしら」
アルゲス:「周りの方が止めていないのなら大丈夫なのでしょう。ワタシも少々頂きますね」
GM(調教師):「えぇ。貴方たちの分は取り分けてあるから、しっかり楽しんで頂戴ね」言いながら指さす方向にある席には、人数分用意された料理の山が置かれてますね。
フェルーザ:「おお!これはありがたいでありますな……!」
ダシュア:「ほないただきまーす!」
GM(調教師):「じゃあ、失礼するわね」案内を終えると、酒瓶を数本抱えて団長を引きずって何処かへ消えていく。「待って……マジで無理……」「駄目よ、付き合いなさい」という会話が去り際に聞こえます。
ローランド:「調教ってそういう調教なのか。ガハハ」
セレス:「……ああなるのが怖いから、私はお酒、遠慮しておくのだわ」
GM(ホープ):「お酒……こわいね。私のぶんは、にーちゃんたちにあげるね」
フェルーザ:「眼の前で実例を見せられると、でありますなぁ……」
アルゲス:「一度ぐらいはああなってみると楽ですよ。周りが止めに走るようになりますからね」
GM(ホープ):「なるほど……?じゃあのむ」とくぴくぴ。
ダシュア:「あはは。ウチは諦められたんやけどねぇ」(うわばみしながら)
セレス:「それ、何も楽になっていない、と思うのだわ……」
アルゲス:そういやPCがどのくらい酒に強いか何も考えてなかったな。GM、ダイスの女神様に聞いてみても?
GM:任意でもダイスでもどうぞ。ちなみにホープはd100で1。
アルゲス:ではちょっと処理タブをお借りして(コロコロ)(23)ダメそう。
ローランド:(コロコロ)(97)酒豪です
ダシュア:うわばみしといてアレだけど私も。(コロコロ)(3)わぁ。
フェルーザ:わぁ() こちらは44。
セレス:飲まないけど私もついでに。(コロコロ)(91)最強格だったわ
GM(ホープ):ではそんなセレスティアの席まで、とてとてと歩いて。「……ううん……おかーさん……」膝を枕に、寝息を立て始める。
セレス:「あら。……ふふ。はいはい、今だけは、お母さんに、なっておくのよー」
ローランド:「もう寝たのかよ?!」
アルゲス:「介抱の準備は必要ありませんでしたね」引っ張り出しておいた布だけかけておこう
ローランド:「……まぁ、ホープの分だけ残しておいて、先に食べちゃおうか」
ダシュア:「美味しいお酒はぎょうさん飲むに限るよなぁ!」
セレス:「……ホープ以外の、お母さんになる気は、微塵もないのだわ。自己責任で、飲むのよ」(笑顔)
アルゲス:「善処します。」
そんな風に、お祭り騒ぎの夜は更けていった。
ちなみにダシュアは吐きに吐いた。よいこはまねしないでね。
GM:さて、宴も終わって、そろそろ寝ようか、と天幕に入ろうとした時。血相を変えたベルファナが駆け寄ってくる。「はあ……はあ……!みんな、ちょっといいかな!?」
フェルーザ:「うぅ……(気分が悪そうにうなされている)な、なんでありますか…?」
GM(ベル):「実は今、市の方で騒ぎが起こっているのよ。市には、珍しい動物や幻獣なんかを扱っている 店もあるんだけど、そこから商品の動物達が逃げ出したらしいの」
アルゲス:「珍獣や幻獣ですか。となると、急いだほうがよさそうですね」
GM(ベル):「うん……、捕まえた人たちには報酬も出るみたいだし、どうかな?」
ローランド:「なるほどな。いっちょ資金集めにでも行くか」
アルゲス:「商品、というなら、あまり傷つけないように捕まえなければなりませんね」
GM(ベル):「わかった!私は……戦う力はないから、はいっ!」(花で作られた栞を手渡す)「お守りだよ!がんばってね!」そういって去っていきます。
ダシュア:「おおきに!お守りさんがあれば100人力やねぇ」
GM(ホープ):一方。「……あたまが……われりゅ……」
アルゲス:「……無理せず休んでいても構いませんよ?」
ホープ:「ううん……いく」
セレス:「……無理は、しないように、ね」(やっぱり、この子にお酒は、駄目なのね……)
GM:では、市まで移動します。そこには既に10人あまりの者たちが集まっていて、 誰も彼も、良くいって冒険者風、有り体にいえば荒くれ者のような風貌。その集まりの奥の方で地図を机に広げていた男が、「あんたらも協力してくれんのか?」と貴方たちに視線を向ける。
フェルーザ:「随分と大規模でありますが……それほどの相手でありますか?」
GM:『あぁ。逃げ出したのは〔ハンマーヘッド〕が二匹、暴れられると危険な奴らだ』魔物知識判定を振れる人はここで振れます。
ここはセレスとフェルーザの二人が難なく成功。弱点値まで突破できた。
セレス:「名前の通り、頭部の甲殻が堅い動物、だったかしら」
フェルーザ:「確か、一撃が重いので、取り扱うときは厳重警戒……という内覧が回ってきていたでありますな」
GM:『よく知ってんじゃねえか。で、そいつの捕獲に成功したら、2400Gくれてやる』
