【恋の短文シリーズ】イオリとシオリ〜性癖が酷すぎて人生どうでも良くなった男と前世サキュバス認定されてから公序良俗絶対厳守女の二人が幼馴染で恋人だった場合
ミーは見ーた。悪魔ってこういう感じなんだろうな
ミーは見ーた。悪魔ってこういう感じなんだろうな
彼氏が出来た等と舐め腐った猿、その名はカオリ…
「う、嘘でしょ…カオリちゃんが?」
私の少女漫画的幸せをすっ飛ばして、この猿めが叶えようなどと笑止千万…とか思ってたら…
「姉やんから寝取ったんや、いや強奪されたんやな、ワイが。わかるかいな?この気持ち♥」
何考えてんだコイツ、姉から寝取るって…辺境の田舎の小さな村社会か?
しかしおかしいな、カオリのお姉ちゃん、シオリさんは何度か話した事あるがどちらかと言えば普通の人…彼氏も陽キャ丸出しのスポーツマンだった筈…何か部屋から屠殺場の音を出す以外は頭も外見も普通の…
目立ってナンボの猿山から飛び出した馬鹿、チ◯コの事を股間骨って言ってた猿が寝取れるのか?
教室の真ん中でドヤ顔のカオリ猿…
「ワイの方が【暴】が強かったんやろな?流石イオリン、鼻高々や。んで、早速このおにぎりを届けてるんや」
「ほう?手作り弁当ぜよ!高得点ぜよ!」
「ヤバくね?カオリン、ヤバくね?」
クラスのお洒落度数ゼロの土塊から生まれた様なギャルと一緒に馬鹿共がギャッギャッと騒ぎ、ゴブリンの村みたいになっている。
そして農家に謝るべき案件、手作り弁当というが米を素材にした穢らしいゴミみたいなものがスーパーの袋に入っている…
「そいじゃ行ってくるでぇ!3時間目は恋愛の授業やな!しかし!」
授業中なのをお構いなしに飛び出した、ちなみにこの学校は、最初の出席確認以外はほぼ自習だ。
「良し!ミー!応援するぜよ!スクーターおにぎりぜよ、おにぎりだけに…ぜよ!」
「は?だからそれしないって」「おにぎり記念日ぜよ!乗るぜよ!」
こうしてカオリは自転車で行き、スクーターおにぎりが全く必要無い状態にも関わらずサクラに引き摺られ、例の状態でカオリの後を付いていった。
この時、私が神ならばこんな問いをしただろう…
―――もしも悪魔と戦うなら…貴女ならどうする?―――
命からがらのスクーターおにぎりが終わった後、シオリさんの学校に着いた。
カオリの馬鹿はいきなり人の家をノックするかの如く、シオリさんの高校の窓ガラスを割っている…
もう駄目だ。
すると上の階のベランダからシオリさんが顔を出した。
「おーいっ!ミーもいるよ〜…え?」
妹であるカオリの頭にめがけて、全力で一斗缶を落とした。
おかしい、ウチの学校なら万が一…いや、ちょいちょい近い現象があるが…この普通高校ではあり得ない。
てゆーか、シオリさん目茶苦茶キレてない?
後、外見がヤバいカッパみたいになっているけど…
そして急に姉妹喧嘩をし始めた…それより私はシオリさんの後ろにいるヤヴァイ生き物に目が釘付けだった。
だって…何アレ?ゲームでしか見たことないような処刑専用奴隷みたいな生き物が立っていた。
ゴム質で出来た鼻だけ出てる全頭マスク…エナメルのパンツとグローブとブーツ…何アレ…
その男からシオリさんがマスク以外剥ぎ取りカオリに渡した。
何故かそれを着るカオリ…馬鹿なのか?
いや、それより全裸の男初めて見た!ヤヴァイ…何アレ…しかも何か直立してない?デッカイの…
股間を凝視してたらカオリがブリッジの出来損ないみたいは姿勢で拘束されていた…馬鹿の考えている事は一ミリも分からないけど…シオリさんがブチギレてるのは分かった…マスクだけの筋肉か凄い男…多分、シオリさんの彼氏の鼻息の音も凄い。
とにかく一分一秒でもこの場から離れるのが正解なのは分かった、間違いない。
「ちょ…屠殺場エロ姉さんぶちギレまくりぜよ!?ミー!逃げるぜよ!スクーターおにぎりぜよ!」
この後に及んでまだおにぎりとか抜かす馬鹿、普通に後ろに乗っけろ馬鹿!
