一応完結のシオリ〜不良の森林、それは近所の遊歩道 奥の細道

 気付けばイオリが私を背負って家への帰り道の遊歩道を走っていた。


 何故かイオリは裸…そしてイオリが私をおぶっていて、支える手が私の尻の割れ目に当たっている。

 …とゆうか、尻の穴に当たっている。


 ンホォ♥


 何でこんなやたら敏感なのか…思い出せ…





 私…イオリとやってたジャン!?♥


 じゃあ今は何?♥愛の逃避行!?♥


 彼は何から逃げとんの?何やってんの?

 イオリがブツブツ何か言ってる…これヤバイ時のイオリだなぁ…私は推理したが…考えるのが面倒くさいからやめた。


 それよりムラムラする…さっきまでを思い出す…

 思い出せば出すほどムラムラする…またしてぇ♥


 とりあえずイオリを止めよう…首を閉めれば止まるかな?

 イオリを後ろからスリーパーホールドしてみた。

 すると遊歩道をみるみる失速するイオリ…そしてゆっくりと止まり倒れた…

 どうやら走ってる時に首を締めるとイオリ程の運動部でも私程度の筋力でおとせるらしい。


 仰向けになったイオリだか、イオリの象徴とも言えるThe・towerが何故か屹立していた…


「つ、つづき!?♥やるしかねい!♥」




 サキュバスと呼ばれても良い、それが私の生きる道。






 静かな遊歩道 私の奥を突きぬける彼の光

 サキュバスは空を見ない

 食事【アレ】をやり続ける

 想いは世界平和とか言いながらも

 静かな遊歩道で奥まで入れる


 いつかはみんなが好きになる【アレ】


 性欲はみんなの中にいて 快楽をくれる


 静かな遊歩道で奥まで入れる


 壁にもたれて仏像のようになった草食動物を

 見ていた私もいつかは知ってしまう


 都会を照らす歌舞伎町の光のように

 汚れた心があることを

 でもそれは美しいことなのか ことなのか

 ふざけた気持ちなら それはそれでいいけれど

 投稿写真やクリームを見て下品だと思ったり

 カップヌードルをふやかして穴を開けた疑似行為や冷蔵庫の食材で遊んだ後、黙って戻した事も…


 きっと理由は海の蒼さ 宇宙の碧さ

 お前 空は見ないんじゃないんかい


 ツッコミながら 静かな遊歩道で奥まで入れる


 汚れた心があることを

 でもそれは美しいことなのか ことなのか

 いつかはみんなが好きになる

 イオリをみんな好きになる

 イオリのポこティロンをみんな好きになる


 だけどね イオリは誰にも渡さないんだから


 


 私は有名な歌を、自分の都合の良い替歌にして脳内で響かせながらサキュバスっていた。



「コスプレが良いの?」【はい】

「ブーツフェチ?」【はい】

「スカト■?」【はい】

「女体化?」【はい】

「サキュバス」【はい】

「イマラ?」【はい】

「ビンタ?」【はい】

「臭いフェチ?」【はいッ!そうです!】

「ワキガ?」【…】

「何でだよっ!?」【はい】

「私が…シオリの事は好き?」【愛しています】


 キエエエエエエエエエエエエエエエエエエ♥♥


 私は何故か分からないが、謎の世界観を味わいながら意識を失った。



 次に意識が覚醒した時は…身体が動かなかった。

 ぼんやり見える景色…カオリが跨って腰を振っていた。



「ウォフッ!骨もろた!これはワイのもんじゃろ!ビンビンモンブラァンッ!こ、これは凄いでしかし!♥」


 この女、妹を、殺すと思ったが身体が動かない。

 そして行為は終わった様だ…コイツだけは…


「くうううう♥…さぁて骨、もろたで…早速骨の様子を…な!?なんでやぁっ!?白いドロドロした液体に!?溶けとるでしかしぃ!?おかしなやっちゃコレ」

  

 何ではこっちのセリフだよ。だけど…今しか無いと思う。諦めさせなければ…


「…お、お前とイオリでは…骨は強制的にドラゴンゾンビにしかならない、空気に触れれば死ぬ…お前は強キャラかも知れないが…ドラゴンゾンビも強キャラだが…残念ながらこの空気のある世界では生きてはいけないようだな…」


「……………せやな…切ない話やで、ほんま。しゃーない、イオリンは姉やんに譲ったるわ…大切にするんやで?」


 絶対意味分かってねーだろ、私も意味分からないと思ったが、何故か上から目線で譲るとか言われ、その場を去っていた馬鹿妹…譲ってやるって元からお前のじゃねーが?と思ったが面倒くさいので言い返さなかった。


 もう日も暮れて来た。もはや…


 私も全裸 イオリも全裸 観覧するものは誰もいない


 ここは遊歩道 静かな遊歩道 私はそっと また奥まで入れた



※次回、エピローグです!

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