ローランド:「多少傷をつけても問題はないか?欠損しない程度で」
GM:『それなら問題ない。ただし、捕獲なのを忘れるな。もし死なせでもしたら、全額は払わん』
ダシュア:「ま、抑えるのはウチの得意分野やから。任せぇ」
ローランド:「了解。なんとかして……して……」(ハンマーヘッドのデータを見る)(2部位)(《シールドバッシュⅠ》で転倒させられない)(口笛を吹く)
そう、《シールドバッシュⅠ》の欠点として、転倒させられるのは単部位のキャラクターのみである。
まぁ、複数部位を転倒可能にしてしまうと、《投げ強化》の立場が無いからね……今もない?そうだね……
GM:『それと、これを持っていけ』と、全員に小さなホイッスルが渡されます。『それを合図に、うちの捕獲メンバーが───』
ダシュア:「なんやこれ。」吹いてみよう。
GM:『───向かう。動きさえ止めてくれりゃ……』笛を吹くと同時、捕獲班がこちらに駆け寄ってきて。『……なんだ。あんましむやみに吹かないでくださいよ』と去っていきます。
セレス:「……まぁ、呼べば来る、ということは、確認できたのだわ」
GM:『そういう事だ。さて、何か質問のある奴は?』
ローランド:「あー、そうだ。なんか好物とかあるのか?誘き出すのに使えるかも」
GM:『うちのは、果実を好んでいる。ほれ』赤い果実を放り投げる。
ローランド:「よっと」キャッチ。「じゃ、行くか」
ダシュア:「ほな行ってくるわぁ!待っとってなー」
GM:『おう、頼んだぜ。まずは逃げ出した現場を見ていくといい、まだ調査自体はしていないし……あんた等は頭が回りそうだ、ヒントを見つけられたりするんじゃねえか?』
フェルーザ:「成程……ご助言感謝であります!」
アルゲス:「それならば、先に確認だけしてきましょうか。ありがとうございます」
GM:ではそんな感じで、まずは現場の調査かな。ハンマーヘッドが脱走したという現場までやってくると、露天商の天幕や小屋が引き倒され、踏み荒らされており、見るも無残な状態となっている。
フェルーザ:「これは痕跡を探すのも一苦労でありますな……」
アルゲス:「ふむ……ハンマーヘッドとは、ここまで気性の荒い生物でしたか?」
セレス:「そうでも。雑食では、あるけれど。攻撃的になるのは、狩りをするとき、くらいだわ」
フェルーザ:「食うに困って、と言うのは、飼育下では考えにくいでありますし……」
アルゲス:「となると……それだけの何かがあった、と思うべきですね」
GM:さて、周辺を調べてみるなら足跡追跡判定をどうぞ。目標値は11。
ローランド:(コロコロ)ヨッシャ。13。
セレス:こっちは15。
GM:では、ハンマーヘッドのモノと思わしき足跡を発見する。あまり日が経ってないこともあり、辿っていくことが可能だ。
ローランド:「とりあえず……後を追ってみるか」
アルゲス:「事故で無かった場合……最悪、経緯を追う必要もありそうですね」
セレス:「……ただの事故、であることを、願いたいところなのだわ」
GM:そうして追跡している最中なのですが……貴方たちは、赤銅色の髪と赤い瞳を持つ、10代半ばくらいに見える人間の少女が、天幕と天幕の隙間から駆け出してくるのを目撃した。その手には、 魔法使いが持つような杖が握られている。
ここで本ゲームブックの主要人物(だと思われる。なんたってイラストが存在してるからね!)と遭遇。
しかし、今は急ぎの仕事の真っ最中である。
ダシュア:「おや?あんな子、キャラバンにいはったかねぇ」
フェルーザ:「避難してきた市民……にしては、武装が物騒でありましたね」
GM(ホープ):「うん……魔法使いさんみたいだった」
アルゲス:「嫌な予感がしますね。後で団長さんにでも話を聞いてみましょうか」
ローランド:「そうだな。今はハンマーヘッドが最優先だ」
ということで、少女のことを調べるのは後回しにして、調査を続行することに。
GM:ではふたたび足跡を追っていく。しかし、一向にハンマーヘッドの姿は見えない……そんな折。 危険感知判定をどうぞ。目標値は14、だけど足跡を発見できているので達成値に+4の修正が入って、実質目標値は10。
危険感知判定。失敗すると碌でもないことが起こる判定筆頭ですね。
まぁ、このパーティにはスカウトとレンジャーが合わせて三人もいるんだから─────
ローランド:……おいいいい!(13)
アルゲス:流石にね、流石にそろそろ仕事をね……(コロコロ)(12)しない。
セレス:(コロコロ)(20。6ゾロ)もしかしてこのパーティのミドル、この女で持ってる?
ダシュア:実はね
実際、1話の分まで含めて、セレスのミドルでの判定に失敗は無いのである(戦闘中の1ゾロからはめをそらす)。
一方アルゲス、こちらはミドルでの判定にすべて失敗している。
先行き不安ですねこのパーティ。今からでもキルヒア神官になって【プレコグ】を持ってくるべきなのでは?