「え?え?え?おにぎりって?」
そんなの無理だから!サクラ!お前!足内股にしてたらおにぎり出来ないから!
「良いから乗るぜよ!」
何とサクラは私がスクーターの足置き場に立っておにぎりしようとして詰まった状態で発進した。
慌て過ぎとかじゃない、お前、前見えてないじゃん?勢いでサクラの上に座る様にバランスを崩す私…
「わっわっわっ」
「前が見えないぜよ!ウイリーぜよ!?」
ぶおおおおおおおおおん!グシャッッッ!!
ガシャーンッ!!!
「ヒィィィぜよ!」
「イダイッ!」
サクラには見えないが私からはしっかり見えた…カオリを私達はしっかり轢いた…そのままカオリを轢いたせいでバランスを崩し、私は途中で投げ出された。
「ッッッ!?ッッッ!!ッッッ!!!…………」
流石カオリ…轢かれても死なない…けど、息が出来ないのか白目を向いている。
「ひ、ヒィィィたすけてぇ!」
私の台詞をサクラが言った…本当にヤバいとぜよって言わないのな…じゃなくて…
「イオリは…イオリは私のモノなの…」
勝ち名乗りをあげているシオリさん…しかし私は一刻も早く逃げるべく!
運転したことの無いスクーターで逃げる事にした…急げ急げ!アレ?
ブオオオオンッ!グシャァ!!「ヒィィィ!?」
よりによって全頭マスク奴隷にぶつかってしまった!?ヤババババ!?
しかもぶつかったのに少しバランスを崩しただけ!?どんだけパワータイプなの!?
「貴女みたいなアナ【ズンッ】ッ!?♥アッ!?♥アナ!?♥はッ!?アッ♥」
ヤバ!?ヤババ!?まさか今の衝突でまさか刺さった!?
ウチの高校の教室では…そういう行為というか、そういう事がよく行われてはいるが…こんな猟奇的な映像は初めてだった。
処刑専用全頭マスク奴隷がシオリさんと合体していた…見ただけで分かる…アレはコントロール出来る代物じゃない…
何も見えてない…匂いだけ獲物を嗅ぎ分ける、まるでトリュフを探す豚…いや、豚に失礼な程の悍ましい奴隷。
凄まじい鼻息とともに欲の限りを尽くす全頭マスク奴隷。
バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!ババンバン!
「イオッ!?♥オッ!♥イオッ!?♥イッ!♥」
何度も国民的RPGの爆発系呪文を唱えるシオリさん…目は完全に白目、肉体は脱力し完全な肉人形と化していた。
私はとりあえずカオリだけでも逃げれる様に拘束具を外す。
「ミー…ありがとな…しかし…逃げぇや…アレは…ワイらの手に余るで…しかし…」
いや、お前の彼氏じゃないんかい?
そんな事はどうでも良い、とにかく逃げる!
正直言えばカオリが動いていれば逃げられる確率が飛躍的に上がりそうだという打算もある。
だが、その全頭マスク奴隷がまた…
バンバンバンパーーーーーーーーンッッッ!!!
なんと勢いのままにシオリさんを昇降口近くの家庭科室と書いてある教室の方向に飛ばした。
「ギヤヒイイイ♥♥♥」グシャッ!
半開きのドアから家庭科室に飛んで入っていくシオリさん…まるでこれから全員調理してやるぞ言わんばかりの、処刑の似合う男、パワータイプ奴隷。
そこで拘束具が外れたカオリが立ち上がって構えた。
「姉やんの呪いに冒されたイオリン!今救い出したるでぇ!」
馬鹿、こじれるからやめろ
「く、くくぅっ!覚悟を決めるぜよ!私達3人の力を合わせて!コイツを沈めるぜよ!」
メンバーに入れられたぁっ!?
こうなったらバイクで轢くふりして逃げるしか無い!とりあえず宣言する!
