蹴落とせ!悪役令嬢オンライン!

@butahako

ルール解説

 このゲームは昨今小説やそれを元にした漫画などで人気の「悪役令嬢モノ」を対戦型オンラインゲームにした作品である。


 まずマッチメイクは4~6人で行われ、舞台となる貴族学園の寮の自室がスポーン場所だ。当然位置はランダムで、場所によって有利不利が多少あったりする。第一フェイズは根回し。様々なアイテムを使ったり行動を起こしたりして、敵の悪役令嬢を蹴落とす準備を整える。

 「偽装文章」や「いじめの証拠」等のアイテムを敵の悪役令嬢の自室に仕掛けたり、直接出会った時にはやられた振りで周囲に悪印象を植え付けたりする。当然それらに対するカウンターも存在していて、仕掛ける側もそれに注意して根回しを行らなければいけない。


 悪役令嬢は数種類の違った個性を持っていて、さらに各種パークを装備して個性を持たせる事が出来る。外面系は悪印象攻撃にバフ、策略系は偽装文章にバフといった感じだ。パークは移動速度増加や各種動作の強化。効果は個性ほど極端では無いけれど数種から3つまで選んで持たせられるので、これで新たな個性を持たせる事が出来るようになっている。


 第二フェイズは舞踏会での決着だ。ここでも直接悪印象を周囲に振りまいたり、噂話で敵の評判を落とす事が出来る。第一フェイズでの根回しが成功すればさらに効果は上がるようになっていて、いかに普段の行動が大事なのかを思い知らせてくれる。

 ただ第一フェイズで失敗したからといって負け確定という訳では無く、しっかり逆転の手段が用意されているのもポイントだ。悪評が極端に付いた上で自身が相手に悪評をあまりつけてなかった場合、モブの同情を誘う事が可能なのだ。中々発動しにくいものなのだが、それに見合う強力な効果となっている。


 そんな感じでいかに敵の悪役令嬢を蹴落とし、相対的に判定NPCの「皇太子」の評価が高い悪役令嬢が勝利となるのだが…最後のどんでん返しが存在する。それは「メインヒロイン」だ。

 参加中の悪役令嬢全員の評価が下がりすぎると、NPCのメインヒロインが勝利して無効試合となってしまう。なので相手を蹴落とす事だけではなく、自身の評価を維持、もしくは回復をするような行動も必要になってくる。


 1プレイは第一第二通しても30分以内に終わるものなので、わりとカジュアルに遊ぶ事が出来る。勝者は皇太子と結ばれる事で国庫の一部を取得するという設定で、マッチで得たお金で容姿のカスタマイズをする事も可能になっている。


 乙女ゲー転生モノでは主人公だけでなく、他の誰かも転生してゲーム知識での対決なんかが描かれる物語も多くなってきた。主人公だけがチートで活躍できる時代は終わりなのかもしれない。

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