GM:ではセレスティア。天幕ばかりの周囲から、かすかになにかの音を耳にする。それも、何かを倒しているような。
セレス:「……音。あっちから、かしら」
アルゲス:「音……ですか?」耳を澄ませるため立ち止まる。
GM:すると突然、奥の天幕を引き倒しながら、 三匹のハンマーヘッドが現れて襲いかかってくる。「ブオオオ……!!」と唸り声を上げています。
フェルーザ:「( ᐛ)」(目が合った)
ダシュア:「あら、お熱い歓迎やねぇ」
セレス:「えぇ。向こうから、来てくれるとは。実にありがたいのだわ」
GM(ホープ):「……そうだ。笛を吹かなきゃ……!」と、笛を取り出しますが。
アルゲス:「原因を突き止めてはいませんが……この暴れようでは、捕獲するのは骨が折れるのでは?」
ローランド:「とりあえず動けなくすればいいだろ。先に吹いておこう」
GM(ホープ):「う、うん。」それではピピーッと吹くと、程なくして先程も見た捕獲班がやってきます。
アルゲス:「────……鳴らしたの、今さっきですよね?」
GM(捕獲士):『俺達も音を追っていたんだ。じゃ、弱らせるのは任せたぞ』
セレス:「お任せあれ、だわ。」
GM:では戦闘を始める前に。この戦闘では、ハンマーヘッドの胴体のHPが0になった場合は、そのラウンドの終了時に捕獲師が捕獲するため、その ハンマーヘッドは戦場から取り除かれます。
アルゲス:(データを見る)防護3のHP17ぐらいなら、適当に蹴り入れれば沈むやろみたいなところある
GM:それと……『我が神、テケルロコの名に誓って、助太刀します』と、武器を構えた貴方達の隣に銀髪の少女が一人並ぶ。その胸には、翼を持つ角灯を象った聖印が揺れています。
ローランド:「お?誰だか知らんが助かる!」……そんな神いたっけ(PLもPCも同じことをおもっている)
フェルーザ:「(テケルロコ……)」(若干の訝しみ)
ここで現れた、主要人物(と思わしき)少女その2。神官ということは、回復とかやってくれるんでしょうか。頼もしいですね。
……でもテケルロコかぁ……テケルロコかぁ…………(『BIG』読了済みにつきテケルロコの正体をご存知)
……まぁ、このメンバーで『BIG』を読んでいるのは私だけだし、これを読んでいる読者の皆様へのネタバレにもなってしまうので、詳細はキャンペーン中で明かされるまで伏せておきます。
GM:それから、プラトーンとして先程の少女・ウルリサが参戦します。
そしてこのゲームブック独自ルールの一つ、プラトーンも解禁。
要約すると、NPCひとりひとりのデータを個別に管理するのではなく、「NPCの小隊」としてひとまとめに扱う、といった感じです。
もっとも、PC6人の時点で役割分担はしっかりできているので、活用の余地があるかどうかは微妙なところ……というか、書籍中でも「複数人パーティで遊ぶなら、プラトーンに金を掛けないほうがいいぜ!」と言及されているので、恐らく大した活躍はさせられないかもしれませんね。
それこそ自力で回復することができないソロプレイとかであれば、『デモンズライン』の守人フェローくらい頼りになったのかもしれませんが。
ということで戦闘……になったんですが、特にダメージを受けることもなく、山場もなく、危なげもない勝利でした。
これといった特殊能力の無い動物程度では動じないですね、我がパーティ。
ローランド:「ふう。これで全部か」
GM(捕獲師):「手早くて助かるっ!」貴方達が弱らせたハンマーヘッドを、捕獲師達が素早く捕まえていく。
セレス:「おつかれ、なのだわ。……結構派手にやっちゃったけど、生きてる、のよね?」
フェルーザ:「どうなんでありましょう……?」(思いっきりヘッドショットした人)
GM(捕獲師):『問題ない。こいつらは思っている以上に頑丈だ』
アルゲス:「なら安心しました。」
GM:そんなやり取りを見ていた少女、ウルリサですが。『……後は大丈夫そうですね。では、私はこれで』と、この場を去ります。
ダシュア:「あぁ、ちょっとぉ。」
フェルーザ:「報酬目当てではない……のでありますか」
セレス:「神官様、みたいだから。あくまで、ただの善行、ということかしら」
ローランド:「なんだったんだろうね。テケルロコって」
アルゲス:「残念ながら、信仰には疎いもので。ホープさんなら、その名を聞いたことはありませんか?」
GM(ホープ):「テケルロコは……英雄を導く神様って、本で読んだことがあるよ。あの子も、そんな感じなのかも?」
ローランド:「英雄を導く、ねぇ。」
ダシュア:「ウチも知らへんけど……どんな加護与えてくれはるん?」
GM(ホープ):「名前を聞いただけだから……どんなものかは。」そう話をしていると、捕獲士の一人から、「顔役に鳩を飛ばした。報酬は顔役から直接受け取ってくれ」と伝えられます。
ダシュア:「おおきに。これは任せてええん?」(ハンマーヘッドを指差す)
GM(捕獲師):『あぁ、任せてもらって構わない。明日は明日で、あの人はまた忙しくなるだろうから、すぐに行ったほうがいいぞ』
ローランド:「ま、後で知らん人に金取られるのも怖いしね。金は早いうちに懐にしまっておくに限る」
アルゲス:「では、ご忠告通り、眠りに就く前に用事は済ませてしまいましょうか」
ということで、報酬を受け取った後、舞台の手伝いと合わせてなかなかの額が手に入ったので、明日は買い物に行こうか、なんて相談しつつ、この日は就寝。
……ウルリサちゃん、本当に信じてええんかなぁ(疑を怠らない)
◇ 黄金の鷲獅子 ◇
GM(ベル):『おっはよお!!朝ご飯の時間だよー!』そんな声にあなた達は起こされ、旅芸人達と一緒に食事を摂る。耳を傾けると、皆昨夜の騒動について噂しているようです。 聞き耳判定どうぞ。
全員:(コロコロ)(全滅)
昨日案じてた事、起きちゃった♡
ローランド:だ、誰か恩寵……
セレス:恩寵……切るほどか……?