「隙をみて、私はアイツをスクーターで轢くわ!」
と、言ってみたものの、私は免許なんて無い、運転もしたこと無い、2人やられたら普通に走って逃げよう…
「キエアアアアアッッッ!!!限界突破の昇龍骨竜巻やぁ!」
パァンッ!
カオリが全頭マスク奴隷の顔に全力の平手を当てると、同時に腰を落とし両手で相手の膝を掴む。
そして身体を捻り、首に足を絡めるべく下から上に身体を跳ね上げた。
まるで昇り龍の様に足が首に向かっていくが…腰を捕まれあれよあれよと言う間に、凄まじい力技で駅弁を持つような体制に…カオリは完全に駅弁そのものになっていた。
「なんでぇ!?なんでや!?必殺技が完全にキャンセルされたで!?格ゲーやったらキャンセルはするもんや!こっちの技をキャンセルするなんてバグっとるやないかい!?」
意味不明な事を言ってるが、全頭マスクパワー奴隷は今まさに挿れようとしていた。
「クソッタレぇ!骨、入れられてたまるかい!ここはイオリン専用やで!骨やめぇや!」
いや、多分そのイオリンだと思うけど…さっきアンタが言ってたんじゃん…とにかく、がに股で足の裏を肉奴隷の腰につっかえ棒の様に推し当て必死に挿れられないように抵抗するカオリ。
「おまん!やめるぜよ!?喰らえ!全力ヨーヨー!!」
ヒュンヒュンヒュンヒュン
ゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッ
サクラがムチのように全身に先端が鉄で出来たヨーヨーを当てる…しかし馬鹿の援護射撃…ヨーヨーがカオリの足に当たりまくる…
「イテッ!?痛いでしかし!」
ズルッ!!!
「うおおあああ!つっかえてた足が!?せめて骨孕んでたまるかいや!このクソ馬鹿ウンコくらえゅぁぁぁぁぁあッッッ!?♥♥♥♥」
ズンッッッ!!
グルン…グルン…ブンブンブンブンブンブン…
ヤダ…位置ずらしてお尻の穴に……そして何故か刺さったまま、腰を振らず両足を掴み振り回し始めた…
見た事あるぞ…ジャイアントスイングだ!
何かカオリがブツブツ言ってる…また実況でもしてんのか?
ゴシャァッ!「ヒィィィ痛いでぇぜよ!?」
いや、何でだよ…そして巻き込まれる
ぶん回しに巻き込まれて近くで尻もちを付くサクラは完全に戦意喪失していた。
そして…
「ギヤヒイイイ♥♥♥」グシャッ!
姉と同じ末路、家庭科室にジャイアントスイングで投げ込まれる末路を辿る妹…カオリ…
とか、言ってる場合じゃない!逃げないと!
「びやあああ!おたすけぇ!お許しおぉぉ!」
何故かパワータイプ暴走奴隷に掴まれているサクラ…小便を漏らしながら暴れてるとスカートが脱げた。
お漏らしストッキング丸見えで足を捕まれ今度はショートブーツを片方脱いで這いずりながら逃げる…
あ、脇掴まれた…
「た、たすけケエエエエケケエエエエッッッ!!!」
サクラは恐怖の余り奇声を上げながら、スルンと制服の上を犠牲に更に逃げる…私は気付いた…このモンスター、家庭科室に向かっている!?
一世一代の覚悟を決めスクーターに乗り発進した!
「サクラ!私の手をつかんで!家庭科室までの導線にいなければコイツは!…あ!うわぁあ」
ドンッ!
「ミー!なんでぇ!?ギャビィッ!?」
私はスクーターを運転した事無い。
サクラを拾い上げるつもりが、下着姿の哀れお漏らしサクラをバイクで轢いた。
そのまま家庭科室に雪崩込む私達。
中には半死体の姉妹が転がっていた…
「ハァハァッ!?どうする!?どうすれば!?」
ヌゥん
モンスターが入ってきた…そしてマスクを取った…カートコバーン風のイケメンだが…
「何だ…これは…」
それを聞きたいのは私だ…
これから私達は…この男に調理されるのだろうか?
その時…ドアに冴えない男性がいた…そして…
「すいませーん!イオリ先輩が呼んでるって聞いたんすけど…岡瀬ですー!って、うお!?」
この男、吉と出るか凶と出るか…
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