アルゲス:そんな切羽詰まった場面でもないし、まぁ多分大丈夫なんじゃないかな、みたいな顔をしています
GM:はあいでは。特に有益な話は聞こえず、「今日は片付けだ」とか「メイク道具買いに行かなきゃ」なんて声に、噂声はかき消されてしまいます。
セレス:「……ふあ……元気ね、ベルファナ……」(目をこする)
フェルーザ:「いつにもまして、睡眠が足りないであります……」ショボショボ
昨日ハンマーヘッド捕獲に行ってしまったので、睡眠時間が3時間しか確保できていないのである。
……まぁ、さっきの判定に影響はなかったんですが。気持ちの問題というやつ。
GM(調教師):『おはよう。調子はどうかしら?』食事をしていると、調教師もこちらへやってきます。
ダシュア:「ウチはなんも問題あらへんけど……」
セレス:「(逆に、どうして問題ないのかしら……)」(ふしぎそうにみつめている)
フェルーザ:「睡眠不足とアルコールの、ダブルパンチであります……」
GM(ホープ):「まだすこし、頭が痛い……」
アルゲス:「ホープさんはだいぶ酔っていましたからね。頭痛程度で済んでよかったですね」
GM(調教師):『それぞれ違うようね。さて、今日は撤収作業をして、明日には出発するわ。買い物があるなら、今日のうちに済ませておいた方がいいわよ』
アルゲス:「ふむ。そちらの作業の手伝いがあるかと思いましたが」
GM(調教師):『ふふ、いいのよ。あれだけ盛り上げてくれたんだもの、少しくらい楽をしても誰も咎めないわ』
ローランド:「ありがたい。じゃ、今日中に買い物を済ませておくか」
GM(調教師):『えぇ。じゃあ、またね。私は団長を起こしに行かないといけないの』酒瓶を片手に、去っていきます。
ローランド:「まだ飲むのか……」
アルゲス:「……流石に迎え酒は、真似できる気がしませんね」
GM(ホープ):「私はもう、お酒はいいや……」
セレス:「ん。無理をしてまで、飲むものでもないのよ」
ダシュア:「そうよぉ!無理して飲むのはちゃうよねぇ♪」
フェルーザ:「……そうでありますな!」
セレス:「ダシュアの場合、無理でなくとも、控えるようにした方が……って、無駄かしら」
GM:では、何もなければお買い物タイムとします。市にはたくさんの露天商が店を出しているため、すべてのアイテムを基本取引価格で購入できます。それと、昨日貴方達のもとを訪ねたNPCの店にも行けます。
アルゲス:5000Gぐらい浮いている状況になりましたが。多少魔晶石も買っておきます?
セレス:買っときたいわね。私は最悪、呪歌とか騎獣だけでも戦えるので、ホープちゃんに多めに
ダシュア:武具は2割引きだよね。私は〈カイトシールド〉だけあればいいかな
ローランド:あーそっか。じゃ、今のうちに〈スパイクシールド〉買っとくか?
そんなこんなで、しばらくお買い物のための相談タイム。
ざっと纏めると、こんな感じの買い物内容になりました。
〔ホープ〕
〈頑丈なランタン〉(40G+10名誉点) 〈魔晶石(5点)〉*3(1500G) 〈アウェイクポーション〉(100G)
〔ローランド〕
〈カイトシールド〉(400G) 〈疾風の腕輪〉(1000G) 〈アウェイクポーション〉(100G) 〈ヴィゴラスタブレット〉(240G)
〔セレスティア〕
〈シンバルシールド〉(816G) 〈騎獣用鎖かたびら〉(800G) 〈魔香草〉*10(1000G) 〈アウェイクポーション〉(100G)
〔アルゲス〕
〈叡智の腕輪〉(1000G) 〈アウェイクポーション〉(100G)
〔フェルーザ〕
〈弾丸12発〉*2(100G) 〈ソフトレザー〉(120G) 〈銀の弾丸25〉*6(150G) 〈活性弾12発〉(160G) 〈魔晶石(3点)〉(300G) 〈アウェイクポーション〉(100G)
〔ダシュア〕
〈カイトシールド〉(400G) 〈アウェイクポーション〉(100G) 〈ヴィゴラスタブレット〉(240G)
〈ヴィゴラスタブレット〉は、本書限定の薬品で、即座に疲労度を回復することができるもの。
割引になっていたので、せっかくだから買っておくことになりました。
GM(ホープ):「必要なものは揃った、かな?」
ダシュア:「せやねぇ。……うん、ええ感じやない?」〈カイトシールド〉を片手にぶんぶん。
セレス;「私の盾も、特別製、なのよ。……まだ、音が鳴るだけ、だけども」
次の成長でバードを伸ばすつもりですが、現状はただちょっと高いだけの〈カイトシールド〉ですね。
ローランド:「盾何枚買ってんだよ、俺達」
アルゲス:「旅の途中で命を落とす訳には行きませんからね。妥当な判断だった、と思っておきましょう」
GM:そんな感じで話をしていると。『あ、いた!おーい、みなさーん!』ベルファナが、貴方達を呼び止めます。その傍らには、昨日会った銀髪の少女が。
ローランド:「お?お前は……昨日会ったな?」
GM(ウルリサ):『貴方達は、昨夜の……貴方達を探すのに、彼女を頼ったのは正解だったようね』
セレス:「探して、ということは、何か用事、かしら?」
GM(ウルリサ):『その前に……自己紹介が遅れてますね。私はウルリサ、"黄金のキャラバン"育ちの、テケルロコの神官よ』
アルゲス:「……おや」キャラバンというワードに反応。
ローランド:「!黄金のキャラバンか。俺はローランドだ」
GM:『ウルリサちゃんとはねー、前にキャラバンで公演があった時に知り合ったんだー』と言うベルファナに続いて、『そうね。そしてその伝手で、貴方達がキャラバンを目指していることも聞いたわ』と。
フェルーザ:「おぉ、態々話を繋いで頂いたでありますか」
ダシュア:「すごいやん!ベルちおおきに~」
セレス:「……ちなみに。私達が、キャラバンを目指している、理由については?」
GM(ウルリサ):『彼女からは何も聞いてないわ。……その様子だと、用意に周りには話してはならないことなんでしょう。だから余計な詮索はしないわ』
セレス:「ご配慮、痛みいるのだわ。とはいえ、話すべき時が来たら、話すのだわ」
GM(ウルリサ):『えぇ。それで……私は、ここにとある目的を果たすために訪れているの。それが終わり次第、キャラバンに戻る予定。なので、良ければご協力願えないかしら?』
ローランド:「手伝えることなら、ぜひぜひ。」
アルゲス:「えぇ。こちらには断る理由もありません」
GM(ウルリサ):『感謝します。手伝って欲しいのは……密猟者に捕らえられた、ゴールデングリフォンの子供の奪還よ』
セレス:「……なるほど。キャラバンとしては、見過ごせない出来事、なのかしら」
GM(ウルリサ):『えぇ、ゴールデングリフォンはキャラバンにとって家族同然。家族が攫われて、見過ごせはしないもの』
フェルーザ:「唯の騎獣ではない、ということでありますな」
ダシュア:「奪還てことは、誰かに盗られたん?」
GM(ウルリサ):『えぇ。しかし、密猟者の尻尾が掴めておらず……パルサゴまでは追跡できていたのですが』
セレス:「潜伏中、なのね。とはいえ、グリフォンなんて隠すのは、簡単ではないはず」
アルゲス:「道すがら、色々とお話を聞かせて頂いた方がよさそうですね」
GM(ウルリサ):『えぇ。可能な限りのお話はさせていただきます』ということで、聞きたいことがあれば。
アルゲス:PC的には、まずはゴールデングリフォンの特徴かな。
GM:はい。では……グリフォンロードの表紙をご覧ください。それを若干ミニマムにしたものです。
フェルーザ:簡潔でヨシ!
ローランド:……あっ、表紙の人じゃんウルリサ(今更)
そう、しれっとウルリサさんも映っているのである。
……(改めて表紙を凝視)めっちゃ若いなこの子……年齢確認したら15とか書いてあったし……これなら疑ってかからんでもええか……(ちょろい)
セレス:馬よりちょっと大きい、くらいか表紙だと。痕跡を追えてたっていうのはどこまで、どうやって?
GM(ウルリサ):『パルサゴに入るまでは追えていたわ。でも、この祭りの人混みや建物に紛れられてしまったの』
ダシュア:犯人の名前と手口は?
GM(ウルリサ):『名前はわからないわ。見た目は……商人のようだったのを覚えています』
ローランド:「商人か……この街じゃ、そこら中にいるからなぁ」
セレス:「街の商人を手当たり次第、というのも、無理があるわね」
ダシュア:「ウルリサはん、絵描ける?犯人の似顔絵とか描いてくれん?」(紙とペンを取り出す)
GM(ウルリサ):『絵、ですか……(さらさら)(なぞのよんほんあしの画像が張り出される)どうでしょうか。なかなかの力作なのではと』
ローランド:「……これ本当に人間か?なんか四足歩行してないか?」
フェルーザ:「どちらかというと、グリフォンの絵に見えるでありますな」
GM(ウルリサ):『人も、時には四足歩行するでしょう。』
セレス:「……うん、そうね。そういう時も、きっとあるのだわ」
アルゲス:「……早いうちにあたりを付けてしまいましょうか」(見なかったことにした人その1)
ダシュア:「ほな、がんばろか~」(その2)
かくして、グリフォン奪還作戦が始まった。不安な要素しかないのはご愛嬌。
GM:さて、グリフォン探しですが……チャレンジに成功する必要があります。
セレス:目標値は……まあまあひくい。
アルゲス:技能値に補正まであって目標値10に失敗する奴、いる?
フェルーザ:これなら恩寵も要りませんね。ワハハ
ここのチャレンジは、難なく全員成功。
チャレンジだけはみんな外さないなぁ……いやまぁ、お金と経験点に関わるので重要ではあるんですが。
GM:はいでは、調査を終えた貴方達ですが……ふと、ウルリサと瓜二つな赤髪の少女が、ひとつの天幕へと入っていくのを目撃します。それを見たウルリサは『あ……姉さん』と。
ローランド:「姉さん?」
アルゲス:「おや。お知り合いがいましたか?」
GM(ウルリサ):『はい。私と同じく、ゴールデングリフォンを取り戻すために動いてくれているんです。もしかして、何か見つけたのかも……』
ローランド:「だからって単身で乗り込んだのか……俺達も続くぞ。」
セレス:「一人にするのも、不安だし。邪魔でなければ、一緒のほうが、いいかしら」
GM(ウルリサ):『ですね。では、行きましょう』ということで、少女が入った天幕へと突入する。入った中では、先程の少女が、荒くれ者を従えた商人たちと対峙している光景が目に入る。
フェルーザ:「む、いきなり鉄火場でありますか……?」(おそるおそる)
GM:そして商人たちの背後には、大きな鉄の檻が置かれており、その中には小さなグリフォンが捕らわれています。それを見たウルリサが、『やっと見つけた!その子は返して貰うわよ!』と。
ローランド:「ビンゴのようだな。」
GM(商人):『む、むぅ!次から次へ……!こんな金の成る木、手放してなるものか……!』
ダシュア:「大人しくしてへんと、イタタなるでぇ。」
ローランド:「こっちも荒事は起こしたくないんだがね。」
GM(商人):しかし投降勧告は受け入れず。『お前ら!畳んでしまえ!』その声に合わせて、周りにいた荒くれ者達が武器を構えます。
セレス:「最初に盗ったのは、そっち。つまり、こっちが無理やり奪っても、文句はなし、よ」
アルゲス:「ふふ。それでは、"お話"をしましょうか」
GM:それでは戦闘開始です。敵は四種類、まずは魔物知識判定どうぞ。
敵のラインナップは、前衛に〔匪賊の雑兵〕が3体、〔見習い暗殺者〕と〔ハンマーヘッド〕が1体。後衛には〔武装商人〕が1体。
……ぱっと見、ボスと思わしき個体が見当たらない並びですね。かけらが入っている奴もいないし。
ローランド:(コロコロ)先制は取った。まずは《乱撃Ⅰ》で雑兵からいくか。
セレス:その前に、【ナチュラルパワー】からの【ウイングフライヤー】を。アルヴェール、アルゲス、ローランドを飛ばせつつ、[通じ合う意識]も使ってからアルヴェールを雑兵1に。(コロコロ)5点ね。
ローランド:よし。改めて《乱撃Ⅰ》を……(コロコロ)あっぶねぇ!(命中判定:妖怪いちたりた)ダメージは1に11点、2に9点、3に10点。
アルゲス:私は暗殺者に《捨て身攻撃Ⅰ》を。(コロコロ)追撃の蹴りも当たって合計25点。「───まずは一人。」
ダシュア:「お、アルぴナイス〜。」『ほんで、シャドウの発色もえらい乗ってなぁ……』(特にやることがないので魔神語でコスメ語りをしている)
こんな感じで、1ラウンド目にしてほぼ半壊。1話では散々暴れていた暗殺者くんも、テコ入れ(メア化、レベル+1、かけら投与)が無ければこんなものです。
その後、討ち漏らした雑兵1をフェルーザが【ソリッド・バレット】でトドメ。ダシュアはアルゲスを《かばうⅠ》しつつ、前線に移動するだけで終了。
ホープは特に何もせず、ここで手番終了……ではなく。
GM:プラトーンだけ動いておきます。【断空魔法】によって、雑兵2へ9点の魔法ダメージ。残りは2点。
プラトーンである、ウルリサとその姉(サルリル)の行動。こんな風に、それぞれのNPCに用意された行動をひとつ、自由に選んで取らせることができます。
……しかしやっぱり、ソーサラーくんの攻撃魔法、全体的に燃費改善してあげてもいいとおもいますね……Wizardlyみたいな超硬派デザインでもないんだし。
このレベル帯だと3,4発撃ったらもうからっぽよ。
GM:敵が動きます。商人は「『くそっ!」』と言いながら、周囲の物を使って即席のバリケードを築く。雑兵は……(コロコロ)ダシュアとアルゲスを1回ずつ攻撃。
ダシュア:アルぴの分はうけます
GM:では(コロコロ)6点と8点ですが。
ダシュア:8点は防護点ではじきます
さすドラケン。
とはいえ《ガーディアン》は取っていないし、取る予定も無いそうなので、この防御力を過信し過ぎないようにしたいですね。
GM:かたあい。ハンマーヘッドくんは、手綱を握っていた人(雑兵1)がいなくなったので、その辺で草をもしゃもしゃしてます。以上。
アルゲス:ハンマーヘッドくん、戦闘の意志はないだろうし、敵ユニット扱いせず抜けれたりとか……
GM:可能ですわよ。ただ、後衛エリアに入る場合イベントが発生します
フェルーザ:おや。
ローランド:じゃ、先に掃除しとくか。もう一回ヘビーアックスで《乱撃Ⅰ》。(コロコロ)雑兵2はやったけど3は倒しきれなかったぁ(残り3点)
アルゲス:おっとミリ耐えが。
ダシュア:UMA、やれないか?
セレス:仕事か。では二番手をもらって、先にアルヴェールを動かそう。雑兵3へキック(コロコロ)当たって、6点。よくやった
GM:くっ、タスキ(ミリヘルスの意)が……!!
セレス:で、セレスは再びウィンフラを……アルゲスにだけで良さそうかな。とりあえず【ナチュラルパワー】をしまして(コロコロ)アッ(ピンゾロ)
フェルーザ:ワッ……
ダシュア:おめでとうございます
こいついつもナチュパピンゾロしてんな。
ほんと、ドルイドで良かったですね(肝心のバフはピンゾロのしようが無いため)。これで他の魔法職だったら目も当てられんぞ。
アルゲス:敵軍後方エリアに移動します。何事も無ければ、そのまま商人に捨て身キックをかまします
GM:では、商人は堪忍……せず。『……くっ、これまでか……!やむをえん……!』
ダシュア:「おじさん、ロラぴとセレちのせいでやむらしい。」
セレス:「やむ……突然、病に罹ったのかしら?」(とくせい:てんねん)
フェルーザ:「病むのも然もありなんではありますな」
アルゲス:「では、一撃で意識を飛ばせるように……」ぐぐっ、っと突撃姿勢。
GM:その瞬間、商人の肉体がせり上がり、肌も赤黒く変色していく。額からは角が飛び出し、口からは鋭利な牙が生えていた。
ローランド:「なんだ!?こいつ、ナイトメア……いや、これは。」
セレス:「……なるほど。どんなからくりで、この子を捕らえたのかと思ったら、まさか本人のほうに、からくりがあったとは」
ダシュア:「あれ?ちょっとヤバいんとちがう?……アールぴ♡守ったるから、きばりや」
アルゲス:「……。ええ、その背中、存分に頼らせて頂きます」
GM:では魔物知識のみを振って、先ほどの出番から戦闘を再開します。
セレス&フェルーザ:(コロコロ)成功。
GM:ほい。データ貼ります
アルゲス:(データを見る)わーい、レッサーオーガらー
ボスがいないと思ったら、なるほどオーガが化けておった。
意外と警戒を忘れがちですが、黒幕の人族が人化した蛮族というのは、ラクシアではよくあることですね。
フェルーザ:「成程、これがオーガ種、でありますか……」
セレス:「……蛮族が関与している、となると、なかなか大事になりそうなのだわ。この件」
アルゲス:なんかでっかくなったけどよォ~、やることは変わんねぇよなァ! 《捨て身攻撃Ⅰ》!(コロコロ)2ヒットして29点、半分持ってったぜ。
GM:つ、つよすぎる……が、〈世界の汚染Ⅰ〉大会開催!(コロコロ)(びみょうなけっか)
セレス:(´・-・`)(一人だけクリティカルして9点)
……まぁでも、レッサーオーガって正直そんなに……という。
一矢報いようとダシュアへ向けて放った【リープ・スラッシュ】も、12点を削るに留まった。
GM(オーガ):『化け物が……!』
ダシュア:「どの口が言うん?あんさんの方が、うちよりよっぽどバケモンやろ。せやろ皆?」
ローランド:「ああ!今に黙らせてやる!」飛び上がって体重を盾に乗せ、オーガを押し倒す。
GM:『ぐわああああああ!!』レッサーオーガは断末魔を上げ、その場に倒れた後、起き上がることはなかった。
セレス:「蛮族のくせに、人族を化物呼ばわりとは。周りに、コボルドしかいなかったのかしら」
フェルーザ:「同じく、でありますな……」
GM(ホープ):『みんなお疲れさま!怪我は……してるね。すぐに治すから!』
アルゲス:「えぇ。後はグリフォンが無事かどうかですが……」
GM:檻を見ると、グリフォンはウルリサの手により既に救出されているようです。目立った傷もなく、無邪気にじゃれている様子が目に見えるでしょう。
セレス:「……良くも悪くも、売り物に乱暴な真似は、しなかったみたいね」
ローランド:「こいつら、誰に卸すつもりだったんだろう。指令書とか持ってないか?」オーガのポケットを漁ってみる。
GM:お。ではお察しの通り、〈蛮族の命令書〉を発見します。
アルゲス:これって蛮族語よね。読める組に任せちゃおう
ローランド:ふっふっふ。読めん
フェルーザ:同じくですね……
セレス:我バード志望、読文とは縁がない
GM:大丈夫、ホープが読める。内容を翻訳して共有します。
指令書に書かれていた内容の要約は以下の通り。
・"三彩の戦女"ヤミアデミアという名前の、ディアボロカデットの魔女からの命令が記されている。
・ヤミアデミアは、"金色のグリフォン"が『ヌイ・アッシャールの遺産』の在処を知っていると信じており、ゴールデングリフォンの子供を人質にして、遺産の在処を聞き出そうとしていた。
とのこと。
ヌイ・アッシャールとやらが何かは分かりませんが、"金色のグリフォン"にご用事ということは、今後また関わる機会がありそうなお方ですね。
ローランド:「げっ、ディアボロ?!なんだってそんな奴も狙ってるんだ?」
ダシュア:ディアボロ族かー。ノスフェラトゥ族の方がまだマシだったな
セレス:既にノスのようななにかには追っかけられてるけども。「因縁、あまり増やしたく、無いのだけれど」
アルゲス:「複数陣営での宝の争奪戦……などにならなければいいのですが」
GM:そうこうしていると、戦闘の騒ぎを聞きつけたのか、街の兵士が天幕に走り寄ってきます。『ここだ!騒ぎの元は!』
ダシュア:「やび、どっかで見たパターン……」
GM(兵士):『っ、これは……オーガ?詳しい説明を求めても?』
ダシュア:「……にはならなそうやね。」
フェルーザ:「良かったであります……」
ローランド:「ああ。こいつが商人に化けてたんだ」
黒幕が人化している蛮族であった場合、こういったメリット(死体を目撃されても困らない)もありますね。
これでただの闇商人だった場合、また鬼ごっこする羽目になっていたか、どうにか説得するかの二択だったでしょう。サンキューオーガ。
GM(兵士):『そうでありますか……。む、そちらは指令書では?良ければ其方、譲っていただけませんでしょうか?もちろん、十分な謝礼は、今回の件も含めてさせていただきます』
ローランド:「ふむ……悪い話じゃないな……どうする?俺達にはもう用のない紙だし」振り返って、みんなと相談する。
ダシュア:「かまへんよぉ。そんなんうちらが持ってても無駄なだけやし」
セレス:「むしろ、私達だけで抱えるには、荷が重すぎるのだわ。この話」
フェルーザ:「そうでありますな。内容も今はよく分からないでありますし……」
アルゲス:「そのディアボロの名前と、遺産とやらの名前さえわかれば後は不要でしょう。渡すのには賛成です」
GM(兵士):『では有難く。謝礼に関しては、本日は慌ただしくなりますので……やや。そう言えば貴方たち、サーカス団でお見掛けしましたな。では明日、そちらへ届けに参りましょう!』
ダシュア:「お、おおきに!お仕事きばってなぁ~」(手をふりふり)
こうして、新たな勢力の存在を知りつつも、無事に事件を解決。
この日は芸団の天幕に戻り、ベルファナに出迎えられたのち、何事もなく翌朝まで休息を取ることとなった。
◇ 双子に導かれて ◇
GM:翌朝。天幕にやって来た一人の兵士が、先日の謝礼金として、3000Gの詰まった麻袋を手渡して去っていきます。それから数分も置かずに、今度はサウリルとウルリサの双子が、グリフォンを連れて貴方たちの元を訪れます。
ダシュア:「あら、ウルち!どないしたん?」
GM(サウリル):『妹からいろいろ聞いたわ!なんでもあなた達の助力のお陰でこの子を取り戻せたとか!……あっ。私はサウリル、ウルリサの姉よ』
セレス:「そういえば、挨拶がまだだった、かしら」
フェルーザ:「あの時は随分急でありましたから……」
一旦ここで、各々自己紹介を済ませる。
共闘したNPCと後日再会、改めて自己紹介、という流れ、通常のシナリオだと中々やれない(主に尺の都合で)ですからね。新鮮味がある。
GM:『うんうん……覚えた!それで貴方たち、黄金のキャラバンへ来たいんですってね!私たちは、これからこの子を連れてキャラバンに戻るの!だから……』『お約束通り、一緒に行きましょう。』姉妹がそう提案してくれます。
ダシュア:「ええの?おおきにー!」
アルゲス:「感謝します。それでは、よろしくお願いしますね」
GM(ホープ):「これでまた、一歩前進だね!」
フェルーザ:「まだまだ先は長く、でありますな」(自身にも言い聞かせるように)
セレス:「えぇ。前途多難に、変わりは無いのだわ。件のディアボロとも、関わることになりそうだし」
ダシュア:「まあ、なんとかなるんとちゃう?うちがおるし」
ローランド:「あいつ(ディアボロ種)、魔法は苦手らしいからな。」
アルゲス:「ふふ。不安事が一つ減りましたね」
セレス:「……まぁ、気を張り続けるのも、大変かしら」
こうして、グリフォンを巡った蛮族の野望を挫いた一行は、呪われた旅路へ戻ることになる。
先がどうなるかは誰にもわからない。しかし、一つ言えるのは……長き道であるが、着実に前に進んでいるという事。
次回はいよいよ、"黄金のキャラバン"の本隊との邂逅を果たせる……のでしょうか。
手渡された手鎚の正体、ニオの行方、ディアボロの魔女の思惑……増える一方の謎が、ひとつくらいは解明できるとよいのですが。
荒野の旅人と黄金の鷲獅子 イ重カレナ @hatarake
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